酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

僕という自称

2008年03月19日 | 言葉
今話題の日銀総裁の人事問題で

候補に挙げられた人物がテレビで

「僕は・・・」と言っているのを見て

改めて私は唸ってしまいました。


日銀総裁候補になったほどの人が

自分のことを「僕」と言うのを聞かされると

何とも奇異な感じに襲われるのです。


しかしこれは、この人のみならず

かなりの人に蔓延している症状です。


しかもどちらかと言えば、穏やかで威張らない

リベラルな人に多いように感じます。


私の感覚では、「僕」はせいぜい20代前半までの人の

自称だと思っています。


ところが、このことに異議を唱える発言を

私は殆ど聞いた事がありません。


「僕」に対して違和感を抱く人が少ないのでしょう。


男性の場合、「私」というのは

少し女性っぽく感じられて、抵抗がある人も

いるのかもしれません。


私がこの事を意識するようになったきっかけは

中学の時の国語の先生の指摘だったと記憶しています。


しかし私自身が自分の事を「私」と言うようになったのは

それからかなり経ってからの事だと思います。


その先生は今から思うと、潔癖な性格だったようで

自分の事を名前で呼ぶ(A子が、自分の事を「A子は・・・」と言う)

女生徒を嗜めていた事が思い起こされます。