予想外の結果となった。
重友梨佐(天満屋)が2時間23分23秒で優勝。
福士加代子(ワコール)は26km付近から遅れ始めて、
2時間37分35秒で9位。
今更こんなことを言っても信用されないだろうが、
前半の重友の上半身がブレない走りを見ていて、ひょっとすると優勝も
あるかなという感じを抱いた。
道中の簡単な感想を述べてみる。
<10km付近>
福士が沿道の人に向かって、笑顔で手を振っていて驚いた。
<15km付近>
坂本直子(天満屋)が遅れ出す。
4人いたペースメーカーのうち2人が離れる。
(この辺まで先頭を走っていた小倉久美(一般参加・四国電力)も同様に離脱
する。彼女はペースメーカーのつもりで走っていたということなのか)
<22km付近>
最後に1人残ったペースメーカーの清水裕子(積水化学)が離れた。
(ハーフの通過タイムは1時間10分58秒。これは清水の自己ベスト
1時間12分22秒を上回るペースであり、清水はハイペースで選手を
引っ張ったことになる。今日の重友の好タイムは清水のおかげとも言える)
<26km付近>
福士が少し遅れ始める。口も開いて来た。
解説の増田明美は「口は開いて来たけど、走りのリズムは変わっていない」と
コメント。
一方、バイク・リポートを務めていた山口衛里(天満屋・陸上部元コーチ)は、
「腰の位置が少し落ちて来た」と指摘、「脚に来ているかなぁ」とコメント。
福士は少しストライドが狭くなって来たように感じた。
重友はフォームも表情も終始変わらず。
<38km付近>
重友、少し苦しそうな表情を見せ始める。
上体もややブレて来た。
<ゴール>
重友 2時間23分23秒で優勝。
このタイムは日本歴代9位の好記録。
日本選手が2時間24分を切ったのは、およそ3年ぶりのことらしい。
彼女はまだ24歳。
ここ1年程は、駅伝で好走していた印象が強くある。
まぁ、このタイムならロンドン五輪はほぼ内定かな。
ところで問題なのは赤羽有紀子の動向である。
これで果たしてどうするのか。
3月11日の名古屋ウィメンズマラソンに出場するのかどうか。
結構微妙なところがあるような気がする。
一方、福士はどうするのか。
もうマラソンは断念して1万mに復帰するのか、
それとも4年後のリオデジャネイロ五輪へ向けて再挑戦するのか。
いずれにしても辛い選択を強いられるのだろう。
レース前に「4年前の失敗した自分が嫌だからやり直す」と言っていた彼女。
モチベーションをどう維持するかが課題と思われる。
(1/29 午後7時過ぎに追記:大阪陸協からスプリットタイムが発表された。
興味深いデータが出ていたので追記する)
各選手のスプリットタイム(5kmごとのタイム)を比較すると、
最高タイムと最低タイムの差は、以下の通り。
着順 選手名 最高タイム 最低タイム タイム差
1位 重友 16分43秒 17分40秒 57秒
2位 ガメラシュミルコ 17分00秒 17分22秒 22秒
3位 野尻 16分43秒 17分48秒 1分05秒
9位 福士 16分42秒 24分04秒 7分22秒
見ての通りだが、中段から追い上げて2位に入ったガメラシュミルコは、
ペースをほぼ均一に刻んで最大差22秒なのに対して、
後半大バテした福士は最大差7分22秒である。
かねてから私はスプリットタイムを見るたびに、一流選手には大きなブレが
少ないことに驚かされて来たものだが、今日改めてそれを思い知らされた。
重友梨佐(天満屋)が2時間23分23秒で優勝。
福士加代子(ワコール)は26km付近から遅れ始めて、
2時間37分35秒で9位。
今更こんなことを言っても信用されないだろうが、
前半の重友の上半身がブレない走りを見ていて、ひょっとすると優勝も
あるかなという感じを抱いた。
道中の簡単な感想を述べてみる。
<10km付近>
福士が沿道の人に向かって、笑顔で手を振っていて驚いた。
<15km付近>
坂本直子(天満屋)が遅れ出す。
4人いたペースメーカーのうち2人が離れる。
(この辺まで先頭を走っていた小倉久美(一般参加・四国電力)も同様に離脱
する。彼女はペースメーカーのつもりで走っていたということなのか)
<22km付近>
最後に1人残ったペースメーカーの清水裕子(積水化学)が離れた。
(ハーフの通過タイムは1時間10分58秒。これは清水の自己ベスト
1時間12分22秒を上回るペースであり、清水はハイペースで選手を
引っ張ったことになる。今日の重友の好タイムは清水のおかげとも言える)
<26km付近>
福士が少し遅れ始める。口も開いて来た。
解説の増田明美は「口は開いて来たけど、走りのリズムは変わっていない」と
コメント。
一方、バイク・リポートを務めていた山口衛里(天満屋・陸上部元コーチ)は、
「腰の位置が少し落ちて来た」と指摘、「脚に来ているかなぁ」とコメント。
福士は少しストライドが狭くなって来たように感じた。
重友はフォームも表情も終始変わらず。
<38km付近>
重友、少し苦しそうな表情を見せ始める。
上体もややブレて来た。
<ゴール>
重友 2時間23分23秒で優勝。
このタイムは日本歴代9位の好記録。
日本選手が2時間24分を切ったのは、およそ3年ぶりのことらしい。
彼女はまだ24歳。
ここ1年程は、駅伝で好走していた印象が強くある。
まぁ、このタイムならロンドン五輪はほぼ内定かな。
ところで問題なのは赤羽有紀子の動向である。
これで果たしてどうするのか。
3月11日の名古屋ウィメンズマラソンに出場するのかどうか。
結構微妙なところがあるような気がする。
一方、福士はどうするのか。
もうマラソンは断念して1万mに復帰するのか、
それとも4年後のリオデジャネイロ五輪へ向けて再挑戦するのか。
いずれにしても辛い選択を強いられるのだろう。
レース前に「4年前の失敗した自分が嫌だからやり直す」と言っていた彼女。
モチベーションをどう維持するかが課題と思われる。
(1/29 午後7時過ぎに追記:大阪陸協からスプリットタイムが発表された。
興味深いデータが出ていたので追記する)
各選手のスプリットタイム(5kmごとのタイム)を比較すると、
最高タイムと最低タイムの差は、以下の通り。
着順 選手名 最高タイム 最低タイム タイム差
1位 重友 16分43秒 17分40秒 57秒
2位 ガメラシュミルコ 17分00秒 17分22秒 22秒
3位 野尻 16分43秒 17分48秒 1分05秒
9位 福士 16分42秒 24分04秒 7分22秒
見ての通りだが、中段から追い上げて2位に入ったガメラシュミルコは、
ペースをほぼ均一に刻んで最大差22秒なのに対して、
後半大バテした福士は最大差7分22秒である。
かねてから私はスプリットタイムを見るたびに、一流選手には大きなブレが
少ないことに驚かされて来たものだが、今日改めてそれを思い知らされた。