詰将棋の街路樹

自作の詰将棋をはがきに描いて掲載しています。それから詰将棋鑑賞、日記。

今年度の将棋タイトル保持者と詰将棋解答選手権チャンピオン戦今日開催

2015-03-29 12:02:02 | 詰将棋解答選手権
シューベルティアーナ収録のアヴェ・マリアを聴きながらブログ作成です。いい演奏です。
今年度ももうすぐ終わる中、タイトル戦の決着情報がどんどん入ってきました。
まず棋王戦は渡辺明棋王が羽生善治名人に3連勝し棋王防衛、
王将戦は決着が着いたばかりで
郷田真隆九段が4勝3敗のフルセットで渡辺明棋王から王将奪取、
棋王戦と王将戦決着の間には
行方尚史八段対久保利明九段の名人挑戦者決定戦となるA級順位戦プレーオフが行われ
行方尚史八段が初の名人挑戦を決めました。
初夏には「行方尚史名人」となるのか、「羽生善治名人」のままなのか注目です。
これで今年度のタイトル保持者は以下の通りになりました。
     第27期竜王 糸谷哲郎
     第72期名人 羽生善治
     第55期王位 羽生善治
     第62期王座 羽生善治
     第40期棋王 渡辺明
     第64期王将 郷田真隆
     第85期棋聖 羽生善治
いつも思うのですが将棋のタイトル称号は素晴らしく、
タイトルを失っても「元竜王」「元名人」として歴史に名を残せるのは
格別なことであると思います。
私は「将棋アマ五段」ですが詰将棋のほうは、
まだ入選4回で詰将棋初段に届いていません。
詰将棋初段になるには入選5回か、詰将棋解答で規定の成績を上げるか、
二つのパターンがあります。
私は前者の方法で詰将棋初段を狙っています。
まもなく自宅に届く「詰将棋パラダイス」4月号で
読者投票次第で入選の可能性のあるヤング・デ・詰将棋の詰将棋が
規定の点数に達すれば入選5回となり
「詰将棋初段」の資格が得られます。そしたら認定証を申請します。
詰将棋最高段位は「十段」。
プロ棋士では看寿賞作家の内藤國雄九段が詰将棋でも「九段」を持っていて、
詰将棋解答選手権チャンピオン戦優勝回数歴代最多の6回を誇る
宮田敦史六段が「八段」を持っています。
そして今日「第12回詰将棋解答選手権チャンピオン戦」が行われています。
詰将棋作家の連覇か、
プロ棋士が定位置ダッシュに向け意地を見せるのか結果が楽しみです。
「詰将棋解答選手権 速報ブログ」で確認を!

<第10週週刊将棋五段問題封じ手(第1588回・3月11日号)>
先週掲載した私の封じ手は▲7三飛不成。
週刊将棋の解答は▲7三飛不成。
正解。10問中9問正解。正解率90%。
第1週以来の正解率9割の大台に乗って今年度を締めくくった。
<第11週週刊将棋五段問題封じ手(第1589回・3月18日号)>
私の封じ手は▲7四桂。
以下、同歩、9三歩成、同玉、8五桂、8二玉、7二馬、同玉、7三銀、6一玉、
6二歩、同金、同銀成、同玉、7三金、5二玉、6三金打、4三玉、2三香成まで
19手で受けなし。

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詰将棋第二番<解説> 詰将棋パラダイス平成25年12月号・中級

2015-03-22 12:06:10 | 詰将棋
        第二番 詰将棋パラダイス平成25年12月号「ヤング・デ・詰将棋」

        2二飛、1四玉、1二飛成、同香、2三銀、同玉、3二銀不成、1四玉、
        2三銀不成、同玉、3五桂、1四玉、3二馬、1三玉、2三馬まで15手詰。

        初形の状況で玉が動ける場所は2か所しかないが
        焦らず手順を踏むのが唯一の道。
        初手3二銀不成、1四玉、2六桂までとしたくても
        3四の駒が桂なので諦めるしかない。
        初手3二馬も1三玉、1四飛、同飛で続かない。
        飛車を打つしかない。
        初手1三飛は同飛なら3二馬までだが同銀で無効。
        初手4四飛も1四に逃げられる。
        守備駒として機能している銀を外しにいく2二飛が正着。
        7手目3二馬もやは1三玉に逃げれれる。
        7手目は銀で馬を取る手が正解だが、
        その銀を捨てて桂が打てる態勢を作る。収束は馬と桂のコンビネーション。
        戻って2手目1三玉は3二飛成、1四玉、1二飛成、同香、2三銀、
        同玉のタイミングで桂が打てるので早く詰み作意にはならない。
        トリッキーな展開の中にも作意5手目から10手目まで銀が活躍する流れは
        「まるでピアニストが鍵盤をたたいているかのよう」
        だというのは言い過ぎだが書かせてもらう。

        この作品は創作初期に作ったもの。
        初入選作の第一番は完全な入選狙いでしたが、
        この第二番は、どう評価されるかなという気持ちで投稿しました。
        課題と合致したのでお言葉に甘えてヤン詰課題用に投稿し
        解付きコーナーに発表の場をもらえました。
        入選に至らなくても詰パラ掲載の名誉がもらえました。
        初めて世に出た私の作品です。
        (詰パラ初発表作。平成24年作。)


        
        <第9週週刊将棋五段問題封じ手(第1587回・3月4日号)>
        先週掲載した私の封じ手は▲7三桂不成。
        週刊将棋の解答は▲7三桂不成。
        正解。9問中8問正解。正解率89%。次正解すれば9割の大台に乗る。
        <第10週週刊将棋五段問題封じ手(第1588回・3月11日号)>
        私の封じ手は▲7三飛不成。成るとトン死。
        今日は「不成」のオンパレードだな。



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ポストカードその2 ホイッスラー「青と金色のハーモニー:ピーコック・ルーム」1876-77年 フリーア美術館

2015-03-14 23:28:49 | ポストカード
ポストカード第二番は
ジェームズ・マクニール・ホイッスラー
「青と金色のハーモニー:ピーコック・ルーム」です。
検索してもらえればお分かりの通り作品となっているのは
絵画も含まれた室内装飾です。
ポストカードは部屋の片方の壁際から反対の壁に照準を合わせて撮ったものが一枚、
部屋のもう片方の壁際から反対の壁に照準を合わせて撮ったものが一枚、
計二枚でワンセットで(一枚ずつ買うのですが)
二つとも同じポストカード名となっています。
この二枚のポストカードはこの前まで開催されていた「ホイッスラー展」を
横浜美術館で観た時に買いました。絵画というより写真の作品と言えます。
ホイッスラーはジャポニズムの巨匠となっていますが、
ジャポニズムは日本のことだけでなく東洋の要素を取り入れることのようです。
暖炉の上の絵画『陶磁の国の姫君』の女性は着物を着ている西洋の女性で
何か密室トリックが起こりそうな趣きのダイニングルームです。
私がなぜこのポストカードを買ったのかというと、
龍のような二羽の孔雀を描いた壁が主役の画の構図が
パッと見なかなかいいなと思ったからでした。
この孔雀の画を中央に配置することによって部屋に優雅な抑制を与えていて
全体の雰囲気が引き締まっていると感じます。
横浜美術館では「ピーコック・ルーム」は映像で紹介されていました。
さすがに部屋を横浜美術館まで運ぶのは大変ですからね。
でもこの部屋はアメリカのフリーア美術館にあるそうです。
映像の紹介の中に、
この部屋の所有者でホイッスラーのパトロンのフレデリック・レイランドは、
自分の意向を無視され勝手に部屋を装飾されたことが原因で
ホイッスラーと永遠の仲たがいをしたのに、
部屋の装飾はそのままにしたとありました。
「人を憎み、作品を憎まず」ですね。
作品への評価は、誰が成し遂げたかに影響されない
(レイランドは部屋を改造するのが面倒だっただけかもしれませんが。)。
これを実践するのは難易度高そうです。
だって誰が成し遂げたかは大切なことですからね。

<第8週週刊将棋五段問題封じ手(第1586回・2月25日号)>
先週掲載した私の封じ手は▲2八金。
週刊将棋の解答は▲2八金。
正解。8問中7問正解。正解率88%。
<第9週週刊将棋五段問題封じ手(第1587回・3月4日号)>
私の封じ手は▲7三桂不成。
この手に9二金打と粘られるとしんどいが
以下8一桂成、同金、同飛成、同玉、7四桂、7一玉、9二銀成、
6二桂、8二成銀、6一玉、4一金、5一金、6二桂成、同玉、
5四桂、同歩、5三金、6一玉、5一金、同玉、
5二金打までが一例で勝ちか。


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第12回詰将棋解答選手権 開催間近

2015-03-07 23:28:16 | 詰将棋解答選手権
将棋界では今、
王将戦七番勝負、棋王戦五番勝負、A級順位戦プレーオフで盛り上がっていますが、
この3つにいずれも関わっているのが渡辺明二冠(棋王・王将)です。
王将戦は郷田九段を挑戦者に、
棋王戦は羽生名人を挑戦者にいずれも防衛を目指して番勝負を戦っていて、
さらに並行して行われているA級順位戦プレーオフを勝ち上がれば
羽生善治名人への挑戦権を獲得出来るという状況です。
二冠防衛と名人挑戦をこの3月に成し遂げるか。
A級順位戦はパラマス方式の4者プレーオフになっていて
初戦久保利明九段が広瀬章人八段に勝ちプレーオフ二回戦に進出、
次に渡辺二冠と久保九段が戦い勝者が行方尚史八段と名人挑戦者決定戦を戦います。
そして勝ったほうが羽生名人への挑戦権を獲得するという流れです。
順位戦プレーオフならではの展開です。
過去のプレーオフでは
谷川九段が羽生三冠相手に長手数の逃れ将棋を実現させて名人挑戦権を獲得した
第64期A級順位戦の激闘(第一回名局賞)もありました。
私は毎日新聞発行の
「第64期将棋名人戦七番勝負 名人 森内俊之 挑戦者 谷川浩司」(写真)を持っていて、
その本に谷川対羽生のプレーオフの棋譜を観ることが出来ます。
棋譜鑑賞出来る方は観るべきです。

ところでプレーオフに登場した久保九段と広瀬八段、
これから登場する行方八段には共通点があります。
それは三人とも昨年の第11回詰将棋解答選手権チャンピオン戦に参戦したことです。
三人の順位は「詰将棋解答選手権 速報ブログ」のどこかに見ることが出来ます。
プロ棋士も参戦するのがチャンピオン戦、
第11回大会優勝は詰将棋作家の若島正さん、
2位はアマ強豪の竹中健一さん、3位はプロ棋士の宮田敦史六段でした。
私の詰将棋を2、3分で解ける人はチャンピオン戦に参戦してもいいのでは。
私の詰将棋を解くのに30分くらいかかる人は一般戦がおすすめです。
チャンピオン戦より少し遅れて
4月11日(土)開催の一般戦の申し込み締め切りは4月4日(金)だそうです。
申し込み方法は「詰将棋解答選手権 速報ブログ」で確認を。
過去問もどこかにあるかも。
私も昨年は東京会場の一般戦に出場しましたが、
自分のスタイル「変化手順から読む」「解けるまで次の問題に進まない」
を貫徹してしまい成績秘密です。
いつか自作の詰将棋が解答選手権に載るように頑張りたいと思っています。
あと一般戦東京会場の場合、
初めての人は会場には時間に余裕を持って行くといいと思います。
会場の教室探すの結構大変です。
私は今年の解答選手権は自宅観戦しますが
7月の第31回詰将棋全国大会には参加予定です。
それまでに学会(詰工房2回目)にも出て
最新の研究を学びたいと思っていますので、よろしくお願いします。

<第7週週刊将棋五段問題封じ手(第1585回・2月18日号)>
先週掲載した私の封じ手は▲4九香。
週刊将棋の解答は▲4九香。
正解。7問中6問正解。正解率86%。9割が見えてきたな。
<第8週週刊将棋五段問題封じ手(第1586回・2月25日号)>
私の封じ手は▲2八金。この手に6六歩、同歩はいけない。

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