BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

狼と羊皮紙 第8巻 感想: もしかしてルティアに託された地球球体説の検証に賢狼ホロが協力する流れだったりする?

2022-11-06 12:30:50 | 狼と香辛料/羊皮紙
前巻までで、この物語の時代の大きな歴史的背景として、宗教改革、大航海時代、地球球体説、と、中世のまどろみから目覚めるべく大事件が控えていることが示唆されていて、どれもこれもコル&ミューリ組が解決するの?って思っていたのだけど。

とりあえず、今回の話で、最後の地球球体説については、新たに登場した狼の化身ルティアにコルが一任(丸投げ?)して対処することになった。

その分、コルは公会議の方に集中していく、ということで。

しかし、まさか、地球球体説の方の検証をルティアというもう一人の狼娘に委ねるために、ずっとミューリには内緒にしていたとは思わなったよ。

もちろん、著者の意図としてね。

でもさ、結局、この第8巻の中では、ミューリはルティアに対して、自分がルティアが「賢者の狼」という二つ名を名乗るようになった元ネタである「賢狼ホロ」の娘であることを明かしていなかったわけで、この秘匿が今後、ルティアの行動にどういう影響を与えるのか、がとても気になる。

で、今までも、コル&ミューリ組が取りこぼしてきた問題を、後続のホロ&ロレンス組が解決してきたことからすると、これはむしろ、「月を狩る熊」事件の解明も含めて、ルティアがホロ&ロレンスに合流する流れになったりするのかな?

錬金術師で猫の化身のフェネシス(『マグダラで眠れ』のヒロイン)が、どうやら先んじて、この地球球体説の検証にいどんでいるみたいだし、そもそもフェネシスもそのひとりである「呪われた一族」が新天地に飛び立った、という話もあったりすると、この「呪われた一族」は「月を狩る熊」と接点を持っているんじゃないかなとも思ったりするので。

だったら、ホロが解明に向かってもおかしくはないかな。

障害があるとすれば、ニョッヒラの温泉宿のことと、あとはロレンスが、もういい中年なので、どこまでホロたち獣の化身の道行についていけるか、ということだろうけど。

でもなぁ、これまでの作者の作風を見たら、公会議のすったもんだを描いている間に並行して、新大陸と地球球体説の方に向かってもいい気がするんだよね。

近代の夜明け、新時代の到来、を描く、ってことで。

そこで、ホロとフェネシスとミューリの話が合流するのって、なんかかっこいいじゃん!って思うのだけど。

どうかなー。

それはともあれ、今回はコルが、ちょっと若き日のロレンス風に、あれこれ社会の政治の仕組みを直感的に理解して、ほどよい解決策を即座に描けるようになってきたのだがよかった。

もちろん、それは一方で、ミューリの幼さを強調するための対比でもあったのだろうけど。

しかも、その「知恵者コル」の姿を見せた相手が、ミューリではなくルティアだった、というのが、いかにも秘事っぽくてw

なんとなくコルがエーブに気に入られているのがわかるような感じで。

今回は、そこが一番の見どころだったかな。

もちろん、大学都市の様子も面白かったけど。

しかし、この先、どう話は広がっていくのだろう。

西洋文化史的には、中世から近世、そして近代へ、という大きな流れが控えているから、作者の気概さえ十分なら、まだまだ話は膨らませられるんだけどね。

さてさて、どうなることやら。

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うたわれるもの 二人の白皇 第20話 『トゥスクルへ』 感想

2022-11-06 12:00:38 | Weblog
やっぱりトゥスクルが舞台になるといいね。

ヤマトでの合戦も想像以上によかったけれど、トゥスクルに舞台が移ると、やっぱり旧作とのつながりや、この世界の秘密に迫る話が前面に出てくるので面白い。

基本、人類が滅んだ後の世界、というのがね。

今回だった旧文明のオーバーテクノロジーが出てくるわけだし。

いよいよ終盤ってことだけど、地味に楽しみになってきている。

しかし、今回のようにハクであることを明かしながらクオンと話すときは、藤原啓治の生来のいつまでもチンピラなオッサン声が懐かしいと思ってしまった。

惜しい人を亡くしたと改めて実感。

役者さんってすごいよね。

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SPY×FAMILY 第18話 『家庭教師の叔父/〈東雲〉』 感想

2022-11-06 11:45:40 | SPY×FAMILY
今回は、アーニャの試験を巡って、ユーリとロイドが右往左往する回。

てか、東雲に中村悠一使うんだー、ってのが一番驚いたけどw

なんかそこに全部持っていかれた感じ。

アーニャの目標も、ロイドの目標も、ともに赤点の回避に集中していたのはどうかと思ったけどね。

しかし、これ、この先どうやってアーニャはステラを獲得していくのだろう?

それはそうと、意外と次男のダミアンが努力家なのには驚いたが、これ、どこかでうまく使われるのだろうか。

そりゃまぁ、できの良い兄をもった弟の悲劇、ってことなのかもしれないけれどね。


しかし、よく考えたら、アーニャもClover Worksじゃん!

これはClover Worksの時代が来たってことでいいの?

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ぼっち・ざ・ろっく!  第5話 『飛べない魚』 感想

2022-11-06 11:38:46 | ぼっちちゃん
アハハ、とにかくぼっちちゃんの一挙手一投足が面白くてしょうがないw

それだけでもう十分楽しめるのだが、今回は、そこにバンド演奏が加わって、俄然、ロックっぽくなってきたw

で、ぼっちちゃんのギタースキルが超絶なのはいつになったら全バレするのだろう?

まぁ、それをやっちゃうと、ぼっちちゃんが無駄に増長するのも目に浮かぶので、物語構成的には、切りどころの難しいカードだよねw

でも、とにかく、このぶっ飛んだ感じはいいなぁ。

アニメーションってこうじゃなくちゃ、という気にさせられる作品だなぁ。

だって、見てるだけで可笑しいからね。

もう完全に『チェンソーマン』を抜いてるでしょ、アニメの動きや表現として。

MAPPAは、Clover Worksに弟子入りして、一からアニメの作り方を教わったほうがいいんじゃないかな。

そう思わないではいられないくらい楽しい絵だよなぁ。

なによりスタッフが楽しんで作っているのが伝わってくるのがいいw

でもそのためには、ギリギリのところをついても視聴者が受け入れてくれるはず、という直感が必要なんだけど。

そういう意味で、センスのいい作品だよね。

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ぼっち・ざ・ろっく!  第4話(まで) 『ジャンピングガール(ズ)』 感想

2022-11-04 19:13:35 | ぼっちちゃん
完全にノーマークだったのだけど、なんか評判よさげなので、1話から見てみたたのだけど、

いやー、オモシロイ!

ぼっちちゃんが、ガチでバグるところは抱腹絶倒なわけだけど、陰キャで、文字通りぼっちなキャラをここまでいじりながらも面白くさせるのだから、これはもう、制作陣のセンスがいいんだね。

もちろん、ぼっちちゃんが微妙に、お調子者なのが、そういういじりを可能にするわけだけどw

なんなんだろうなぁ、これは、やっぱりJK4人という女子どうしだから可能な切込み方なのかね?

男子4人だとこうはならないというか。

まぁ、とにかくオモシロイ。

地味に、ぼっちちゃんの妹の、姉貴をいじる鬼畜ぶりも笑えるけどw

あとは、今の下北の微妙な空気感をうまく拾っているのも、いいのかも。

街全体にアップダウンがあり、バンド自体にもアップダウンがあることが、ぼっちちゃんのアップダウンと被っていていい。

そういう意味では、これ、実は、下北の街興しでもあるのかな、と思ったり。

実際、コロナ禍の後の東京って、いかにそれまでがインバウンド頼みだったかわかるくらい、寂れてきてるから。

そういう哀愁が背後に漂っているのが、いいのだろうな、きっと。

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陰の実力者になりたくて! 第5話 『アイ・アム……』 感想

2022-11-03 15:30:04 | シャドウガーデン
アハハ、これはいい!

アイ・アム・アトミック・・・俺こそが核爆弾だ!ってことかw

なんていうか、正しくケレン味のある厨二をやってくれると、薄ら笑いとともに感心できるのがいいw

いや、その前のアルファの剣技?もものすごかったけどさw

アイリスとか完全に霞んじゃってるし。

しかも一通り事件が解決できたと思ったら、あっさり、シドはアレクシアにNO!を突きつけてるしw

いちいちスノッブなひねくれた対応をしてくれて、ホント、笑えるw

それにしても、これ、どこまで真面目にディアボロス教団の殲滅に動くのだろう?

嘘から出た真的冗談では済まないレベルにまでスケールアップしてるからなぁw

てか、アトミックってなんだよ。

どうやったら人が原爆になれるんだよw

なんかね、もういろいろとバカらしいのだけど、そのバカらしさに心酔したシャドーガーデンの面々が面白すぎてたまらない。

ということで、次回も期待。

で、これ2クールだったっけ。

なんかご褒美的2クールって感じで、リアルもスタイリッシュw

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かぐや様は告らせたい 第271話(最終話)『グッバイ秀知院!』 感想

2022-11-02 11:20:57 | かぐや様
たまたま見かけたら最終回だったので、見てみたけど、普通に、白金を含めた卒業式だった。

飛び級でスタンフォードに留学するために、秀知院を中退していた白金も秀知院のみんなから卒業おめでとう、と言われる話。

と言うか、それだけの最終回。

原作は読んでいないので、ストーリーは、ウルトラロマンチックのところまでしか知らないけど、なんかいろいろとその後はグダグダだったと聞いていた。

でも最終回の閉じ方をみると、本当にウルトラロマンチックがピークだったんだな、って感じた。

なんとなーく、続編なりスピンオフなりをやりそうなコメントがちょこちょこあったけど、さてどうなるのやら。

原作については、キャラマンガなのか、ラブコメなのか、ギャグマンガなのか、学園モノなのか、ちょっとよくわからない感じに混ぜちゃったところが読みづらいなぁ、と思わせられていたのだけれど、その印象は、この最終回を見ても変わらなかった。

なので、原作を読んでみるかどうか、相変わらず迷う。

でも迷うってことは、きっと放っておいたほうがいいのだろうな、ともw

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カッコウの許嫁 第133羽目 『でも好きなんだよね』 感想: なるほど沖縄に行ったのはエリカとひなのライバル宣言のためだったのかw

2022-11-02 10:48:14 | カッコウ
まぁ、今更なんだけどね。

ひろがいうとおり、とうとうエリカが自分の凪に対する恋心を明確に意識して、ひろに宣言してしまった、ということで。

同時に、ひろが全く同じように凪のことを想っているということも。

そういう意味では、まったく対等な恋のライバル宣言なのが上手い。

かたや公式の恋人、かたや許嫁の同居人w

互いに相手の凪に対するポジションを突っ込むところも。

これで、ちゃんとエリカも前に出てくる、ということだよね。


むしろこの展開で、次に気になるのは、東京に残された幸とあいがどう出るか。

幸は、妹というポジションにいつまで安住していられるのか、ってことだし、

あいは、ひろとの同盟関係をいつまで続けるのか、ってことで。

二人の凪に対する距離も、合わせて変化してきそうな気がする。

もっとも、まさか沖縄でこんな事が起こっていたとは思ってないだろうけどね。

特に幸は。

ということで、普通にラブコメとして面白くなってきたw

このままあまり間延びさせずに、ガンガン攻めた展開で進んでくれるといいなw

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彼女、お借りします 第257話 『彼女と一つ屋根の下②』 感想: いよいよ始まる昭和な家での共同生活w

2022-11-02 10:37:30 | かのかり
ということで、八重森とともに、1ヶ月間、千鶴の実家で共同生活を営むことになった和也。

すでに一度片付けに来たことがあったとはいえ、今更ながらの、昭和な家での共同生活の開始。

今回は、おおむね、その共同生活におけるルール説明回。

昭和な間取りだから、いろいろとカーテンとかで空間の仕切りをつくらないと、プライベート空間が確保されないよね、という話。

うっかり、とか、どっきり、とかが起こらないための措置だけどw

まぁ、そういうこともおいおい起こるのでしょう。

で、と同時に、ほとんど和也の妄想がダダ漏れした、昭和なエロ小説のような内面が語られるキモい回でもあったw

ホント、和也って気色わりーw

その上で、千鶴が歩み寄る姿を見せるのだから、第1話の頃を考えれば、ずいぶん遠くまで来たなー、って思うよね。

それもこれも八重森が見張り役兼ご意見番としてついていてれくれるからなのだけどw

こうなったら一度くらい、この共同生活の状況を、徹底的に八重森視点で描いた回も欲しいところだなw

読者代表であり作者の変わり身である八重森が、和也と千鶴の共同生活をどう見ているのか、そちらのほうが面白そうな気もするw

一度くらい、公平なジャッジがあってもいいよね。

ああはいってたけど、遠からず、千鶴が和也のご飯を作っている、なんて場面も起こりそうだし。

その現場を見つけた八重森のニヤニヤが止まらない様子も楽しそうw


しかし、地味に面白かったのは、いま和也が使っている部屋は、もともと小百合おばあさんが使っていた部屋だったんだね。

それなら度々彼女が、和也の夢に出てくるのも納得w

今後も何度か夢に登場して、もっともらしいお告げをしていくのだろうなw

これは地味だけど、物語装置的には面白い仕掛けだと思ったw


にしても、この珍奇な共同生活、いつまで3人の秘密にとどまるのか。

さすがにこの状況を瑠夏ちゃんが放っておくはずもなく。

次回あたり、早速突撃通い妻が始まりそうな気がするけど、どうだろうw

ところで、麻美は今頃、なにしてるんだろうね?

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チェンソーマン 第4話 『救出』 感想

2022-11-02 08:45:38 | チェンソーマン
コウモリの悪魔を倒したところからの、「デンジVSヒルの悪魔」戦。

確かにアクションはすごかったのだけど、でも、やっぱりそのアクション事態が、呪術廻戦でみたようなもので、なんというか、デジャビュ感のほうが強くて、いまいち乗れなかった。

あとは、これはもうMAPPAの作風なんだろうけど、妙にキャラの表現がぬるっとしているんよね。テカっているといってもいいのだけど。

どうもその雰囲気が苦手なのかもしれない。

TRIGGERの作風が見るものを選ぶのと同じ感じかな。

なので、アクションがすごくて神回だった!って声があるのはわかるけど、そのアクションの味付けがちょっとだめだった。

単純にこれは好き嫌いの問題だという自覚はあるけどねw

その一方で、アキの日常シーンの描写はやっぱり過剰。

もちろん、終盤でアキとデンジとパワーの日常が、彼らにとってだけでなく物語構造上も重要だったりするので、そのためにも時間をかけたのかもしれないけれど。

でも、原作を読んだ時の印象は、こんなジメジメした日常ではなくて、もっとカラッとしたものだったんだよね。

ちょっとタランティーノ風というか。

なので、やっぱり監督の邦画趣味での味付けは、全体的に明後日の方向にあるな、と思った。

過剰に日本的にしているのもちょっと違う。

日本を舞台にしながら、西洋的悪魔の話をしていて、その悪魔がポップなチェーンソーとか銃だ、というのが、原作の白い画面が表現しているものだと思う。

なんていうか、日本臭を除いた大友克洋の『AKIRA』というのが、デンジとパワーのイメージかなぁ。

まぁ、アキは、ちょっと日本臭があるけどね。

ここまで来ると作品の解釈の違いのせいだから、なんともいえないのだけどねー

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