そう言えば今年は蚊を見ない
刺された記憶(噛まれた記憶)もない
電気式の蚊取り線香も使わないどころか、使おうとすらしなかった
以前の暑い夏のときも蚊は少なかった
生き物である蚊も猛烈な暑さには弱いのだろうか
そもそも水たまりはあっという間にカラカラになって
ボウフラの生きるところもないから
蚊の絶対数も少ないのだろう
人の血を吸う蚊は雌だそうだ
お産のための栄養補給の足しにするらしい
もっとも、蚊が活躍するのはもう少し秋に近づいた時との説もある
蚊に吸われた跡を爪で十字にするのは、どこでもいつでもあるようだ
扇風機に向かって「あーあー」と声を出すのと同じくらいの頻度でありそうだ
昔の家には柱に蚊帳を釣るパーツがあった
窓をパーパーに開けて大きな蚊帳をつって、子どもたちはそこに入って眠る
寝相は凄まじく、一晩のうちに上下が逆さまになるなんてことは珍しくもなかった
あの当時はエアコンなんてなくても寝られた
夜になると蛍が入ってくるなんてことはなかったが
カナブンが入ってきた
どうせ来るならカブトムシが来ればいいのに!
と思ったが世の中はそうは上手くいかない
カナブンやカブトムシを掴んだ時の、モゾモゾした感触
体から伸びる脚がどこか引っかかって折れてしまいそうで
慎重に掴んだりしたことを急に思い出した
先日立秋を迎えたので暦の上では秋
いつもなら秘密基地のような庭の木の草が多いところから
虫の声が遠慮気味に聞こえるのだが、今年はまだ聞こえない
それにしても、今年は暑い
蚊を見ないのは良いが、いい加減この暑さは勘弁してほしいものだ