詰将棋の街路樹

自作の詰将棋をはがきに描いて掲載しています。それから詰将棋鑑賞、日記。

平成最後の詰将棋チャンピオン戦は藤井七段が際どく五連覇、そして平成最終年度将棋界。

2019-04-07 16:26:49 | 詰将棋解答選手権
平成最後となる第16回詰将棋解答選手権チャンピオン戦が平成31年3月31日に東京・大阪・名古屋で同時開催され、優勝は日本将棋連盟棋士の藤井聡太七段だった。しかし、最後の第10問を時間ぎりぎりで解いての逆転優勝で際どかった。過去2回優勝の斎藤慎太郎王座が2位、この二人だけが最後の10問目を解けた。9問目まで全問正解で首位を走っていた棋士の宮田敦史七段が最後の10問目を解けず3位に沈んだ。アマチュア最高順位は看寿賞作家の山田康平さんで4位だった。一般戦も4月6日に全国で開催された。
優勝の藤井七段は五連覇達成で宮田七段の最多優勝6回も視野に入った。藤井七段は奨励会二段の時の平成二十七年の大会から連覇しているが令和時代にも記録を伸ばしていけるか。

今年度の将棋界は
竜王 広瀬章人
名人 佐藤天彦
叡王 高見泰地
王位 豊島将之
王座 斎藤慎太郎
棋王 渡辺明
王将 渡辺明
棋聖 豊島将之
朝日杯将棋オープン戦 藤井聡太
新人王 藤井聡太
最優秀棋士賞は豊島将之二冠
タイトルホルダー常連の羽生善治の名が平成最終年度にはなかった。

最優秀女流棋士賞は里見香奈女流四冠(女流王座・女流名人・女流王将・倉敷藤花)。

アマ棋界ではアマ王将位大会で私の地元でもある横浜市の森村賢平さんが優勝、このニュースは横浜市営地下鉄(現名称ブルーライン)の車内ニュースで知った。

私なりに平成の将棋界を振り返る。
フルセットまでもつれた大勝負ベスト5を選んでみた。
時代順に羅列する。
1、阪神淡路大震災の最中の第44期王将戦、被災地神戸の谷川王将が防衛し羽生六冠の七冠達成を阻止。
2、先手番全勝シリーズとなっていた第56期名人戦、最終局で初めて後手番を制した佐藤康光八段が谷川名人を破り名人奪取。
3、第6局終盤で大逆転があった第65期名人戦、大逆転負けを喫していた森内名人が第七局の際どい終盤戦は間違えず郷田九段を下し十八世名人に。
4、共に初代永世竜王に王手をかけていた第21期竜王戦、3連敗からの4連勝で羽生名人を下した渡辺竜王が初代永世竜王に。
5、羽生竜王がタイトル通算100期か無冠かの第31期竜王戦、広瀬八段が新竜王に、羽生竜王は無冠に。

フルセット以外の大勝負では、羽生六冠が再挑戦で同時七冠達成・七冠として名人防衛・竜王奪取で永世七冠達成、米長九段が史上最年長名人に、谷川竜王が十七世名人達成か。
タイトル戦以外では、瀬川アマと今泉アマがプロ入り、藤井聡太四段がデビューから29連勝の記録達成だ。

4月に始まる名人戦では佐藤天彦名人に豊島将之二冠が挑戦する。
佐藤名人の4連覇か、豊島挑戦者の三冠なるか。
平成から令和へ移行の最中の名人戦となる。

令和時代になってもブログはマイペースを維持してやっていく…


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