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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

五等分の花嫁 第88話 『私とある男子①』 感想

2019-06-05 14:00:45 | 五等分の花嫁
いやー、四葉の抱え込んだ闇、想像以上に重いねぇ。。。

いや、別にシリアス展開がキツイ、といってるのではなく、お話として、真面目に重い、ということ。
過去の回想だから、基本的に、いままで断片的に、いろいろな場面で別々の人たちが言っていたことの「答え合わせ」のような展開になるのは仕方のないことなのだけど、あー、やっぱりそうかーって感じで。

四葉がヤバイ、
五月もヤバイ、
零奈もヤバイ、
マリオもヤバイ。

裏返すと
二乃、いいヤツ!
フーターロー、超いいヤツ!
一花、ただのジャイアンw

って感じかな。

って、その話に入る前に、今回、タイトルが、『私と姉妹②』ではなく、『私とある男子①』となったことを考えると、この過去回想編の「私」はどうやらや四葉だけに限らないことになりそう。
多分、五月が「私」となる場面が後で出てくるんだろうね。

とりあえず、次回が、中学生になった四葉からみた『私と姉妹②』になるんだろうけど。
きっと作者としてはタイトルに「私」と入れることで、この過去編が、特定の個人、今のところ四葉視点で語られていることを強調するためのものなんだろうな。一応、本編は、フータローによる未来の結婚式から振り返ったときの回想録なはずだけど。

ともあれ、今回の話だけど。
四葉、マジでヤバイ。
他の四人よりもいち早く自我に目覚めた四葉だったけど、その「早さ」がどう考えても、独り相撲になっていく姿がこの先、描かれるんだろうな。

そういう意味では、先に言っておくと、母親の零奈さんは、ちょっと、この人、ヤバすぎだよね。
正しいとか、厳格とか通り越して、ただの意識高い系母ちゃんじゃん、って感じで。

しかも、それで教師っていうんだから、これ、作者は、かなりアイロニカルに描いているのかな?
だって、今回、四葉に残した、「大切なのは五人でいること」って、もうこれ、四葉にとっての呪いにしかなっていないよね。

そもそも、四葉がフータローと交わした約束って、勉強して、いい会社入って、お金に苦労することから抜け出して、そうしてお母さんを支える、というものだったのに、当の母親は、フータローと違って、その2ヶ月後?には亡くなってしまったわけでしょ?

まぁ、約束の中身として、いつの昭和の物語だよ?とは思わなくもないけど、ともあれ、この約束、完全に、空回りだよね?四葉にとって。
そして、四葉の意志による約束は、その前提が崩されたにもかかわらず、「五人でいることが大事」という母の、あえていえば「命令」だけが残ってしまったわけで。。。

うーん。

これは、この先、四葉は、自分がひとりでなんとかしようとして、完全に失敗して、今に至り、その過程で、母の残した「呪い」に縛られてしまう。
で、フータローが指摘したように「異常なくらい」姉妹を公平に扱おうとするようになった。しかも、自分の望みは常に二の次にして。

こうなると、この冷え切った(現在の)四葉の心をどう温め、解き放つか、というのがこの先のフータローのミッションとなるしかないわけだが。。。

重いよなぁ。

そして、多分、その過程で、四葉の真意のフータローへのメッセンジャーとして振る舞うのが五月なんだろうな。。。

って、こうなってくると、むしろ、第1話で起こったフータローと五月の食堂での席取り合戦にしても、実は、フータローの正体を知った上で、五月が四葉のことを思って行ったことのようにすら思えてくる。

で、それこそ、どうしてフータローが五つ子の家庭教師に選ばれたのか、という、そもそもの発端の理由も、五月がフータローに勉強を教えてもらいたいと勘違いした四葉が、マリオに相談してフータローになった、という裏事情まであったような気になってくる。

その意味では、五月は、いつ、四葉とフータローの出会いに気付いたのか、という疑問は出てくるのだけど。きっと、その話も、この過去回想で出てくるのだろうな。

もっとも、四葉もヤバイけど、五月も零奈が亡くなったところで、本気で切れてしまっていたから、彼女の回復の話は話で、きっと重たいんだろうなぁ、とは思う。

それにしても、零奈、この人、どうしてこんな聖人まがいの人物になってしまったのだろう?
これもまたそもそも話として、五つ子をシングルマザーとして養育しなければならなくなった背景にも触れてくるのかね?

でもなぁ、
あんな公平大魔王の零奈だったら、いくら綺麗だといっても、結婚対象として選ばれないんじゃないかな?
あるいは、彼女のほうがシングルマザーを選んだのかね?
さすがに、五つ子になるとは思っていなかっただろうけど。

そして、その零奈に懸想したマリオね。

これ、どう見ても、零奈と結婚して五つ子を娘にしたのではなく、零奈の死亡後に、全員養女にした、ってことだよね?
それとも婚姻届だけ先に出していたのかな?

どっちにしても、懸想した女性の娘たちを養子にする金持ち、って構図。
これもまた、昭和っぽくて、ちょっと気持ち悪い。
もちろん、善意にカウントされるけどね。

でも、昔愛した女性の娘に恋をするおじさんの話って、それこそ、昔はいくらでもあった話だったから、マリオ、どういうつもりなんだろうなぁと思う。

よしんば、完全なる善意で五人を引き取ったとしたら、マリオはマリオで、善意をあまりにも厳格に考えすぎているように思われる。

零奈が教師として厳格過ぎるように思えるのと同じくらい、マリオも医者として厳格すぎるように思えてしまう。

もちろん、この零奈とマリオがどんな人間が、どんな関係だったかというのはどうでもいい話なのだけど、ただ、この二人の厳格さ、気持ち悪さは、なんだかいって、五つ子の性格形成にまで影響を与えているように思えるので、邪険に扱うわけにも行かない。

うーん、ホント、この先、どうなるんだろう?

もちろん、所詮は少年漫画だから、そんな家庭事情の詳細までは触れないで終わるのかもしれないけれど、そうだったらなおのこと、作者は、結構面倒くさい設定を仕掛けてきたな、とは思うんだよね。

とにかく、この過去編、どれくらい続くのか?
これがいつもどおり8回だとすると、あと6回あるわけで、そうなると、結構ややこしい話も入れてきそうだよね。

あとは、とにかく、四葉が抱えた闇の深さを思うと、四葉の位置づけが思い切り変わるわけだけど、でも、その分、彼女の話を、とりあえずはどの程度で切り上げるのか、が鍵だよね。

素直に、四葉もフータローが好き!と素直に言えるくらいのところで、まずは落ち着いてくれるといいのだけど。
どうなんだろうなぁ。

前々回の、一花の「全部、嘘」という話も含めて、「今」の時間の話がどうなっているのかも激しく気になるところなので、切りよく、現代の話に戻ってきてほしいのだが。。。

にしても、二乃とフータロー、カッコよすぎw
一花は、横取り癖が強すぎw

そして、ここまでのところ、過去編でほとんど出番のない三玖。
これはこれで、ちょっとヤバイんじゃないの?と思うくらい無個性。

まぁ、そのあたりの五つ子のバラケ具合が描かれるのが次回の中学生編なんだろうけどね。

なんていうか、次回はもちろん楽しみなのだが、このあたりは、単行本になってから読んだほうが無駄な疲れを抱え込まないんだろうなぁ、と思ったり。

ともあれ、零奈さん、気持ち悪い。マリオも。

この二人の呪い、なんとかしてほしい。

そして、そうなると俄然浮上する、五つ子の父は誰なのか話。

フータローの父だった、とかいうオチにならないことを切に願う。

まぁ、最後は結婚式まで行ってるから、さすがにそれはないと思うのだけどね(苦笑
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