詰将棋の街路樹

自作の詰将棋をはがきに描いて掲載しています。それから詰将棋鑑賞、日記。

詰将棋第二十一番 将棋世界令和2年12月号

2023-09-18 12:03:05 | 詰将棋
第21番は将棋世界に載った11手詰。

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藤井竜王・名人が「八冠」制覇か、永瀬王座が「名誉」獲得か(藤井が永瀬に挑戦:第71期将棋王座戦)

2023-08-27 21:18:28 | 日記

<8月24日付日本経済新聞社会面>

6月に名人を奪取して羽生九段以来の七冠を達成した藤井聡太竜王・名人(王位・叡王・棋王・王将・棋聖)は、現在、将棋の免状に名人・竜王として署名していて、永世名人竜王七冠資格者の羽生善治九段が会長として署名している。羽生九段が七冠制覇した時は、当時の全7タイトルの肩書を当時の羽生七冠が毛筆で書いた記念免状も出た。そんなことを考えている暑い夏だが、藤井竜王・名人の「八冠」が現実味を帯びてきた。6月から7月にかけて行われた棋聖戦で佐々木大地七段の挑戦を退け棋聖防衛、8月5日には、まだタイトルを獲得していない王座戦の挑戦者になり、そして8月23日には王位戦七番勝負で棋聖戦と同じく挑戦者になった佐々木七段を相手に王位を防衛した。これにより、藤井竜王・名人は8月31日に開幕する王座戦五番勝負が「八冠」制覇をかけた戦いになることになった。羽生九段が永世七冠資格を取って以降、八タイトル制に移行していて、藤井竜王・名人が全人未踏の八冠になるかが注目だ。しかもタイトル挑戦失敗もなく、防衛失敗もなく八冠になるのか。
藤井竜王・名人の挑戦を受けるのは永瀬拓矢王座。永瀬王座は現在、王座4連覇中。王座の永世資格は5連覇もしくは通算10期。今期防衛すれば5連覇で「名誉王座(王座戦は「名誉王座」が永世称号、他のタイトルの永世称号は永世〇〇)」になる。

すごいことになった。

藤井竜王・名人が全人未踏の「八冠」全タイトル制覇か、永瀬王座が別格中の別格である永世称号の一つである「名誉王座」の資格を手にするのか。勝ったほうが名誉総取り、ウィナー・テイク・オールではないか。これを作ったような歴史的一戦と言わずして何と言おうか。

ところで、日本経済新聞の8月20日から8月25日の朝刊には藤井七冠対村田顕弘六段の王座戦本戦2回戦の観戦記が載っていて「新・村田システム」で劣勢になった藤井七冠の渾身の逆転劇が面白かった。観戦記を務めた若島正さんも「『作ったような』詰みと言わずして何と言おうか」と書いている。将棋世界9月号の勝又清和七段の連載にも解説されていて勝又七段の名著『つみのない話』で取り上げられそうな藤井対村田戦だったな、と思った。


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藤井竜王が史上最年少での名人・七冠

2023-06-18 21:35:21 | 日記
令和5年6月1日、将棋名人戦7番勝負第5局が決着した。藤井聡太竜王が渡辺明名人を下し4勝1敗で名人奪取となった。この結果、藤井新名人は、谷川浩司十七世名人が樹立した21歳2か月での史上最年少名人の記録を40年ぶりに更新する20歳10か月での史上最年少名人となった。同時に羽生善治九段が達成して以来の二人目の七冠達成で、羽生九段が達成した25歳4か月の最年少七冠記録も更新した。渡辺は名人4連覇を逃し無冠となったため、19年ぶりに段位を名乗ることになり渡辺九段となった。

藤井新名人は今回の名人戦で、渡辺から名人奪取し、谷川十七世名人の史上最年少名人記録を更新、羽生九段の七冠最年少記録も更新したのだ。
残るタイトルは王座だけだ。王座も取ると全タイトル同時制覇となる。全タイトル同時制覇は複数タイトル制になってからは升田幸三実力制第四代名人(3冠)、大山康晴十五世名人(3冠~5冠)、羽生九段(7冠)の3人しかいない。

では藤井新名人誕生の新聞1面。まずは私の地元の神奈川新聞と主催紙の朝日と毎日。

スポーツ紙ではニッカンとスポニチが1面に持ってきた。

藤井竜王・名人は、どこまで記録を伸ばすのか。名人と竜王の2大タイトル時代になってから名人と竜王で永世資格を得ているのは羽生九段だけだ。次に名人と竜王での永世資格を得るのは藤井竜王・名人なのか。果たして…
ところで私は名人戦決着までに十七世名人の詰将棋集「月下推敲」第1番を解くと意気込んでいたが、まだ挑戦中。

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令和4年度最優秀棋士賞は六冠の藤井聡太竜王

2023-05-28 19:30:58 | 詰将棋解答選手権
第50回将棋大賞の選考の結果、令和4年度最優秀棋士賞は六冠の藤井聡太竜王が選ばれた。
羽生九段を4勝2敗で下し王将を防衛したのが印象深い。
令和4年度のタイトルホルダーは
竜王 藤井聡太
名人 渡辺明
王位 藤井聡太
叡王 藤井聡太
王座 永瀬拓矢
棋王 藤井聡太
王将 藤井聡太
棋聖 藤井聡太

令和4年度の最優秀女流棋士賞は里見香奈女流五冠。
また昨年度はプロ編入試験で小山怜央アマが3勝1敗の成績でアマからプロ入りした4例目となったが、奨励会を経ずアマからプロになるという初のケースを作った。
詰将棋解答選手権は今年もオンラインで実施された。
六冠の藤井竜王は昨年度、一般棋戦の朝日杯、銀河戦、NHK杯、日本シリーズ、いずれも優勝で残るのは名人と王座だけだった。
今年名人奪取なら史上最年少名人と史上最年少七冠を達成することになる。
またタイトル防衛を続け王座も奪取すれば八冠同時制覇だ。
が、王座は4連覇中の永瀬王座だ。今年、王座を防衛すれば5連覇で永世資格を得られる。名誉王座なるか。



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藤井王将が羽生九段下し世紀の一戦制す。棋王も奪取し史上最年少六冠、名人戦で谷川・羽生の記録越えなるか

2023-04-04 20:58:54 | 日記
藤井聡太は、どこまで将棋の歴史を作り続けていくのだろうか。

令和5年3月13日、世紀の一戦と注目された第72期王将戦は、藤井王将が羽生善治九段を4勝2敗で下し王将防衛。藤井王将は5冠を堅持、羽生九段はタイトル通算100期ならず。

令和5年3月19日、第48期棋王戦で藤井竜王が渡辺明棋王から3勝1敗で棋王を奪取し史上最年少での六冠を達成した。羽生九段が保持していた24歳2か月での最年少六冠記録を更新する20歳8ヵ月での史上最年少での六冠達成となった。

令和5年3月8日にはA級順位戦プレーオフで広瀬章人八段を下し渡辺明名人への名人挑戦を決めていた。明日(令和5年4月5日)から始まる第81期名人戦で、藤井竜王は渡辺名人に挑戦する。藤井竜王が勝てば谷川浩司十七世名人の持つ史上最年少名人記録の更新が成ると同時に、羽生九段が持つ同時七冠の記録に並び最年少での同時七冠にもなる。名人3連覇中で永世竜王・永世棋王資格者の渡辺名人は記録更新を阻止するのか…果たして結果は、どうなるか…

では王将戦第6局翌日のスポニチと毎日新聞をご覧あれ。

ボクシングチャンピオンの藤井王将とはスポニチもやるな。


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世紀の一戦、前半戦(将棋王将戦:藤井2勝、羽生1勝)をスポニチで振り返る

2023-01-30 18:23:02 | 日記
レジェンド羽生善治九段が五冠の藤井聡太王将に挑んでいる世紀の一戦(第72期将棋王将戦)は、第1局と第3局で藤井が勝ち、第2局は羽生の勝ち、2勝1敗で藤井がリード、互いに先手番キープだ。そして主催紙のスポニチでも頻繁に紙面を賑わせている。なぜかバス運転手の羽生九段も登場している。紙面を読むと、新・関西将棋連盟が高槻市に来年完成することにちなみ、高槻市の市営バス側面に羽生、藤井、谷川17世名人、豊島九段、里見女流四冠の対局姿がプリントされたバスを運転している?とのことだ。王将戦後半戦とスポニチから目が離せないな。火・木・土は詰将棋も載っててお得だし。

写真上は第1局初日1月8日付紙面、写真左は第2局決着の翌々日の1月24日付紙面、写真下は第3局初日の1月28日付紙面。

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「五冠」か「永世七冠」か(王将戦:藤井に羽生が挑戦)と将棋世界・詰パラ記念号

2022-11-27 21:44:01 | 日記
令和4年11月22日、第72期王将リーグ最終局が一斉に指され、羽生善治九段が6戦全勝の成績で藤井聡太王将への挑戦を決めた。



主催紙の毎日新聞には「羽生7年ぶり挑戦」「通算100期かけ 藤井と歴史的対戦」「全盛期の『終盤力』復活」とある。羽生のタイトル戦登場は令和2年の竜王戦以来で、王将挑戦は7年ぶりだ。タイトル戦10回登場し全て制している無敵の藤井が勝つのか。現在タイトル99期の羽生が、藤井から王将を奪い通算100期とするのか。詰将棋解答選手権5連覇の実績を誇る藤井の終盤力と「マジック」と言われてきた羽生の終盤力が盤を挟んで激突する。終盤はどっちが制するのか。そして初の羽生対藤井聡太のタイトル戦だ。現在竜王・五冠保持者で序列1位(※)の藤井王将と、永世七冠資格者のレジェンド羽生九段のタイトル戦での対決が遂に実現。スーパーファイトだ。第1局は1月8、9日に静岡県掛川市「掛川城二の丸茶室」で行われる。

ところで令和4年は将棋世界と詰将棋パラダイスの2紙にとって記念すべき年で、将棋世界は10月号で1000号、詰将棋パラダイスは11月号で800号達成だ。




将棋世界1000号には「羽生九段インタビュー」、詰パラ800号には「~800号特別企画~藤井聡太五冠特別出題」と谷川浩司十七世名人による「光速流双玉ルーム」がある。私の詰将棋も中級コースにあるので是非挑戦を。

※藤井王将は令和4年11月現在進行中の竜王戦7番勝負で広瀬八段相手に防衛すれば五冠・序列1位で、失冠すれば四冠・序列3位で王将戦7番勝負に臨む。


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大谷、村上、今年の看寿賞

2022-09-04 20:41:54 | 日記
大リーグ・エンゼルスの大谷翔平は今年も投打に大活躍で、満票でMVPを獲った昨年同様の好成績でシーズン終盤を迎えている、しかし今年はア・リーグホームラン記録の更新の可能性があり、チームのポストシーズン進出も濃厚のヤンキースのアーロン・ジャッジがMVPのライバルだ。MVPは大谷かジャッジか、エンゼルス対ヤンキースの直接対決3連戦で両雄のホームラン競演も実現し、全米で大分盛り上がっているようだ。

ついこの間、衝撃の五打数連続本塁打を達成したヤクルトスワローズの村上宗隆は今年三冠王を獲るかもしれない。シーズンのホームラン記録更新の可能性さえある(これはペース的に厳しいが。)。先は長いが王貞治の通算ホームラン数を超えてしまうのかとまで、思ってしまうほど凄いバッターだ。課題は、一般の人に、もうちょっと顔を覚えてもらうことぐらいでは。

前置きは、この程度にして、今年(第60回 令和3年度)の詰将棋看寿賞受賞者は以下の方々。
短編:上谷直希 
中編:相馬慎一  
中編:渡辺直史  
長編:岸本裕真
特別:中村宜幹

さすがの私もガラケーからスマホに切り替えたので次回のブログはスマホから更新してみようかな。詰将棋のスタイルは変わってないけど。



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十七世名人襲位と1500勝達成(谷川、羽生)

2022-06-26 00:46:34 | 日記
令和4年5月23日、谷川浩司九段が十七世名人を襲位し谷川浩司十七世名人となった。6月9日には日本将棋連盟から推戴状を授与された。名人通算5期の実績で引退後に十七世名人を名乗ることが出来る谷川だったが、実績と将棋界への貢献を考慮されて60歳の還暦を迎えるこのタイミングでの永世名人襲位となった。谷川十七世名人といえば史上最年少での名人奪取、羽生の七冠を阻止した王将位防衛が記憶に残るが、やはり第55期名人戦で当時の羽生名人を破って名人奪取し十七世名人の資格を得たことが一番印象深い。

6月16日には羽生善治九段が1500勝を達成した。2位は1433勝の大山康晴十五世名人(故人)だ。永世七冠資格者の羽生九段は常に勝ち続けてきた。タイトル戦翌日の新聞を見ると「羽生先勝」「羽生防衛」などいつもの文字が並んでいた。羽生九段に関しては当時の谷川王将を破っての同時七冠達成が一番ニュースになったと思うが、やはり後年の永世七冠資格獲得が一番の実績ではないか。

現在の名人は渡辺明名人。今期A級に上がったばかりの藤井聡太竜王は来春名人挑戦・奪取すれば谷川十七世名人の持つ史上最年少名人記録を更新することが出来る。そして将来、タイトル獲得数、勝利数、永世資格数で羽生九段の記録をしのぐことが出来るのか。

ところで羽生対谷川の対戦は平成のゴールデンカードだった。大山対升田、中原対米長、羽生対森内、巨人対阪神、アリ対フレージャーのように。藤井聡太の記録に注目するのは楽しいが、実は「showdown」を楽しむ展開のほうが私好みなんだが果たして…


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詰将棋第二十番 詰将棋の街路樹R4・2<解説>

2022-05-04 00:20:48 | 詰将棋
<解説>14桂、同香、23歩、13玉、11飛、12香、同飛成、同玉、11飛、23玉、34金、22玉、24香、11玉、12歩、同玉、23金、11玉、12金まで十九手詰。

初手23歩は13玉、24金、同玉、34飛、23玉、24飛打、13玉で歩を打てない。
初手24飛は23香、同飛成、同玉、34金、22玉、24香、31玉、61飛、42玉、62飛成、52金で、また初手24飛、23香に21飛は同玉、23飛成、31玉で、いずれも逃れ。
4手目の変化は31玉なら51飛以下、23同玉なら34金、12玉、13歩、21玉、41飛以下、33玉なら以下変化多いが34飛、42玉、44飛、43歩、41飛以下駒余り(33玉に34飛、43玉も63飛以下駒余り。)。
6手目の合駒が銀なら同飛成、同玉、11飛、23玉、24銀以下、桂なら同飛成、同玉、24桂以下。
逆算で作り始め合駒も入り、初手に好感触の14桂も入ったところで、初形「二」もいけるのではと挑戦、盤上の駒も玉以外は香歩に出来そう、と、この発表図の検討に入り4手目33玉以下の変化を詰ますのに苦労しゴールデンウイークを使ったが、平成の間に詰ませた。「二」を維持することを優先した。
(平成31年作)
※余詰等のご指摘あればtsumeshouginogairojyu@yahoo.co.jpまで。


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