「お金を返したからといって、良いってもんじゃない」
これは我市でも議員さんが政務活動費や疑惑絡みの活動交付金の返却したにも
かかわらず、巷で囁かれた言葉
この声は思いのほかいつまでも消えず、ある議員さんは相当な心理的ダメージを
負ったようだ(どこ吹く風といった態度の議員さんもいたが)
「お金を返したからといって、良いもんじゃない」という思いは
多分多くの人に自然に湧いてくるものだろうし、それを声に出すことは
当然で当たり前のことのように思える
これに似た感情を韓国の人たちが日本の姿勢に対して持っていると想像できないだろうか
つまり、歴史認識をちゃんとせずに解決ステップだけを問題にしてるとしたら、
どこかごまかされているようで不満を覚えるのは無理からぬようにも思えてしまう
「お金を返したからすべてお終い!」
とされたくない問題が新城市にもある(活動交付金と政務活動費以外に)
新城市議会定例会で、爆弾男の山田辰也議員が前回に続いて追求している問題がそれだ
ただ問題は前もっていろんな知識が無いと、彼の意図がかわかりにくいという点がある
そこで、大雑把な解説をしてみると
新城市は新庁舎建設用地以外の物件の移転補償について市民から行政裁判を起こされた
普通ならば支払われることのない用地外にも支払われたのは税金の不当支出で
市民は損を被っているので、その額の返却を最高決定者であった市長に求めたものだ
この裁判は2年以上に渡ったが、集結判決によらない解決を裁判所から提案され
原告・被告の両者とも受け入れた
この終結判決によらない解決の合意の主な内容は
1. 本件移転補償に際し、損失補償基準要綱の要件を満たすか否かに関する調査に必ずしも十分とは言えない点があり、
支出に疑義が生じる不適切な事態が生じたことを重く受け止め、遺憾の意を表する
2.補助参加人(穂積市長)は市に125万円の解決金を支払う
3.被告(新城市)は原告らの裁判費用の一部として25万円を支払う
4.被告(新城市)は今後損失補償の事務等に関し、関係法令等への適合性に疑念を持たれないよう、適正に処理すべく一層努めるものとする
4月の臨時会の議決を経て裁判の補助参加人である市長は、市に対し125万円を支払うことになった
問題は、これで一件落着か!という点
これが冒頭の「お金を返したからといって、良いもんじゃない」につながる
ここで少しややこしいのは、移転補償費が支払われた物件は2つに分かれており
その移転補償費の市からの支払いは別々に行われた
その別々の支払のうち、より金額の多い物件は時効を過ぎていた
だがもう片方は期限内であり、裁判はその分の損害部分を支払うように求めたものだ(と解釈)
ところが、時効は市民が行う場合と行政が行う場合とその期間が違う
今回は市民が訴えたのでその時効は1年(支払いが行われた1年以内に住民監査請求の手続きをとるべし)だった
ところが、行政がその件を追求する場合は時効は5年となる
上記の合意文1に支出に疑義が生じる不適切な事態、、の言葉があるが、この支出に疑義が生じるのは何だったのか
それを行政が調べるべきではないのか、、時効は5年で間に合うのだから、、というのが山田議員の考え
これは、仮に現在の市長が今の市長ではない別の人として考えるとわかりやすいかもしれない
現在の市長が、以前の市長が行った移転補償の契約、および支払いが納得できないものと考えて
その疑義の残る件について精査し、何が損をする状態になったのか、損を生じることになった原因のひとに
損害を支払いように請求する、、そういう精査なり検証をすべきではないのか、、というのが山田議員の言わんとする事
これは韓国やアメリカの政権が、前政権のあら捜しをするのをイメージすればいい
だが現実は市長は4期の真っ只中で、自分が中心に行った契約等についての再検証などは現実的には取り組むはずがないから
議会が山田議員の意図を読んで同意すれば検証と精査はできるはずだが、残念ながら議員さん無関心
「お金を払ったから、もういいじゃん」の声も出るようだ
現実的には前に進まないこのような問題だが、山田議員がテレビ・インターネット中継が行われる一般質問で
この件を扱ったことは大きい
何を質問しているかさっぱりわからない、、と思うひともいれば、
直感的になにか変なことがあったかもしれないと感じる人もいるだろう
ということで、相変わらず問題の多いピンチの新城市の話題
つくづく、議員さんにお任せばっかりじゃアカンな、、と思うことしきり
※行政訴訟については、備忘録として2019年5月22日のブログで取り上げているので
時間のある方は覗いてみてください