パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

それは嘘つきか?

2020年11月20日 16時05分08秒 | あれこれ考えること

たまたまそういう時期なのだろうか、首長(市長)の交代が多くなっている
近くの自治体では豊橋市が佐原氏から浅井氏に代わった
岡崎市でも中根氏が前職の内田氏に選挙で勝ちをおさめた

ここでマスコミ好みの少しばかり騒がしい事件が発生した
元国政の代議士である中根氏は選挙公約に一人5万円の給付金を訴えた
ところがいざ市長になってみると、その5万円の給付金は議会の反対で
支給が不可能になった

ここで面白おかしく騒いでいるのがメディアで、公約違反とか嘘をついた
との声を集めて、批判する権利があるかのような報道姿勢だ
だが現実の手続きからすれば議会が市長の予算提案に反対して
それが実現されないことだってありうるのだ
予算提案権は市長にあって、彼は今回は給付金のための補正予算案を提出したが
行政のチェック機関としての議会が、市の財政を考えた上で反対の意を唱えたにすぎない

確かに結果責任としての中根氏の公約は情けないし
議会の承認が得られないかもしれない公約は安易に訴えるべきではなかった
と言えるかもしれない
だが問題は有権者の多くは、市長が公約の5万円の支給を言い出せば
そのまま実現されると思い込んでいないか、、という点だ
市長候補が公約を挙げたところで、それは実現されないかもしれないと冷静に考えた人とか、
議会の承認が必要と知っていた人はどのくらいいるだろう

我が新城市は殆どの場合、行政の長である市長が提案した予算案を多くの議員が賛成するから
予算案を出した時点で可決したようなもの
地方知自体にはこのような傾向があるのを知っている中根氏は、補正予算提案をすれば
すんなり決まるとでも思っていたのかもしれない

だが今回は違った
岡崎市民でないから詳しい事情はしらない
新市長に対する議会の存在感を見せつける機会なのか
財政に余裕がないのか
それとも新市長にたいする反発か、、、

いずれにしても、予算の執行には議会の承認が必要で、それはいつもいつも市長の意図が
実現されるのではないということ

行政と議会は、機能的にはアクセルとブレーキだが(選ばれる過程においても)
最近は我が市では車の両輪になっている
世間的にはみっともない(?)岡崎市の話題だが、
考えようによっては、議会が真っ当に機能しているのではないのか、、
とも考えられるので、少しうらやましい感じもしている

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 外国人が見た日本の社会(「... | トップ | 「正しいけど、面白くない」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

あれこれ考えること」カテゴリの最新記事