BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ハヤテのごとく! 第332話 『天才の戦略』

2011-08-18 13:51:56 | Weblog
ネギま!と一緒に映画化するから、というので久しぶりに見たけど、
この作品は、やっぱり基本的に諧謔、というか風刺的だね。
当然、風刺というのは道徳的要素も含むわけだけど。

ナギとルカによる同人誌対決。
前者は、ネットを介した「ステルスマーケティング」
後者は、ヒナギク仕込みの「万人に愛される王道コンテント」

後者をもう少しいえば、要するにテレビ的なマスコンテントということで、
その対比で言えば、前者は、ネット的なツリのコンテント、ということ。

後者が、ヒナギクによる傾向と対策の結果から来る、ある意味で視聴率的なものであれば、前者は、ネット的なバズによる根拠不在のある意味で「騙されたほうが悪いんでしょ」的なマーケティング。

普通に考えれば、ルカのほうが正攻法で勝利!、ナギには今回社会の荒波を経験してもらう、みたいな感じになりそうだけど、さて、どうだろう。

ハヤテのごとく!、って、ついこの間までは、ネットの方に寄ってそちら側の価値観をネタ的に扱うことでたわいもない話を一応物語にしていて。

その間に、そういう話とは異なるアテナとの恋話を挟み込んで、
で、ナギを外に出すことで、ネットひきこもりから距離をおく方に方向転換したように思うのだけど。

そう考えると、ルカってのがナギの鏡のような存在で、かつ、流れ的にはナギが追いかけるべきロールモデルのようにも見える。

そうしてナギの成長物語を基本的な流れにしながら、その間に適当にギャグや諧謔の回を、周辺キャラを適当に回して展開する感じかね。

もともと現実社会を斜めに見ながら、諧謔的に語ることが中心の話になっていただけに、当の社会が動いてしまえば、その諧謔の質も方向も変わってしまう。

アテナ編で一旦終了させておけばよかったに、と今回のような話を見るととても思う。
空疎だよね、本質的に。
物語らしきものを添えているだけに妙に痛々しい気がする。
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