詰将棋の街路樹

自作の詰将棋をはがきに描いて掲載しています。それから詰将棋鑑賞、日記。

詰将棋第十番<解説> 詰将棋パラダイス平成27年11月号「新人コンクール」

2016-11-26 17:20:14 | 詰将棋
<解説>2四桂、同香、2三角、1一玉、2一金、同玉、3三桂、2二玉、1二角成、同玉、1三金、1一玉、2三桂まで13手詰。

これは第62回新人コンクール掲載作。完成したのは平成26年の正月後ぐらいで、この図を見ると、その頃お参りに行った古都鎌倉の鶴岡八幡宮を思い出す。双玉形であえて逆王手物にせず、角道を飛車が止めているが、その飛車と角による両王手の筋により指し手を制限されながら詰ますというのを条件として作ってみた。3三桂の焦点打が入り納得、24の歩を外し21に香を配置し2手逆算にも成功、不詰順では例えば4手目11玉に12金は同飛の逆王手でこれを同角成と取ると角の逆王手と大道棋っぽさも出せたか、と同時に投稿した入選2作目より自信を持って投稿してみた。変化も8手目31玉には21金まで、10手目33玉には34金までとまとめることが出来た。2手目22玉は23金、31玉、32桂成、同角、42金まで、この変化を成立させるため攻め方王一枚には出来なかった。
ちなみにこのブログの2016-02-21に関連記事がある。
(詰パラ入選6回。平成26年作)

<ヤン詰解付き解見ずに感想>
B 馬の動きが面白い。
C どっちの合駒が先か悩む。
D 馬の守備にひるまずに行く。
E 二枚の角の捨て方が味わい深い。
F 収束に向けてスリリングだった。

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詰将棋鑑賞その7

2016-11-13 01:54:26 | 詰将棋鑑賞
将棋の実戦から遠ざかって久しく詰将棋と二足のわらじは厳しく体力の限界、ということで将棋は観戦のみ、これからは詰将棋道一本で行く、過去に取得した将棋免状は、ブログのどこかに確認出来る。

日本将棋連盟会長を歴任していた二上達也九段が逝去された。 二上九段といえばタイトル5期の名棋士であると同時に詰将棋の作り手として名高く、「将棋魔法陣」という二上九段詰将棋作品集も最近刊行されていた。その本は私も持っていて、このブログの「詰将棋の本」カテゴリーで私は書評を述べている。哀悼の意を込めて、その将棋魔法陣「番外 第19番」に取り組んでみた。初形「二」の詰将棋。確か詰め上がりは「上」で「二上」の立体曲詰になるのではと思って、全ての順をなんとか7手以下にしようと試みたが出来ず、最長手順は11手で「上」を変化として味わう(本の中では「上」を作意として扱っている)。ただ、この変化手順は変化にするにはもったいないかっこいい手順だった。
昔、近所の皮膚科に月曜日に行くと待合室に日刊スポーツが置いてあり、それに掲載されている二上九段の詰将棋を解いていたものだ。

<ヤン詰解付き解見ずに感想2016年11月号から>
A 飛を取らせる展開が見事。


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