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詰将棋の街路樹

自作の詰将棋をはがきに描いて掲載しています。それから詰将棋鑑賞、日記。

詰将棋にはスポーツの側面がある

2020-12-31 21:37:29 | 詰将棋の本
今年は新型コロナウイルスが世界を蔓延し重苦しい一年だった。大晦日の今日は東京で千人超えの感染者が出た。
コロナ災害の年だったが、将棋では藤井聡太棋士が史上最年少で二冠を達成したのはインパクトがあるニュースだった。スポーツ総合誌「ナンバー」の表紙まで飾った。



私は高校生の頃、レナード対ハーンズ第2戦が表紙のナンバーを買ったりしたことがあるが、そのナンバーの表紙を将棋棋士が飾るとは偉業だ。



あと、羽生善治九段が藤井聡太二冠を破った王将リーグがスポニチ一面を飾ったのも偉業だった。



その羽生善治九段はスポーツ報知の記事の中で「将棋はスポーツの側面を持っていると思います。」と語っていたが、その通りだと思う。
私は将棋はスポーツだと言いきりたい。詰将棋もしかり。詰将棋を作っている時は姿勢が重要だし首や顔の筋肉を使っている感覚がある。第一、私は詰将棋入選を達成したことにより、10代の頃の夢である「スポーツのチャンピオンになる」という夢を叶えることが出来たと心底思っている。将棋・詰将棋は大人になっても手軽に出来るスポーツだ。

最後に、今年の私に関してだが「将棋世界入選」「転職」とマイナビ関連で結果が出たのでマイナビ出版から2冊。将棋世界入選で稼いだ図書カードは妻にプレゼントし、転職先で稼いだお金で2冊買った。

「詳解 詰将棋解答選手権 初級・一般戦 2009~2019」


「11手~15手詰パラダイス 四段以上の力をつける200題」



あともう少しで今年は終わるが、引き続きコロナ対策に気を付けないといけない。


藤井四段と「最強の終盤」

2017-07-02 18:13:02 | 詰将棋の本



第75期名人戦で佐藤天彦名人が挑戦者の稲葉陽八段を下し名人防衛、棋聖・王位・王座と防衛戦が続く羽生善治三冠が早ければ王座戦でタイトル通算100期到達、第40期名人でタイトル計8期の加藤一二三九段の引退、叡王戦が来期からタイトル戦に各上げされ8大タイトル時代に突入と話題が多い将棋界だが、やはり藤井聡太四段がデビューから無傷の29連勝で連勝新記録達成は歴史的なニュースだった(写真上)。今日は30連勝かけて佐々木勇気五段と竜王戦決勝トーナメントを戦っている。佐々木五段と言えば詰パラ2016年5月号の表紙に詰将棋を提供したり(写真上)第14回詰将棋解答選手権チャンピオン戦で6位になるなど詰将棋でも活躍していて、今期の竜王戦では4組優勝を果たし決勝トーナメント進出を果たしていた。終盤が強い藤井四段でも強敵の佐々木五段相手に終盤での逆転は大変なので中盤の戦いが重要になる。私は妻と息子(※ぬいぐるみ)にガイドをしながら竜王戦ネット中継を見ている。

藤井四段のように強くなりたい子供も増えているだろう。私は息子に「最強の終盤 詰みと寄せの最重要手筋104」(写真下)をプレゼントした。将棋の終盤は詰みを読むだけではなく、詰めろをかけて優勢を築いたり、必至をかけて勝利に結びつけたりすることも重要。この本には「囲い別の詰まし方」「詰めろの掛け方」「必至の掛け方」と終盤が強くなるには必須の局面が詰まっている。マイナビ将棋BOOKSから出ていて著者は及川拓馬六段。

今年の第33回詰将棋全国大会は7月16日(日)愛知県で開催され、看寿賞・門脇賞の表彰式、握り詰優勝者発表などがある。私は都合で行かれなくなってしまって残念だ。地元神奈川の大会だったら散歩ついでに行けるのだが…

初代棋王で第34期名人挑戦者の大内延介九段死去の報も確認した。第34期名人戦では中原名人とフルセットの激闘を繰り広げた。ご冥福をお祈りします。


「5手詰めパラダイス」

2016-05-08 15:00:43 | 詰将棋の本
近くマイナビ出版から「3手5手詰パラダイス」が出るとのことで私は懐かしさとともに昔を思い出している。私の書棚にある「5手詰パラダイス」なる蔵書を手に取り発行日を確認してみると「1997年2月10日 発行  編者 詰将棋パラダイス+週刊将棋」とある。この本は私が初めて買った詰将棋単行本であり、この本の宣伝によって「詰将棋パラダイス」なる雑誌があるのを知ったものだ。まだ詰将棋パラダイス購読はしておらず新聞、雑誌等の詰将棋に親しんでいた頃だが、この「5手詰めパラダイス」によって詰将棋パラダイスの世界も垣間見ることになった。パラパラ捲ってみると、ところどころ「×」印があり当時は弱かったな、と苦笑いが出る。82問目のヒントには「できれば自力で解いて下さい」とあるからしばし眺めてみると傑作であることが分かる。これには×印が付いてなかった。ちょっとページの最初のほうスラスラと読み進めてみると引っ掛かったりするので謙虚さを忘れてはいけないと自問する。そしてこの本自体が傑作であることが分かる。後のパラダイスシリーズの先駆けとなった。
「3手5手詰パラダイス」を読めば詰将棋の奥深さを知る端緒になるであろう。

<将棋世界五段問題トレーニング封じ手>
今回のスパーリング相手は377回2問目7八金までの局面。
桂を渡すと詰まされるので4一角か。4二金や4九龍なら2四桂、2七龍なら3二角成。


「羽生善治のタイトル戦詰将棋」

2015-04-12 18:34:32 | 詰将棋の本
第12回詰将棋解答選手権初級戦・一般戦が4/11に開催されました。
詰将棋解答選手権速報ブログが写真で一杯です。
名人戦も4/8~4/9に行われ羽生善治名人が名人戦史上最短手数60手で行方尚史八段に先勝しました。
羽生名人が勝ったということで今日は「羽生善治のタイトル戦詰将棋 初段・1・2級」
(監修 羽生善治 著者 森けい二 成美堂出版)を紹介します。
羽生名人の実戦から詰みに持っていった局面を元に、
実戦感覚重視で余詰・駒余りあり100題の詰将棋が掲載されています。
創作詰将棋では驚きの一手が含まれれば評価が上がりますが、
この本に載っている詰将棋は実戦に出てくる手筋がふんだんに含まれています。
羽生名人の実際の対局で出現した局面を元にした詰将棋ですから当然です。私も全100題挑戦しました。
実戦感覚が体の中に浸みこみ詰将棋創作においての手筋の把握にも役立つと思いました。
各詰将棋の下に元になる実践図も掲載されています。
実戦図が気合が入るという人は実践図を詰ましにいくのもいいと思います。
100題のうち私が気に入った詰将棋の元になっている実戦図を、問題に出て来た順に羅列してみます。
   第16期棋王戦第1局
   第7期竜王戦第1局
   第54期名人戦第2局
   第22回朝日オープン選手権第3局
   第55期王将戦第1局
   第24回朝日オープン選手権第1局
   第18期棋王戦第4局
   第41期王座戦第3局
   第63期棋聖戦第5局
   第35期王位戦第6局
   第44期王座戦第3局
   第41期王位戦第3局
   第48期王座戦第5局
   第51期王座戦第4局
   第53期王将戦第2局
   第67期名人戦第6局
   第44期王将戦第4局
   第36期王位戦第3局
   第8期竜王戦第6局
   第46期王位戦第3局
   第57期王将戦第5局
     壮観です。
   最後の57期王将戦第5局の詰将棋などは大苦戦しました。
   創作詰将棋だけでなく実戦詰将棋を味わうのも興趣があっていいものです。

   <第12週週刊将棋五段問題封じ手(第1590回・3月25日号)>
   先週掲載した私の封じ手は▲4三飛成。
   週刊将棋の解答は▲4三飛成。
   正解。12問中11問正解。正解率91.7%。
   <第13週週刊将棋五段問題封じ手(第1591回・4月1日号)>
   私の封じ手は▲3三馬。8八に効かせながら2三桂を狙う。

「将棋魔法陣 二上達也詰将棋作品集」

2015-02-14 21:45:04 | 詰将棋の本
「将棋魔法陣」という本を買いました。
推理小説のような題名ですが将棋棋士二上達也九段の詰将棋作品集です。
序文は弟子の羽生善治名人であります。
昭和初期に出版された本のような趣のある装丁ですが、
それもそのはず、昭和28年にガリ版刷りで発行された作品集を昭和49年に改訂、
さらに不完全作の修正を経て今年1月に
日本将棋連盟から発刊されたという過程があるのです。
昭和7年生まれの二上達也九段は平成2年に引退するまで
タイトル5期(棋聖4期、王将1期)獲得した名棋士で
日本将棋連盟会長を務めていたこともあります。
詰将棋の名手として知られていて今回の「将棋魔法陣」の発刊となりました。
ポストカードの付録とともに2月上旬に私の手元にも届いたので
早速第1番を解いてみました。
二上九段が提示した作意最終手と私が選択した最終手が完全一致しました。
味わい深い作品が揃っていそうで全題自力で解く意気込みです。
二上九段のエッセイを読むと余詰などに寛容な姿勢も見られます。
詰将棋ちょっと入選の私には精神的に余裕はなくガチガチで、
今のところそれが心地いいです。
自信作の詰将棋投稿直前に余詰等を発見しての落胆からの立ち直りは
詰将棋創作の醍醐味の一つでもあると思います。
また投稿時に「余詰はないはずだ!」と奮い立たせ
緊張しながらポストに投函するのはいいものです。
二上九段の「途中の変化を読み切らなければ詰ませたと言えないように思う。」
との言葉がありますが私の考えと一致していて嬉しいです。

ところで私は昨年で指将棋を引退したつもりでしたが
今日、友人との久しぶりの再会であっけなくカムバックしてしまい
時間切れ引き分けでした。
来週のブログは詰将棋第二番を掲載しますが入選作ではないことを
ご了承ください。

<第4週週刊将棋五段問題封じ手(第1582回・1月28日号)>
先週掲載した私の封じ手は▲7九飛。
週刊将棋の解答は▲7九飛。
正解。2問連続正解で正解率75%。
<第5週週刊将棋五段問題封じ手(第1583回・2月4日号)>
私の封じ手は▲6六金。

「古今詰将棋作家名鑑 四百人一局集」と新年詰パラ

2015-01-03 21:54:44 | 詰将棋の本
新年明けましておめでとうございます。

昨年は将棋界では糸谷哲郎新竜王の誕生と
今泉健司アマの戦後最年長プロ入り、
詰将棋界では「月刊 詰将棋パラダイス」通巻700号到達と
私の初入選がありました(少し強引ですね。)。
初入選以降、入選4回までさせて頂き感謝の一年でした。

詰将棋パラダイス700号に当たる7月号記念特大号では
66作品計700手になる「700手作品展」が誌上で開催され、
私の作品も載せてもらえました。
その7月に川崎で行われた第30回詰将棋全国大会に参加した際には、
『古今詰将棋作家名鑑 四百人一局集』(全日本詰将棋連盟編)を買うことが出来ました。
「贈名人・伊藤看寿」「十七世名人・谷川浩司」…
名人からアマチュア作家まで
400年もの間に名を残した416人が
代表作とともに紹介されています。圧巻です。
私も謙虚に修業を積んでいきたいとの思いが強まりました。

「詰将棋パラダイス」新年1月号も届きました。
初級コースと中級コースに私の作品が一つずつ掲載されていますので是非。
ということで今年も私の詰将棋をよろしくお願いします
(ブログにはまだ1作しか掲載していませんが…)。