詰将棋の街路樹

自作の詰将棋をはがきに描いて掲載しています。それから詰将棋鑑賞、日記。

詰将棋鑑賞その5

2015-11-29 18:59:35 | 詰将棋鑑賞
<詰将棋パラダイス2014.7ヤング・デ・詰将棋700 摩利支天>
前回(詰将棋鑑賞その4)触れたように摩利支天さんに哀悼の意を込めての作品鑑賞となります。
 摩利支天さんは私も通っている詰工房の立ち上げに関わった人で1996年に馬詰恒司氏との合作「FAIRWAY」で看寿賞受賞、2014年には入選100回で同人作家になっています。

私が取り上げる作品は詰将棋パラダイス通巻700号記念特大号のヤング・デ・詰将棋700(略してヤン詰700)に掲載されたものです。ヤン詰700には34作掲載されていますが、盤面駒数最も少ない駒数3枚の作品が3つあり、摩利支天さんの作品がそのうちの一つです。

昨日の夜挑戦。初手は7二飛から入り途中「銀合で詰まない!」など延々と考えてくたくたになってから6二飛経由でようやく初手8一飛として解決。しかし解説を読むと「ほぼ必然の8一飛」とあります。5手目馬筋を遮る6三歩の後、気持良く銀成として遮っていた馬筋を再び通す複線を張り、その馬を捨てる収束へと繋げていきます。まるで初手から収束のような見事さです。形も手順も綺麗な作品です。

<第45週週刊将棋五段問題封じ手>(第1623回・11月11日号)
私の封じ手は5三と。
週刊将棋の解答は1三桂。
不正解(87.0)。9割許すまじの週刊将棋の意地を見た。
<第46週週刊将棋五段問題封じ手>(第1624回・11月18日号)
私の封じ手は4五飛。
同馬なら7三馬。

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詰将棋鑑賞その4

2015-11-22 19:55:50 | 詰将棋鑑賞
<将棋世界 昭和50年1月号 桑原 辰雄>
偉大な詰将棋作家である桑原辰雄さんと摩利支天さんがお亡くなりになったというニュースを確認しました。
両氏に哀悼の意を表すとともに2回連続で詰将棋鑑賞で取り上げたいと思います。
今回は桑原さんの作品鑑賞です。

昭和8年生まれの桑原さんは将棋も囲碁も強豪として知られていて、昭和50年にはアマ群馬県代表3回の功績で将棋連盟から無料で五段免状を授与されています。詰将棋著書も多く、最近では「榛名図式」という本を出していました。

今日私は「四百人一局集」に掲載されている桑原さんの「将棋世界 昭和50年1月号」の詰将棋を解いてみました。1一に香、2一に桂がある実践形で盤上の駒も5×6に8枚収まっている落ち着きのある初形の作品です。ちょっと初手の解答がちらっと視野に入ってしまったのは残念でしたが、3手目以降は悩みながら自力鑑賞しました(3手目1二銀や1二角は詰まないな、など)。最初の5手が難しい。5手目に打った駒の活用、収束に桂が絡んでくるところ、また6手目下段に逃げる変化で4二角と打つところもいいなと感じた印象的な実践形です。

<第45週週刊将棋五段問題封じ手>(第1622回・11月4日号)
私の封じ手は4二歩。
週刊将棋の解答は4二歩。
正解(88.6%)。
<第46週週刊将棋五段問題封じ手>(第1623回・11月11日号)
私の封じ手は5三と。
以下の読み筋一例は5三とに対して3三金寄、4三銀、同金寄、同と、2二銀、3二と、同香、3一金、同銀、3三桂、1二玉、1三金、同玉、1四歩、2二玉、2一金、3三玉、6三龍以下。

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詰将棋第六番 詰将棋パラダイス平成26年8月号「新人コンクール」

2015-11-15 18:16:42 | 詰将棋
        この作品は第60回新人コンクールにて採用された。
        「新人コンクール」といっても詰将棋パラダイスの上級コースに分類されている。
        新人コンクール掲載作の条件は25手詰までで、掲載即入選の扱い。
        新人に該当するのは
        「投稿時点で、他誌を含めて初入選から1年以内の方、
        または一度も入選していない方」。
        私はこれに該当し第58回から3回連続で新人コンクールに登場させて頂いた。

        今回紹介する新人コンクール掲載作は見ての通り双玉形。
        詰将棋は普通は守備方の玉だけだが
        詰将棋パラダイスには双玉形の作品もよく見かける。
        ルールは通常の詰将棋と同じで、要は次の一手即詰問題。
        もちろん盤面の駒と持駒以外の全ての駒は、
        相手の持駒となり合駒に使用されてしまう場合がある。
        攻め方の「王」があるので
        応手に気を配りながらの王手の連続で即詰に討ち取らないといけない。


        
        <第44週週刊将棋五段問題封じ手>(第1621回・10月28日号)
        私の封じ手は9五桂。
        週刊将棋の解答は9五桂。
        正解。正解率88.4%。
        <第45週週刊将棋五段問題封じ手>(第1622回・11月4日号)
        私の封じ手は4二歩。
        龍を渡してはいけない局面。4二歩に3一玉は22角以下。
        4二歩に同金は2三角、3二歩、5二金、同金、3二角成、同玉、
        5二龍、4二角(8六に効かせ)、2三金、3一玉、
        6一龍!、4一金(これにて8六歩は打ち歩詰)、4五桂に3二歩なら5二金で必至、
        4五桂に5一角なら3二金打、同金、5一龍、4一金、6四角まで。

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ポストカーその5 横山大観・小杉未醒【放菴】「飛天 霊峰不二」右面(大正8年)

2015-11-08 19:30:44 | ポストカード
ポストカードその5には横山大観・小杉未醒(放菴)の合作を選びました。この画像の画です。

屏風の画のようですが題名が分かりません。検索してもポストカードの画像を見ることが出来ませんでした。大正8年の作品だということは分かっています。大観は日本画家ですが西洋画の技法をとり入れたりしていて、洋画家小杉も「アール・ヌーボー」「東洋」といったキーワードが出てきます。その二人の技法が混じった作品が私にとってお気に入りとなっています。
ポストカードは平成25年の「横山大観展 良き師、良き友」を横浜美術館に観に行った時に買いました。横山大観は富士山をよく描いていて、富士山の画のポストカードもいくつか売っていました。そのうち二つ買い、ひとつは富士山がでんと構えている作品、もうひとつが松の木とのコンビのこの作品です。富士山だけの画だと力んでしまうのですが、遠慮がちな富士山に松の木が気品よく添えられているバランスがいいのかなと思います。屏風に対して画の大きさが集約されていて集中力が高まります。

(追記)
題名が分かりました。「飛天 霊峰不二」です。自宅に帰ってからポストカードを確認すると裏に書いてありました。タイトルに付け加えておきます。現在(2015年11月現在)週一回のネット環境なのでUSBメモリーに題名入れ忘れるミスをしてしまいました。失礼しました。

次週は詰将棋第六番の予定。脅す訳じゃないが詰将棋パラダイス上級コースの作品なので、みなさんがめまいを起こさないか心配だ。
来年の春からはリラックス出来る初級問題もちまちまと織り交ぜるので「初級」と「初級以外(現在の第○番のシリーズで上級・中級にあたる)」での構成を考えている。

では先週一気に公開した五段問題の答え合わせ。
<第36週週刊将棋五段問題封じ手>(第1613回・9月2日号)
私の封じ手は7一銀成。
週刊将棋の解答は7一銀成。正解。
正解率88.6%。
<第37週週刊将棋五段問題封じ手>(第1614回・9月9日号)
私の封じ手は6八飛。
週刊将棋の解答は6八飛。正解。
正解率88.9%。
<第38週週刊将棋五段問題封じ手>(第1615回・9月16日号)
私の封じ手は2二歩。
週刊将棋の解答は2五龍。不正解。
2五龍には9五角、8四香に83馬!だったか。見事な寄せだ。
正解率86.5%。
<第39週週刊将棋五段問題封じ手>(第1616回・9月23日号)
私の封じ手は6三桂。
週刊将棋の解答は6三桂。正解。
正解率86.8%。
<第40週週刊将棋五段問題封じ手>(第1617回・9月30日号)
私の封じ手は8二香成。
週刊将棋の解答は8二香成。正解。
正解率87.2%。
<第41週週刊将棋五段問題封じ手>(第1618回・10月7日号)
私の封じ手は1二飛。
週刊将棋の解答は1二飛。正解。
正解率87.5%。
<第42週週刊将棋五段問題封じ手>(第1619回・10月14日号)
私の封じ手は8六角。
週刊将棋の解答は8六角。正解。
正解率87.8%。
<第43週週刊将棋五段問題封じ手>(第1620回・10月21日号)
私の封じ手は8三銀。
週刊将棋の解答は8三銀。正解。
正解率88.1%。年間9割には一問も落とせなくなった。
そして今回の封じて。
<第44週週刊将棋五段問題封じ手>(第1621回・10月28日号)
私の封じ手は9五桂。

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週刊将棋が…

2015-11-01 17:05:57 | 日記
お待たせしました。パソコンが修理から戻ってきて久しぶりのブログ更新となる。

当初は3週間ほどで復活を目論んでいたがパソコン音痴出身(ついていけたのはゲームウォッチまで)の私は、いろいろともたつき、かなりのブランクを作ってしまった。
実はまだもたついている最中でネット接続は出来ていない。では何故ブログ更新しているのか。
実は引っ越したばかりでパソコンを新居に移動させる前に故障させてしまい、修理と新居への移設を同時に試みたが、諸事情があり、パソコン復旧と新居への移動は出来たがネット接続まで至っていない。仕方なくブログ用文章は新居で作り、USBメモリーに入れ週末に同じ市内の実家に立ち寄りブログ更新の手順を踏むことにした。これ以上読者の皆さんを心配させる訳にはいかない、と思っての苦肉の策だ。近いうちにネット環境も整うだろうから不自由なのは今しばらくの間だ。それまでの間、私宛に来たメールを読めないのことはご了承頂きたい。

なんと週刊将棋休刊のニュースが入った。平成28年3月30日号をもって休刊だそうだ。「詰将棋ロータリー」「段・級位認定」問題がある週刊将棋の休刊は誠に残念だ。今後「将棋世界」「詰将棋パラダイス」が今まで以上に貴重な雑誌となる。私としては2誌への詰将棋投稿活動により少しでも将棋文化、詰将棋文化への貢献に携われれば、と願う。

たまっていた分の週刊将棋五段問題トレーニングの経過を紹介する。ひとつめ以外は正解をまだ見ていない。封じ手として一気に掲載する。

<第35週週刊将棋五段問題封じ手>(第1612回・8月26日号)
前回掲載した私の封じ手は▲8四銀。
週刊将棋の解答は▲8四銀。
正解。34問中30問正解。正解率88.2%

<第36週週刊将棋五段問題封じ手>(第1613回・9月2日号)
私の封じ手は7一銀成。
<第37週週刊将棋五段問題封じ手>(第1614回・9月9日号)
私の封じ手は6八飛。
<第38週週刊将棋五段問題封じ手>(第1615回・9月16日号)
私の封じ手は2二歩。のち王手飛車を狙う。
<第39週週刊将棋五段問題封じ手>(第1616回・9月23日号)
私の封じ手は6三桂。同龍には6二歩。
<第40週週刊将棋五段問題封じ手>(第1617回・9月30日号)
私の封じ手は8二香成。同玉には6二角。
<第41週週刊将棋五段問題封じ手>(第1618回・10月7日号)
私の封じ手は1二飛。
<第42週週刊将棋五段問題封じ手>(第1619回・10月14日号)
私の封じ手は8六角。
<第43週週刊将棋五段問題封じ手>(第1620回・10月21日号)
私の封じ手は8三銀。先に8一銀だと同玉、8三銀、同歩、同歩成、7二香で失敗。
次回正解率9割超えの見込み。

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