パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

どうでもいい話 2題

2017年02月02日 08時25分54秒 | 徒然なるままに

最近楽しんでいるSNS「クラシックを聴こう!」に
「最強の作曲家は誰か?」とのアンケートがあり結構盛り上がっている
当然自分もアンケートの答えたが、フト考え込んでしまった

自分が一番好きなのはモーツァルトという気がしているが
この人物がものすごく人類に対して必要な存在か
残された作品が他人に説明できるくらい偉大なものか
といえば、少し首を傾けてしまう

ベートーヴェンはその生き方と絶えず進歩しているところ
そして晩年に達した境地は半端なものではない面ですごいと思う
またバッハは職人の仕事の手堅さと技術を突き詰めたところに
理性を込めた曲作りが真似できるものではない
ヴァーグナーは人間の持っている何か恐ろしいものとか
意味もなく憧れてしまうものを直感的に表現しているのが最強と言えそう

これらの人々に比べると、わがモーツァルトは、、
人生にものすごく影響を与えるなんてことはない
大好きな「魔笛」も人間なんて所詮こんなもの、、みたいな
ホッとする場面やら、音楽としてその効果の素晴らしさに驚くようなことが
あっても、生きるのに不可欠かといえば、自信を持ってそうだとはいえない

でも、世の中にモーツァルトの音楽がないと、何かつまらない
例えば、仮に世の中にモーツァルトの音楽がなかったら
ベートーヴェンやバッハ、チャイコフスキー(少し苦手だが)、マーラー
ドビッシー、ショパンなどの音楽ばかりとすると
それらの音楽がすばらしいことは認めてもどこか息苦しい

そこで思いついたことが、モーツァルトの音楽は
子どものおしゃべりのような存在ではないかということ
子どもたちはワイワイガヤガヤと直ぐ忘れてしまうような他愛もない
会話をしている
しかし、その姿、音を聞いたり眺めてる人はきっとどこかホッとする
気分になれているのではないか
そもそもモーツァルトの音楽は、本当に会話のようだ
楽器間の会話、フレーズから別のフレーズへの会話、
彼があんなに多作であったのは職人としての技術もさることながら
日常の会話をするように取り組んでいたからではないか

とまあ、毒に薬にもならないどうでも良いことを急に思い立った
そのついでに、というわけではないが、もう一つ頭に浮かんだこと

昔、日曜の夜、日生がスポンサーになって放送していた題は忘れてしまったが
世界各地を紹介する番組があった
その中に、確かアフリカだと思うが、牛と共同生活をする部族を紹介する時があった
栄養源は牛からの乳を飲み、牛の糞を乾燥したものに火をつけて燃料とし
その燃えカス(灰)を身体中に塗りたくってツェツェバエからの予防に利用していた
また牛のおしっこで頭を洗ったりしていた
その番組はショックだった
確かに普通の感覚からすれば遅れているとか、きたないとか、と感じてしまう
しかし、そう感じる自分たちの感覚が本当に正しいものか
経済的には恵まれているとは思えない彼らの生活は循環していて無駄がなく
調和が取れているのではないか
彼らにとって必要なことは進歩という概念ではなく、今日あることが
明日も繰り返されること、、なのではないか、、、
となんとなく 考えさせられて、いつまでも記憶として残っていた

ところが最近NHKの「100分de名著」にレヴィ=ストロースの「野性の思考」が
取り上げられて、その触りを見る機会を得た
レヴィ=ストロースの名前だけは聞いたことがあったが、
どんなことを考えた人かは知らなかったが、
あのテレビ番組を見てびっくりしたのが、自分がかつて思ったことを
この人も同じように感じたり考えたということだ

一見遅れていると見える世界も実はそれなりの秩序があって
見るべき、参考にすべき事柄に富んでいるという内容だ
もちろんそこは西洋人の生真面目な体系付けられた緻密な
思考が続くのだけれど、そのイントロとしての考えには
納得できるな、、、と 

野生の思考についての理解の仕方は、
もしかしたら間違っているかもしれない
でも、これがきっかけとなって図書館で借りたレヴィ=ストロースの本は
心情的にフィットして、「この人は自分に合う」と感じた

ということで、どうでもいい話を2つ
(わざわざアップする必要があるか
とさえ思えるけれど、、、ま、いいか!) 

 


 

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