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詰将棋の街路樹

自作の詰将棋をはがきに描いて掲載しています。それから詰将棋鑑賞、日記。

詰将棋探検隊

2025-02-23 17:31:44 | 日記
私は「羽生対谷川」の七冠なるか阻止かの王将戦の頃に将棋に興味を持ち、羽生七冠が誕生して間もなくの頃に詰将棋に興味を持った。以降、新聞詰将棋を中心に詰将棋を解くことが趣味になっていた。そこから大分月日が経ち一念発起して詰将棋を作ることに挑戦することになった。「入選」という言葉には縁のなかった私だったが、詰将棋のおかげで「入選」という名誉を人生で得ることが出来た。

「詰将棋探検隊」という本がある。この本は私が詰将棋に興味を持って間もなく買った本であるが、この本が私に詰将棋芸術の奥深さを知らしめることとなった。この本があったから、後年、一念発起して詰将棋を作ることに踏み切ることが出来た。「裸玉」「あぶり出し」「煙詰め」はこの本で初めて知った。

「詰将棋探検隊」には名だたる詰将棋作家達の詰将棋(図式)が100番収められている。作品集「図巧」を江戸幕府に献上した伊藤看寿の「裸玉」、内藤國雄九段の「完全実践初形」、谷川浩司十七世名人の「盤面歩一式図式」、橋本孝治氏の1525手詰「ミクロコスモス」。など。


長年の愛蔵書「詰将棋探検隊」。


背表紙には「角建逸【著】 週刊将棋【編】」


背表紙の下には「MYCOM」の文字。

「詰将棋探検隊」の著者、角建逸氏は昨年末、逝去された。詰将棋作家、編集者として著名だった。謹んで哀悼の意を表します。


大谷翔平 井上尚弥 藤井聡太竜王・名人 &「将棋400年史」

2025-01-05 20:05:21 | 日記
大谷翔平 井上尚弥 藤井聡太竜王・名人 昨年の初めの頃のブログでも触れたが、このビッグ3が昨年、どのような活躍をしたか振り返ってみよう。

まずは大谷翔平。総額史上最高額でドジャース移籍、結婚。右ひじのけがの影響で打者専念。開幕直後は日本時代からの通訳が引き起こしていた衝撃事件の喧騒があったが、終わってみると本塁打王・打点王・リーグMVPを獲得、「50―50」も達成、ワールドシリーズ第2戦でけがをしたものの最後まで出場、チームをワールドシリーズ優勝に導いた。今年は二刀流復帰、どんな活躍を見せるか。

次に井上尚弥。東京ドームでのネリ戦は初回にダウンしひやひやさせたが6回TKO勝ち、7月のドヘニー戦も7回TKO勝ち。12月に予定されていたグッドマン戦は相手のけがで1月に延期。統一王者のまま今年を迎えた。中谷潤人との対戦が見たい。対戦は来年以降との情報があるが、アリ対フレージャー第一戦のようなチャンピオン経験者同士の全勝対決なるか。

そして藤井聡太竜王・名人。八冠防衛戦のスタートとなる王将戦をまず防衛、棋王も防衛。春になり名人を防衛。同時進行で行われていた叡王戦ではフルセットで伊藤匠叡王の誕生を許し七冠に後退するも、初夏の棋聖戦を防衛し永世棋聖の資格を獲得、史上最年少での永世獲得となった。王位戦も防衛で永世王位の資格も獲得、王座戦では永瀬九段との王座戦ダイレクトリマッチに勝利し防衛、昨年最後の竜王戦も防衛し竜王4連覇。今年は八冠復帰なるか、永世竜王なるか注目だ。

昨年は日本将棋連盟100周年だった。次の100年はどうなるのか。この機会に「増補解答版 将棋400年史」(マイナビ新書 著者・野間俊克)を買った。

(日本将棋連盟 日の出のイメージです。)



表紙は現代の覇者・藤井聡太と近代将棋の父・関根金次郎。
内容は江戸時代の一世名人・初代大橋宗桂から現在の藤井聡太竜王・名人までの時代の将棋の歴史教科書のようだ。
著者は元奨励会三段で指導棋士六段。

昨年は青野照市九段が引退した年でもあった。羽生世代時代のA級順位戦で勝ち越したのが印象に残っている。産経新聞に詰将棋も連載していた。

ところで私はブログ10年だけど、時々、真面目に更新するだけなので続いているだけです。詰将棋作りのようなエネルギーは必要としないし。今年が良い年でありますように。


藤井王位5連覇で永世王位

2024-08-31 20:35:56 | 日記
第65期王位戦七番勝負の第5局が8月27、28日に神戸市の「中の坊瑞苑」で行われ、藤井聡太王位が挑戦者の渡辺明九段に勝ち、シリーズ4勝1敗で王位防衛、5連覇となった。これで王位戦の永世資格である5連覇もしくは通算10期のうちの5連覇を満たし、永世王位の資格を得た。藤井王位は7月に永世棋聖の資格を得たばかりで、2冠目の永世資格獲得を、永世竜王・永世棋王と二つの永世資格を持つ渡辺九段を破り達成となった。


(主催社の東京新聞8月29日付夕刊)

では、歴代永世王位を列記しよう。

大山康晴永世王位
中原誠永世王位
羽生善治永世王位
藤井聡太永世王位
(羽生、藤井は永世王位資格者)

藤井王位以前の歴代永世王位を見れば、三冠以上の永世保持者一目瞭然出来る。

次に藤井王位が永世資格を得るのはいつか。
早くて来年の竜王戦だな。




伊藤七段が新叡王、藤井八冠の牙城崩す & 藤井棋聖5連覇で史上最年少「永世」

2024-07-14 16:15:26 | 日記
5月から暑いな、と夏バテ(春バテ?)していた最中、将棋が新聞1面を飾るビッグニュースが立て続けに飛び込んできた。

春は名人戦と叡王戦が同時進行で行われる。
第82期名人戦七番勝負では藤井聡太名人が豊島将之九段を4勝1敗で破り名人位を初防衛した。八冠防衛は、王座戦で八冠達成してから竜王戦、王将戦、棋王戦、と防衛したのに続いて4度目の防衛となった。
しかし、名人防衛直後の6月20日に甲府市の「常磐ホテル」で行われた第9期叡王戦五番勝負第5局では、挑戦者の伊藤匠七段が156手で藤井聡太叡王を破り、3勝2敗で叡王奪取した。伊藤新叡王は竜王戦(2024年2月25日の期間限定のブログ記事「第36期竜王戦第4局(藤井竜王―伊藤七段)~37手詰を見た藤井竜王の寄せ」参照)、棋王戦と藤井八冠にストレート負けを喫していたが、叡王戦では藤井八冠の八冠独占を崩しての初タイトル、21歳8か月での初タイトルは歴代8位の年少記録で今後、藤井七冠との戦いか興味深い。第9期叡王戦は藤井八冠の八冠独占が崩れた歴史的シリーズとなった。


叡王戦決着翌日は毎日と産経と東京は一面に記事を、朝日も一面真ん中に写真を持ってきた。

そして名人戦、叡王戦の後半戦の時期から始まっていた第95期棋聖戦五番勝負は、第3局が7月1日に名古屋市の「亀岳林 万松寺」に行われ藤井聡太棋聖が挑戦者の山崎隆之八段を破り、3連勝で棋聖を防衛、棋聖5連覇を成し遂げた。これで棋聖通算5期となり藤井棋聖は「永世棋聖」の資格を得た。藤井棋聖の21歳11か月での永世資格獲得は、中原誠16世名人の23歳11か月での最年少での永世資格獲得記録(これも棋聖戦)を53年振りに更新するものとなった。


棋聖戦決着翌日は主催社の産経は一面トップ、東京も一面、スポーツ紙はサンスポが一面に持ってきた。

歴代の永世棋聖を列記しよう。
大山康晴永世棋聖
中原誠永世棋聖
米長邦雄永世棋聖
羽生善治永世棋聖
佐藤康光永世棋聖
藤井聡太永世棋聖
(羽生、佐藤、藤井は永世棋聖資格者)

始まったばかりの王位戦でも永世なるか。


大谷翔平 井上尚弥 藤井聡太竜王・名人

2024-02-22 19:32:02 | 日記
前回の記事でメジャーリーグの大谷翔平、ボクシングの井上尚弥、将棋の藤井聡太竜王・名人が昨年スポーツ界で活躍したビッグ3と書いたが、この3人が今年どんな成績を残すか注目している。

大谷については、個人的には、規定投球回数と規定打席の両方を達成した2022年の成績を最も評価しているが、大型契約を結んだ後の1年目になる今年、打者に専念すると、どんな成績を残すのか。楽しみだ。

井上は、今年5月に東京ドームで試合をする見込みだ。東京ドームでのボクシングの試合は1990年のタイソン対ダグラス戦(私は、この試合を東京ドームで見たのだ。)以来だ。ボクシング史上最強の軽量級の世界チャンピオンとして名を残すのではないか。

そして藤井竜王・名人。1月2月に行われた王将戦では藤井王将が4連勝で菅井竜也八段を下し王将防衛。大山康晴十五世名人の記録を上回るタイトル戦20連覇を成し遂げた。初夏に行われる棋聖戦で防衛すれば永世棋聖、史上最年少での永世称号獲得になる。

野球、ボクシング、将棋で活躍するビッグ3に大注目だ。



藤井竜王3連覇で令和6年も八冠防衛戦続く

2024-01-01 22:15:39 | 日記
元旦に石川県能登半島を中心とした大地震が起きてしまった。横浜も揺れたほどだった。被害がより少ないことを祈る。

昨年は大リーグでMVP・ホームラン王を獲った大谷翔平、ボクシングで史上二人目の2階級目の世界タイトル4団体統一王者となった井上尚弥、そして将棋タイトル全八冠独占した藤井聡太竜王・名人、この3人がスポーツ界で活躍したビッグ3だと思う。藤井竜王・名人はスポーツ総合雑誌ナンバーの表紙に三度目の登場をした年でもあった。

令和5年10月、11月に行われた第36期竜王戦七番勝負では、藤井竜王が挑戦者の伊藤匠七段を4連勝で破り、竜王3連覇・八冠初防衛で令和5年を締めくくり令和6年も八冠防衛戦継続となった。竜王戦第4局では、藤井竜王が詰将棋作品のような手順を披露して勝利し強さを見せつけた。敗れた伊藤七段だが、直後、棋王戦挑戦者決定戦第2局に勝ち、藤井棋王への挑戦を決めたのは、さすがだった。2月下旬に始まる五番勝負で二人は再び相対することになる。

ところで竜王戦主催社の読売新聞の元旦の一面を藤井竜王が飾っている。
『藤井竜王 みなぎる棋力 八冠防衛戦「良い状態で」』とある。

(写真技術が下手ですいません。スマホのほうが見やすいかな。)


藤井竜王・名人が八冠独占

2023-10-22 19:18:51 | 日記
藤井聡太竜王・名人の「八冠」独占なるか、永瀬拓矢王座の「名誉王座」なるかで注目された歴史的一戦、第71期王座戦五番勝負。第4局が10月11日に京都市東山区の「ウェスティン都ホテル京都」にて行われ、挑戦者の藤井竜王・名人が永瀬拓矢王座を下し、通算成績3勝1敗で藤井新王座誕生と同時に全8タイトル制覇、八冠独占となった。永瀬は連続5期で得られる名誉王座には届かなかった。
8つのタイトルとは、竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖。全冠独占は7タイトル時代の羽生善治九段が1996年に達成して以来31年ぶりのことだ。史上最年少21歳2カ月での全冠独占でタイトル戦で挑戦失敗も防衛失敗もなく強すぎる。特に終盤が強い。永瀬も第1局に勝ち、第3局、第4局は優勢な局面に持ち込んだが終盤で逆転され王座防衛はならなかった。
羽生九段は王将戦で七冠独占後、棋王、名人を防衛したが続く棋聖戦で失冠、7冠防衛は2度だが、藤井竜王・名人の八冠防衛はどうなるか。まずは10月現在進行中の竜王戦が八冠初防衛戦だ。

スポーツ新聞ではスポニチと報知が1面と最終面で2ページ独占、サンスポ・デイリー・ニッカンも1面に持ってきた。


一般紙は全紙1面を飾ったが、王座戦主催紙の日経と私の地元の神奈川新聞をご覧あれ。



藤井竜王・名人が「八冠」制覇か、永瀬王座が「名誉」獲得か(藤井が永瀬に挑戦:第71期将棋王座戦)

2023-08-27 21:18:28 | 日記

<8月24日付日本経済新聞社会面>

6月に名人を奪取して羽生九段以来の七冠を達成した藤井聡太竜王・名人(王位・叡王・棋王・王将・棋聖)は、現在、将棋の免状に名人・竜王として署名していて、永世名人竜王七冠資格者の羽生善治九段が会長として署名している。羽生九段が七冠制覇した時は、当時の全7タイトルの肩書を当時の羽生七冠が毛筆で書いた記念免状も出た。そんなことを考えている暑い夏だが、藤井竜王・名人の「八冠」が現実味を帯びてきた。6月から7月にかけて行われた棋聖戦で佐々木大地七段の挑戦を退け棋聖防衛、8月5日には、まだタイトルを獲得していない王座戦の挑戦者になり、そして8月23日には王位戦七番勝負で棋聖戦と同じく挑戦者になった佐々木七段を相手に王位を防衛した。これにより、藤井竜王・名人は8月31日に開幕する王座戦五番勝負が「八冠」制覇をかけた戦いになることになった。羽生九段が永世七冠資格を取って以降、八タイトル制に移行していて、藤井竜王・名人が全人未踏の八冠になるかが注目だ。しかもタイトル挑戦失敗もなく、防衛失敗もなく八冠になるのか。
藤井竜王・名人の挑戦を受けるのは永瀬拓矢王座。永瀬王座は現在、王座4連覇中。王座の永世資格は5連覇もしくは通算10期。今期防衛すれば5連覇で「名誉王座(王座戦は「名誉王座」が永世称号、他のタイトルの永世称号は永世〇〇)」になる。

すごいことになった。

藤井竜王・名人が全人未踏の「八冠」全タイトル制覇か、永瀬王座が別格中の別格である永世称号の一つである「名誉王座」の資格を手にするのか。勝ったほうが名誉総取り、ウィナー・テイク・オールではないか。これを作ったような歴史的一戦と言わずして何と言おうか。

ところで、日本経済新聞の8月20日から8月25日の朝刊には藤井七冠対村田顕弘六段の王座戦本戦2回戦の観戦記が載っていて「新・村田システム」で劣勢になった藤井七冠の渾身の逆転劇が面白かった。観戦記を務めた若島正さんも「『作ったような』詰みと言わずして何と言おうか」と書いている。将棋世界9月号の勝又清和七段の連載にも解説されていて勝又七段の名著『つみのない話』で取り上げられそうな藤井対村田戦だったな、と思った。


藤井竜王が史上最年少での名人・七冠

2023-06-18 21:35:21 | 日記
令和5年6月1日、将棋名人戦7番勝負第5局が決着した。藤井聡太竜王が渡辺明名人を下し4勝1敗で名人奪取となった。この結果、藤井新名人は、谷川浩司十七世名人が樹立した21歳2か月での史上最年少名人の記録を40年ぶりに更新する20歳10か月での史上最年少名人となった。同時に羽生善治九段が達成して以来の二人目の七冠達成で、羽生九段が達成した25歳4か月の最年少七冠記録も更新した。渡辺は名人4連覇を逃し無冠となったため、19年ぶりに段位を名乗ることになり渡辺九段となった。

藤井新名人は今回の名人戦で、渡辺から名人奪取し、谷川十七世名人の史上最年少名人記録を更新、羽生九段の七冠最年少記録も更新したのだ。
残るタイトルは王座だけだ。王座も取ると全タイトル同時制覇となる。全タイトル同時制覇は複数タイトル制になってからは升田幸三実力制第四代名人(3冠)、大山康晴十五世名人(3冠~5冠)、羽生九段(7冠)の3人しかいない。

では藤井新名人誕生の新聞1面。まずは私の地元の神奈川新聞と主催紙の朝日と毎日。

スポーツ紙ではニッカンとスポニチが1面に持ってきた。

藤井竜王・名人は、どこまで記録を伸ばすのか。名人と竜王の2大タイトル時代になってから名人と竜王で永世資格を得ているのは羽生九段だけだ。次に名人と竜王での永世資格を得るのは藤井竜王・名人なのか。果たして…
ところで私は名人戦決着までに十七世名人の詰将棋集「月下推敲」第1番を解くと意気込んでいたが、まだ挑戦中。

藤井王将が羽生九段下し世紀の一戦制す。棋王も奪取し史上最年少六冠、名人戦で谷川・羽生の記録越えなるか

2023-04-04 20:58:54 | 日記
藤井聡太は、どこまで将棋の歴史を作り続けていくのだろうか。

令和5年3月13日、世紀の一戦と注目された第72期王将戦は、藤井王将が羽生善治九段を4勝2敗で下し王将防衛。藤井王将は5冠を堅持、羽生九段はタイトル通算100期ならず。

令和5年3月19日、第48期棋王戦で藤井竜王が渡辺明棋王から3勝1敗で棋王を奪取し史上最年少での六冠を達成した。羽生九段が保持していた24歳2か月での最年少六冠記録を更新する20歳8ヵ月での史上最年少での六冠達成となった。

令和5年3月8日にはA級順位戦プレーオフで広瀬章人八段を下し渡辺明名人への名人挑戦を決めていた。明日(令和5年4月5日)から始まる第81期名人戦で、藤井竜王は渡辺名人に挑戦する。藤井竜王が勝てば谷川浩司十七世名人の持つ史上最年少名人記録の更新が成ると同時に、羽生九段が持つ同時七冠の記録に並び最年少での同時七冠にもなる。名人3連覇中で永世竜王・永世棋王資格者の渡辺名人は記録更新を阻止するのか…果たして結果は、どうなるか…

では王将戦第6局翌日のスポニチと毎日新聞をご覧あれ。

ボクシングチャンピオンの藤井王将とはスポニチもやるな。