パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

最近はピアノ・ソロ音楽ばかり聴いている

2022年05月28日 09時08分49秒 | 音楽

最近の音楽は馴染めない(特にラップや女の子が大勢で歌う曲)
自慢じゃないがヒット曲やグラミー賞の楽曲はさっぱりだ
でも特に困っているわけじゃない
今はお気に入りの曲なり演奏が身近に有ればいいと開き直っている

マイブームはピアノ・ソロ音楽だ
きっかけはジャズピアニストのブラッド・メルドーの演奏する
ポール・マッカートニーの「マイ・ヴァレンタイン」(トリオの演奏だが)
アルバム「キス・オン・ザ・ボトム」に収録されたポールの叙情的な作品で
多くに知られていないらしいが好きな曲
東京ドームのライブではこの曲が演奏されたのは嬉しかった
(アナザーデイがあったのも感激したが)

この演奏は原曲が如何にいい曲かがわかる
ジャンクとかアンド・アイ・ラブ・ハーに通じる切ない感じが
過度な表現とならず控えめに表現される
My Valentine


音楽に浸っていると、演奏とは演奏している人の表現意欲というよりは
演奏している人の考えていることの表現のような気がした
考えていることとは、曲の変奏とかフレーズの切り取りとかリズムの崩しとか
そうしたものは、演奏者のその時点で考えているもの、アイデアの現れのような気がした

もっとも、音楽は元々そういうものなのかもしれない
演奏家が考えていること、作曲家が考えていること
再現芸術の音楽はそのどちらが主体となっているかわからないが
あるときは演奏家目線、あるときは作曲家目線で音楽を聴いている

特に最近は自分の内面に向かうような傾向のあるピアノ・ソロが
気持ちにしっくり来る
アンサンブルの楽しさよりも自分と向かい合っているようなところが
大げさな表現よりも切実感があっていい
(コロナで巣ごもり生活しているせいか?)

という訳で、ブラッド・メルドーのあとは同じくジャズのモンクのレコードを引っ張り出した
この人は変な演奏だ
横になめらかに流れるということはなくて、なにかゴツゴツしている
あるいはヨロヨロしている
だが慣れるとそこが良い  という気持ちにもなる
彼の考えていること、、そんなことを思いながら聴くと時の経つのを忘れる

聴く方も調子が出てきて、次に引っ張り出したCDはメシアンの「鳥のカタログ」
現代音楽の範疇でメロディとか和声を楽しむ音楽ではないが
鳥たちの鳴き声を模する音形が、、自分はとても好きで
あまり考えないで、まるで草原に寝転がって鳥の声を聴いているだけ
と思うと、結構楽しめる

そうだ、急に思い出した曲があった
いわゆる昭和歌謡で伊東ゆかりの「ふぁど」だ
あまりヒットしなかったが、絶対いい曲と自分では思い込んでいた
(いい曲とヒットする曲とはあまり関係ない、少なくとも自分の中では)
なんか、今の風潮と比べて大人の曲だなと思ったが、、どうなんだろう

伊東ゆかり ふぁど (1984)


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