詰将棋の街路樹

自作の詰将棋をはがきに描いて掲載しています。それから詰将棋鑑賞、日記。

詰将棋第十二番<解説> 詰将棋パラダイス平成26年2月号・初級

2017-06-18 22:03:57 | 詰将棋
<解説>
1一飛、同玉、2一香成、同玉、1一飛、同玉、3三角、1二玉、2二角成迄9手詰。

5手目22飛は11玉と追い詰めるも角じゃ王手出来ない。では5手目4一飛は3一歩と合駒され同飛成、同玉で詰まない。作意手順は容易に発見出来る。角打ちも自然。その7手目5五角とすると4四歩、同角、同桂で詰まないので作意手順は限定かと思いきや8手目21玉と逃げて詰まされる順もあり、完全限定とはいかないが最終手で分かれがあるのは詰将棋では問題視されず、どの順を選んでもいい。しかし、この詰将棋では当然皆さんは最終手直前1二玉を選んで詰まされる順を選んだ筈、なぜなら詰め上がりが「二」になるのを見抜いたからだ。さすがだ。初形「二」で詰め上がりも「二」。立体曲詰。よく見られる立体曲詰は今年のヤン詰解付きで見られた菅野氏の傑作、初形「2」詰め上がり「9」のように初形と詰め上がりで形が違うものだが、この自作は「二で始まり二で終わる詰将棋」。特に意味はないのだが時代考証を経て後に意味が滲み出てくるかもしれない。
(詰パラ発表作 平成25年作)

<ヤン詰解付き解見ずに感想>
2017年3月号から
A  「と」と「角」が入れ替わっている!!!
B  手数が記載されていなければ間違えていたかもしれない。
C  軽やかだからといって油断して飛生にするといけない。
D  4手目も限定(じゃないみたいだと後に思った)、暗算で解けてよかった。
E  これが入選にならないとは。2手目も限定。
F  7手目がクールだった。


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詰将棋鑑賞その8

2017-06-04 20:50:14 | 詰将棋鑑賞
あまりネットをいじらずニュースに疎い私だがテレビを付けると時々藤井聡太四段を見かける。最近ではデビューから無傷の20連勝とニュースでやっていた。最近届いた詰パラでも詰将棋解答選手権3連覇の実績から門脇芳雄賞を受賞したことを確認した。

その藤井四段の詰将棋作品を今日、鑑賞した。それは詰将棋パラダイス2014年2月号掲載の高等学校コーナーに掲載されている入選2作目の作品だ。その解答が載っているのが2014年5月号なのだが、その5月号の新人コンクールには私の入選2作目が載っている、じゃなかった、その5月号の高等学校コーナー解説欄には藤井作品に解答した92人のうち、なんと32人も不正解になったとの記事が載っている。高等学校コーナーは13手詰から17手詰の作品が載っているのだが、高等学校コーナーに解答する人たちは「10手台ならまかせろ」というツワモノばかりのはずだが、32人も藤井聡太の軍門に下ったのだ。実は私もだった。今日、再び鑑賞しても、再び詰みを逃しそうになる。玉方の妙防が盲点になる。入玉形、盤上の駒12枚、持駒なし、「解いた」と思ったツワモノどもが続々不正解になる恐るべき作品だった。当時の藤井聡太はまだ奨励会1級、現在は四段でデビューから20連勝、タイトル初挑戦がいつになるのか注目だ。

<ヤン詰解付き解見ずに感想>
2017年2月号から
A 意表のごつい手。
B 意表の駒取り。
C 初手一発。
D 桂を捨てる時が気持ちいい。
E 飛車が往復した。
F 捨て方がいい。


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