パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「八重の桜」感想

2013年12月21日 09時05分17秒 | 徒然なるままに
綾瀬はるかが可愛いから
珍しく一年間とおして見た「八重の桜」
視聴率的にはイマイチだったようだったが
自分はまずまずの評価

もっとも自分は視聴率が良いとされる大河ドラマより
イマイチの作品ばかりを見る傾向にあるようだ
それは自分の興味が「少し運の悪い」人たちに偏っている
せいかもしれない

歳を重ねても何時までも若々しい感じの八重さんは
テレビ的には仕方ないとしても少し変だな
とか
最初の時期の冒頭画面に綾瀬はるかが雨の中
スローで思いっきりアップで顔を上げるシーンがあったが
これはドラマとどんな関係があるんだろう
などと考えたことはあったが
(でもこのシーン、すごく魅力的だったのでストーリーとは関係なくても
 自分的には大歓迎だった)
さすがNHK じっくりと進めていくところはご都合主義の民放にはないところか

この大河で得をしたのは
西島秀俊と山本覚馬かもしれない
山本覚馬と言う人物の存在は全然知らなかったが
知識とか知恵で世界を何とかしうるものだというものだと
間接的に証明したし、会津の人々の心情的な復権にも役立った
でもまた文句言ってしまいそうだが
目が見えない山本覚馬を支えて歩く時
あんなに病人ぽく演技する必要はなかったのではなかったか

西島秀俊と言う役者さんは最近CMでも使われるようになった
特徴のある話し方
何でもかんでも器用にこなすタイプじゃなさそう?
だけど単に人気だけの役者さんよりは注目したい

八重さん、八重さんの周囲はあの時代の歴史を
少し会津寄りの視点だがわかりやすく紹介して
歴史がより深いものに感じられる

もっとも会津の視点ばかりではいけないので
NHKは再来年は吉田松陰の娘(?)の話を大河で扱うらしい

会津若松は3年前、真冬に訪れた一泊したが
第一印象は「この街好きだな!」
小さくこじんまりしているけどなんか文化的
新しいものばかりが街を形作っているわけじゃない
昔ながらの雰囲気があちこちの残って
とてもいい感じ
正直、いつかもう一度来ようと思ったほど

八重さんは結局、新島襄の奥さん、日本赤十字社で活躍した人
ハンサムウーマンの走りみたいな人と紹介されることが多いだろうが
よほどしっかりした人だったんだろう
お兄さんの覚馬も大した人物だったから
ご両親も傑出した人だっただろう
風吹ジュンもいいお母さん役だった

戊辰戦争、会津が徹底的にやっつけられこの戦い
本当に戦うしか手はなかったのか
との問は、現在の社会の積極的平和主義の危険性を
暗に批判していないか

現実的な平和主義は必要なのは理解できる
しかし、結果的に庶民に負担をかけることになる施策は
やはり間違い
戦わない覚悟、戦いへの深い反省など
今の日本は一体忘れてしまったのか

それにしてもテレビ番組(ドラマ)は
視聴率を絶対の基準としてつくるのは
やっぱりまずいんじゃないか
山本覚馬みたいな人物に光を当てるこの手の
地味な番組も必要とも考えるが
これができるのはNHKだけか

それにしても、黒目ばっかりの赤ちゃん瞳の
綾瀬はるかさん、可愛かったな

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