パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

夏笑う

2019年09月04日 08時22分24秒 | 徒然なるままに

「山笑う」は俳句の春の季語
この時期の、芽吹いてきている山々を眺めると
「山笑う」とはうまいこと言うものだと感じたりする

「夏が笑う」と歌詞の中にある歌がある
先日見た「ロケットマン」の主人公のエルトン・ジョンの一曲で
作詞のバニー・トーピンのとの共作で「ハイアントンの思い出」
(First Episode at Hienton)

とても叙情的な歌で、一人の女性と無邪気に遊んでいたのが
彼女が大人になるにつれて、女性も自分もひとりぼっちになっていく
それを惜しむような歌だ

この歌の中に「summer laughing」と歌われる部分がある
初めて聴いたときからこの部分がとても好きだった
「夏が笑う」の表現がとても詩的で、その言葉だけで様々な連想が羽ばたき
城の中を走り回ると歌詞が続くその城は、何故か昔ドイツに行ったときに
泊まった廃墟のようなコブレンツのエーレンブライトシュタイン城を思い出す

現在の日本の夏のような暴力的なイメージではなく、むしろ若い人たちの
ひとときの甘い記憶を喚起させる「夏が笑う」

「ハイアントンの思い出」は正確な歌詞の意味の把握ができなくても
英語で歌の雰囲気を味わうのが好きだ
日本語にしてしまうと、どこか違った無粋なものになってしまいそうで

ところで、「ハイアントンの思い出」は素人のカバーしたものがYoutubeにアップされている
この叙情的な作品に胸をかきむしられた人々は全世界中に一定数いるということだろう

歌詞をそのまま映像化したような動画は、こちら
First Episode At Hienton - Elton John (Story Video)

この曲をつくた頃のエルトン・ジョンが一番好きだな

 

 

コメント
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