詰将棋の街路樹

自作の詰将棋をはがきに描いて掲載しています。それから詰将棋鑑賞、日記。

詰将棋鑑賞その2

2015-05-31 11:29:55 | 詰将棋鑑賞
5月28・29日に福岡県福岡市「アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ」で行われた
第73期名人戦七番勝負第5局は、羽生善治名人が行方尚史八段に勝ち4勝1敗で名人防衛。
これで羽生名人は王位・王座・棋聖と合わせ四冠を保持、名人通算9期、タイトル通算91期。
行方尚史八段は来期は再挑戦目指して順位1位としてA級順位戦を戦います。
それにしても羽生名人の通算タイトル数は凄いですね。

おととい詰将棋パラダイス2015年6月号が届きましたが、
「読者サロン」のコーナーに私の初入選作の改作図が掲載されています。
この改作図は是非みなさんに見て頂きたいと思っています。
東京駅近くの八重洲ブックセンターに行くと詰パラ6月号を購入することが出来ます。
早くいかないと山積みの詰パラがなくなってしまうかもしれません。

今日は将棋世界「詰将棋サロン」のコーナー左下に掲載された村田顕弘五段色紙詰将棋「4×4創作記念」鑑賞日記です。
2013年7月号から9月号にかけて掲載されていた筈なのでバックナンバーでご確認を。
図面は持駒歩、11に玉、12に守りの歩、13に守りの金、14に攻めの香、21に守りの桂、
22に守りの歩、23に攻めの角、24に攻めの金、31に…
といった感じでなんと右上4×4全ての升目に駒が配置されています。石垣図式です。
解いた時は詰み手順が当時の私の年齢と一致してしまう驚きもありました。
進めていきますと段々難しくなってきまして劇的な29手目などは最後に発見しました。
途中で玉も含めて盤上の駒数が2枚になったりします。変化も多く濃厚な味わい深さです。
そういえば詰上がり図が私の第三番と同じ形になっているな。

<第19週週刊将棋五段問題封じ手(第1597回・5月13日号)>
先週掲載した私の封じ手は▲3二角。
週刊将棋の解答は▲3二角。
正解。19問中18問正解。正解率94.7%。次正解すれば95%だ。
<第20週週刊将棋五段問題封じ手(第1598回・5月20日号)>
私の封じ手は▲2四銀。
どう応じられても1手詰。先手に詰みはない。

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詰将棋鑑賞その1

2015-05-24 20:40:43 | 詰将棋鑑賞
羽生名人対行方八段の名人戦は第4局まで進み名人の3勝1敗。
羽生名人が次で決めるか。
2週間前のNHK杯将棋トーナメントの北浜健介八段対村田顕弘五段の詰将棋作家対決は北浜八段の勝ちでした。
さすが、最後はかっこいい詰みを選んでの勝利でした。
今回はその北浜八段の詰将棋作品の鑑賞日記となります。
取り上げる詰将棋は
「詰将棋パラダイス 2014年7月号」通巻700号記念PARADISE700懸賞詰将棋<No.05 D 北浜健介 入選6回>です。
将棋世界の詰将棋サロン選者もしていた「脳トレ5手詰」などの著書もある北浜八段も
時々詰パラに投稿して花を添えてくれます。
今回の作品は詰将棋パラダイス700号を記念してPARADISE700のそれぞれの文字
「P」「A」「R」「A」「D」「I」「S」「E」「7」「0」「0」のあぶりだしを11人の作家陣が担当し、
そのうちのひとつ、北浜八段が担当した「D」です。
今日初めて解いたのですが、難しかったです。11手目の発見に苦労しました。そして収束が見事で解後感が抜群にいい。
64に隙間が出来るのが常に嫌だったのですが、
わざと最後に隙間を作って、そこに角のラインを通す爽快な収束での詰め上がり「D」です。
17手詰で変化はそんなに多くはないのですが難しい(私には難しい)。邪魔駒除去の要素も楽しい。
次回は北浜八段の後任の詰将棋サロン選者の村田顕弘五段の将棋世界の詰将棋色紙に掲載された
「4×4」創作記念の感想を述べる予定です。

<第18週週刊将棋五段問題封じ手(第1596回・5月6日号)>
先週掲載した私の封じ手は▲2二金。
週刊将棋の解答は▲2二金。
正解。18問中17問正解。正解率94.4%。
<第19週週刊将棋五段問題封じ手(第1597回・5月13日号)>
私の封じ手は▲3二角。
同玉なら4二金、2一玉、3三桂、同銀、3一金以下詰み、
同歩なら4一飛成、3一角、同龍、同玉、4二角、2一玉、2四馬で勝ち。

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詰将棋第三番<解説> 詰将棋パラダイス平成26年4月号・中級

2015-05-17 18:58:44 | 詰将棋
        第三番 詰将棋パラダイス平成26年4月号「ヤング・デ・詰将棋」
        
        1二歩、同玉、1三歩、1一玉、2二歩成、同歩、2三桂、同歩、
        1二歩成、同玉、2三銀成、1一玉、1二歩、2一玉、3二馬まで15手詰。

        初形で2三の攻めの歩を取り除き持駒桂歩の2枚だけにしたらどうなるか。


        2三桂、1二玉、1三歩、2二玉、3一馬までの簡単な5手詰になる。
        しかし2三に攻めの歩を配置してパワーアップすると
        持駒桂歩2枚だけだと詰まない。
        2三に桂を打てないからだ。
        ならばと持駒にもう一枚歩を加えてみると
        上に記載している詰み手順(作意手順)が成立。
        盤上に攻め駒を増強すれば
        逆に詰みにくくなるということはよくあることだ。

        この自作は詰将棋パラダイス「ヤング・デ・詰将棋」の
        解付きコーナーに掲載された。
        初手邪魔駒除去の2三歩成は
        同歩、2三桂、同歩、1二歩、2一玉、2二歩、1二玉、
        2三銀成、1一玉、2一歩成、同玉、3二馬、1一玉、2二馬まで15手詰、
        ではなく途中2三桂に2一玉、3一馬、1二玉で打歩詰。
        初手は1二歩から入るのが正解。
        守りの歩に歩、桂と取らせる余裕感のある攻めを味わって頂きたい。
        その歩を拾って落ち着いて詰ます。
        (詰パラ発表作。 平成24年作。)

        詰将棋第四番は20手超えの詰将棋を掲載するので
        詰将棋パラダイスを熟読して修行よろしくお願いします。

        
        <第17週週刊将棋五段問題封じ手(第1595回・4月29日号)>
        先週掲載した私の封じ手は▲1三歩成。
        週刊将棋の解答は▲1三歩成。
        正解。17問中16問正解。正解率94.1%。95%が近い。
        <第18週週刊将棋五段問題封じ手(第1596回・5月6日号)>
        私の封じ手は▲2二金。
        以下同玉なら2九飛、2七歩、8八銀でしのげる。
        2二金に同銀なら詰みで以下4二銀成、同金、6一飛、4一銀、4二成桂、
        同玉、4三歩、5二玉、4一飛成以下。

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ポストカードその3 荘司福「到春賦」1987年 紙本着彩

2015-05-10 17:23:09 | ポストカード
    
     このポストカードは今年の年初に鶴岡八幡宮にお参りに行った際、
     八幡宮敷地内にある神奈川県立近代美術館で
     同じく荘司福の「櫻」などとともに購入したものです。
     「櫻」もいいのですがポストカードその3にはこちらの「到春賦」を選びます。
     雪山の平地を流れる川べりに木が二本、見た感じ冬をイメージしますが
     題名に春とありますし花びらも散っていますので早春の作品のようです。
     花をいかに散らせるかも、木の腕前といった感じで
     厳しい自然の中でも二本の木がしっかりと根付いていますが、
     よく見ると川を挟んで二本の木が細い枝を互いに指し出し合っているかのようです。
     二本の木にとって、この川べりは住まいとして落ち着く場所なのかな、
     と思いました。
     1910年生まれの荘司福は数学者と結婚後仙台に移り住み
     第10回東北美術展で河北美術賞を受賞するなど東北に縁の深い人のようです。
     この画は東北のどこかをイメージしているのだろうか。
     長女も日本画家の小野恬だそうです。
     荘司福が院展に初入選したのが1946年、「到春賦」は晩年の作品になります。

     <第16週週刊将棋五段問題封じ手(第1594回・4月22日号)>
     先週掲載した私の封じ手は▲8六金。
     週刊将棋の解答は▲8六金。
     正解。16問中15問正解。正解率93.8%。
     <第17週週刊将棋五段問題封じ手(第1595回・4月29日号)>
     私の封じ手は▲1三歩成。
     以下苦労したが同香、1四桂(!)、同香、3一銀(!)、2三玉、4五角、
     3四金、同角、同玉、3五金、3三玉、5五角、同龍、同桂まで龍を外せた。

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横浜石川町散策

2015-05-03 00:51:29 | 日記
ゴールデンウィーク前半、
私はシューベルトにはまっている妻と横浜石川町散策をしてきました。
構内から丘の上にお洒落な家を見ることが出来るJR京浜東北線石川町駅を降り
首都高速を右手に中村川沿いに元町商店街を歩いていき亀の橋交差点を左に曲がり、
すぐにまた左に曲がって今来た方角に戻る感じで路地に入りました。
するとファミリーマート手前の小さなギャラリーが右側に目に留まり、
中の様子を見ようと壁一面の窓ガラスに近づくと
中の中央に展示してある絵の女性が私を見ていました。
「ぎゃるりじん&Chiyo's」というおしゃれで小さな画廊で
入口脇に書いてある「Harumasa Kageyama」の看板の文字を見て
「この人の個展だな。」と思い、
妻も興味を示したので二人で中に入りました。
主に女性の絵のイラストが展示されていました。
窓の中から私を見ていた薄紫色の服と帽子のいでたちで
頬で髪がくるっと少しカールしている昔風の髪型の女性の絵には
「優しくされたなら」とタイトルが付けられていました。
テーマは「時.憂.まぼろし」。
しばらくいろいろな絵を鑑賞していたら
奥からスーツ姿のダンディーな男性が表れてギャラリーの方かなと思ったら、
その人がこれらの作品の作者影山晴将氏で私は恐縮しながら作品の感想を述べたり、
どのように創ったのか伺ったりしました。
デジタル技術を使って版画のようにイラストを積み重ねて作ったとのことでした。
室内を流れている音楽も雰囲気に合っていたので誰の曲かと伺ったら
居相毅というハーモニカ奏者の曲だと教えてくれました。
私がもっとも印象に残った作品は
「独り穏やかな夜」という作品で和室から水面を望んでいるイメージを抱く落ち着く画でした。
震災からの復興をテーマにした作品もありました。
また次なる機会に影山展が開催されていたら足を運びたいと思いました。
妻も満足していて何よりです。
雰囲気のいい画廊を発見出来たので石川町を散策場所に選んだ甲斐があったとも思いました。
ところで帰り際、
妻から、私にも影山晴将展のような個展を開いてほしいと言われてしまいました。
うーむ。私の詰将棋作品集では個展を開けるレベルには達していないのだが…
足に地をつけて頑張ります。

<第15週週刊将棋五段問題封じ手(第1593回・4月15日号)>
先週掲載した私の封じ手は▲3三金。
週刊将棋の解答は▲3三金。
正解。15問中14問正解。正解率93.3%。
が、3三金の後1三金を省き逆転されてしまった…
<第16週週刊将棋五段問題封じ手(第1594回・4月22日号)>
私の封じ手は▲8六金。
8六歩移動合は成銀を抜かれる、香合は詰まされる、銀合は同歩で負け、金合なら同角、同歩、7六金、8八玉で勝ち。

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