今日は一番下の妹の誕生日
スマホのカレンダーにも、リビングに飾られたカレンダーにも
その旨が記されている
妹は昨年の1月31日に膵臓がんで67歳で亡くなった
女三人に囲まれた男一人のなかで、この妹が自分と一番良く似ていた
本も好きだったし、どこかホワっとした優しい感じの人だった
(だから戒名が優情純深大師とされたのには納得した)
昨日のこと、妹の息子である甥っ子が急に訪ねてきた
手にはお土産があった
いつも来るときは何か持ってくるが昨日は「御座候」という大判焼きだった
「〇〇子さん(妹のこと)が大好きなお菓子で、以前JR高島屋で買って来た時
すごく喜んでくれて、食べきれなかった分は冷凍庫に入れて
嬉しそうにしてたから、休みの昨日、名古屋に行って買ってきた」
そう言って仏壇に飾った
せっかくの休みの一日、ただ御座候を買うためだけに甥は名古屋に出かけた
交通費、かかる時間を思うと効率は良いとは言えない
でも、彼の記憶とか家族の思い出は、御座候に集約されている
喜んでくれたこと、笑いながら話したこと、独り占めしたこと
そうしたことは、他の人にはわからないとて大事な思い出だ
少しづつ寂しさに慣れていき、亡くなった人の記憶も薄れていく
それが実生活を生きているということだが
それでも家族の記憶は生き続けている
妹は、この甥を優しい人間に育てた
そして、妹の言いつけを守って我が家の老齢の同居人を気遣ってくれている
妹の誕生日、僕も忘れていない
それどころか、以前よりももっと妹のことを思う時間が増えている
記憶は美化されるが、もっといろいろ話したかったな、、
と後悔の念を持って思う
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