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パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

シュート練習は、、、

2022年07月26日 10時12分42秒 | サッカー

ドイツ人はサッカーの練習を始めると、シュートばかりするという話を聞いたことがある
オランダ人はパスの練習ばかりで、国民性の違いはこのように現れるという
本当か嘘かわかないが、おもしろい話だ

日本人はどうだろう
先日Youtubeで静岡の高校のサッカー部の練習を見た
さすがに静岡の有名校だけに、一人ひとりのボール扱いがうまい
体幹を鍛えるような準備もあって、選手一人一人が丁寧に育てられている

練習の仕上げはミニゲームとなるが、それらはパスのタイミングとかコース取りとか
パスコースの限定とかを瞬時に行うおさらいをしているわけだが
不意に、シュート練習をしていないことに気がついた

日本の高校とかユースチームはどのくらいシュート練習をしているのか
と、少しばかり気になった
いつも日本人のゲームではゴールの上を通過するシュートが多いし
打てば良いところをパスの選択をしたりしている
そしてキーパーと一対一になったときでもやたらと慌てて
自分のタイミングでシュートできていないシーンが頭に浮かぶ
(それらはシュート練習が少なすぎるためではないかと思ってしまった)

ちょっと前の東アジア選手権で中国と対戦した日本チームは
このシュート力の欠如を実感した
確かに守り主体で試合に臨んだ中国に対抗するのは難しいのはわかる
おまけに選手同士は初めて一緒にするようなメンバーで
パスも少しづつずれて、円滑なパスワークができていなかったのも事実だが
これが韓国だったらどうだったろうと考えると
韓国は前の試合で中国に3点奪っている
つまりは、急造チームの韓国は3点とったが、日本のチームは取れなかったということだ

これから連想するのは日本代表がブラジルと戦った試合で
日本はPKでの失点1に抑えて、善戦したかのような数字に見える
日本の前に戦った韓国はブラジルに5失点しているが、1得点している
(日本チームは得点の可能性を感じなかった)

この差は国民性の違い以上に大きいのではないかと思えて仕方ない
ロシア・ワールドカップで韓国はドイツにに2得点して勝っている
ところが日本のチームは、ドイツ戦では失点するイメージは
あまり浮かばないとしても、得点シーンも浮かばない

結局のところ、サッカーは相手よりたくさん点をとったほうが勝ち
という考え方と、失点しなければ負けない
とする考え方の選択の違いのような気もする
(練習時間のかけ方もこれで決まる)

日本人のメンタリティは、野球の野村監督が好きそうな
後者をなんの違和感も持たずに選んでしまいそうな気がする
日本人にストライカーが誕生するのは、残念ながら本当に難しそうだ





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ドリブルの場所

2022年06月16日 09時11分10秒 | サッカー

サッカー日本代表では三笘と伊東がドリブル突破の力が抜き出ている
だがそのタイプはだいぶ違う
伊東は速く走る能力を生かしてスピード勝負
三笘は守備側の重心等を見計らって、ゆるゆると抜いていく
問題は抜いてからのその後で、中央に出すパスは三笘のほうが
正確に出せている印象をもつ
伊東はハイスピードで抜けるため、少しばかり不正確になっているのかもしれない

このドリブルは魅力だが、問題はそれぞれが左右のサイドだということ
左右の選手は縦に行く場合、相手とは1対1になりやすい
それは中央のドリブルほど相手が多いことはない

今の日本はパス主体のチームだが、推進力という点では時には
左右だけでなく中央でのドリブルも混じえて欲しい
日本の選手の中で、中央でボールを前に運ぶことができたのは
中田英寿と本田圭佑の二人しかいない
ふたりとも華麗というのではなかったが推進力があった

この中央のドリブルができそうなのは、今は久保くらいかもしれない
堂安も左利きの良さを生かしたドリブルでカットインはできるが
中央を進んで行くイメージはない
だが久保は真ん中の位置でも仕掛けていける
ボールが足元から離れない相手からすれば嫌な持ち方をするので守りにくい
だからこそファウルが多くなり、久保は倒れてばかりの場面が多くなる

メッシが驚異的な得点力があるのは、その才能のせいだが
彼は得点しやすい場所にいることができる
つまりゴールの近くに自分でドリブルで行くことができる
ロナウドとメッシのシュートの距離を比べると、
メッシのほうがゴールに近いところからシュートしている気がする


今の代表に望むとか日本全体のチーム作りに望みたいのは
真ん中でドリブル突破のできる選手の存在だ
真ん中でボールを取られるとカウンターを食らうから
監督としてはお勧めできないかもしれないが
パスで停滞ばかりしているところを見ると
勇気をもってトライして欲しいと思ったりする
(以前は長谷部が時々ドリブルの良い攻め上りがあったし
最近では遠藤も見られることがあるが)

ということで、無い物ねだりとなるが
女子サッカーがワールドカップを勝ち取った時は
適度にドリブルがはいって推進力やスピード感があった

要はバランスとか臨機応変ということだが
それでもなあ、、と不満が残るのは最近特に多い気がする

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「やはり!」と「やってしまったな!」

2022年06月15日 11時45分30秒 | サッカー

キリンカップ 日本対チュニジア戦は0−3で完敗
半ば予想通りの面と、やってしまったなという面が見られた

予想通りなのは、南野が左サイドでは機能しなかったこと
彼は真ん中、あるいはフリーのポジションで生きるタイプで
伊東のようなサイドプレーヤーではない
それは予想されたことだから大迫のいないトップに南野をおいて
左サイドは三笘とするのもありだと思っていた

ところでサイド攻撃というものの伊東のセンタリングやクロスを
強豪国の守備の中で機能するくらいの突出したCFが日本にいるだろうか
浅野も古橋もスキを見つけて、すばしっこく得点ゾーンのはいるタイプで
単純なクロスをドカンと決める選手ではない

可能性としてもっと試してほしかったのが選ばれなかったオナイウ阿道で
彼は細かなところでは少しばかり雑だが、得点時の迫力が半端ない
それはヨーロッパの選手のそれに近い

結局のところ日本人監督は、序列が大優先で
違う組み合わせでうまくいく可能性よりも実績主義となっている
実績主義というものの、あらたなトライはされていないので
頻繁に使われない選手が実績を上げられないの仕方ない

日本のサッカーは点を取るのが永遠のテーマのようで
それは序列主義とかマスメディアのスーパースター志向の報道と
それによる弊害のせいではないかとさえ思えてしまう

相手がチュニジアより弱かったこともあるが
堂安律、久保、三笘の組み合わせの相性の良さはもっと見たかった

ところで、やってしまったな!というのは吉田のこと
最近は少なくなったが彼は時々こうしたポカをする
PKとなった守備は脚が引っかるのを察して
遠慮気味だったが間に合わなかったというところ
2点目のきっかけのプレーは全くいただけなかった
これはGKにも責任がありそうで、GKはあの時どんな指示をしていたのかおおいに疑問だ

長友もゲーム最初のプレイが上手くいかなっかたので、それを引きずるようなことが続いた
最初にミスるとリズムに乗れないのは、自分の経験からもあることで
最初は簡単なプレーから始めるというのは現実的な準備だと思う

今回の惨敗は、ある意味良かったと思うようにしないといけない
点をとれない現実、フィジカルが強い相手に対する対策など
短い時間でクリアできることではないかもしれないが、
それでも何とかしなければならない

チームの熟成と新たな力をつけるというのは両立しづらいが
本番までに何とかして欲しい

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ブラジル戦で再確認したこと

2022年06月07日 09時54分21秒 | サッカー

結果(0−1PKで負け)だけを見れば善戦と言えるかもしれないが
実態は超えられない壁が幾つも現れたような試合だった

よく言われることに、高速道路を降りたあとは、気をつけないと
普通の道路でスピードを出しすぎてしまう傾向があるそうだ
高速道路のスピード感に慣れて、それ普通と感じてしまうかららしい

ブラジルの選手は、昨日の日本代表との試合は普通の道路の運転だったのはないか
彼らは普段は高速道路の運転をしている
スタメンのメンバーの所属チームを見れば、それははっきりする

【GK】アリソン(リバプール)
【DF】アウベス(FCバスセロナ)、マルキーニョス(パリSG)、
    ミリトン(R・マドリー)、アラーナ(アトレチコ・ミネイロ)
【MF】カゼミロ(R・マドリー)、フレッジ(マンチェスター・U)、パケタ(リヨン)(リーズ)
【FW】ラフィーニャ(リーズ)、ビニシウス(R・マドリー)、ネイマール(パリSG)


ちなみに交代選手は
 コウチーニョ(アストン・ビラ)ジェズス(マンチェスター・C)リシャルソン(エバートン)

殆どがヨーロッパのビッグチームに所属し、チーム内の戦いにも勝ってレギュラーを確保し
いざ実戦となればスピード、あたりの強さ、技術、アイデアなどが別次元の戦いをいつも経験している
その体に染み込んだ体感からすれば、日本の選手との戦いは余裕を持っていられたのではないか

昨日の試合で頻繁に見られた股の下を通すパスとかドリブルやヒールパス
これなどは、相当気持ちに余裕がないとできない

日本の選手で対応に困るのは、こうした人の裏とか逆を取るようなプレーだ
彼らのプレーは途中でプレーの選択を変える余裕とか技術がある
日本の選手はスピードを急ぐあまり不正確になったり、相手にプレーを読まれてしまうが
ブラジルの選手は、戦いは相手との駆け引きという現実が身についている

ネイマールのよく行う跨ぎのフェイントは、同じ南米でもアルゼンチンの選手はあまり行わない
アルゼンチンは現実的に無駄のないプレーを好みがちで、一見無駄のような駆け引きのプレーは
優先度は高くない
そしてシンプルに勝利を目指して戦う
一方ブラジルはどこか「人をおちょくる」ような要素を楽しむメンタリティがある

昨日のネイマールのPKでもそうだが、GKはネイマールのPKシーンを
ビデオで勉強しているはずなのに、やっぱり裏を取られるような得点を許してしまう
そこには対戦者しかわからない駆け引きとか、それを優位に勝ち取る特殊な能力が
ネイマールにはあるのかもしれない

つまりは日本の代表選手はスピードとかあたりとかには、少しづつなれてきて
そこそこ対処できるようになってきているが、いざ人との駆け引きの部分があると
正直すぎるわかりやすいプレーで、相手は対処しやすいのではないかと思えてしまう

期待された三苫のドリブルもブラジルのDFに体を入れられて通用しなかった場面があった
あのシーンなどは、彼らは普段から経験しているものの一つとして体に染み込んでいるもので
対応できているような気がする

とはいうものの、守りはバタバタしながらもよく守れた
これで富安がいればもう少し安定感があっただろうが
問題は攻撃で、結局枠に飛んだシュートはゼロ

枠内シュートがゼロが問題なのは当然だが、攻撃のパターンが貧弱なのは相変わらずだ
サイド攻撃が有効だとしても自発的にサイド攻撃をしているというよりは
サイド攻撃をさせられているようにさえ思える
(真ん中さえ抑えておけば失点はしないと考えて)
どうも真ん中の迫力がない
(縦のパスも少ないし、相手にとって左右に散らすパスは怖くない)

サッカーは、点を取らないと勝てないと考えるか
点をとられなければ負けないと考えるか
このシンプルな問が又もや頭に浮かぶ

日本には釜本以後、ストライカーと言われる選手が出ていない
自分でシュートに持っていけて、決定力もある選手は自分の記憶にない
(一時期の三浦知良は自分で持っていけたが)

負けない試合をせざるをえなくても、それは重心が後ろになるので
カウンターを仕掛けるにも長距離のそれになってしまう
南アフリカのワールドカップのときもそうだったが、ゴールまでは物理的にも遠すぎた

結局のところサッカーはチームプレーというものの個人のレベルを上げるしかない
その個人のレベルを上げるには海外の経験が必要となるが
現在は若い人はいきなりヨーロッパに行ってしまう
だが昨日の試合を見て気づいたことは、日本人は若い一時期ブラジルにいって
相手との駆け引きを当たり前とするサッカー文化の経験を積んだほうが
いいのではないかと思ってしまった

ということで、試合に負けたあとは色々考えることがあるということ

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ウェールズ対ウクライナ W杯プレイオフ

2022年06月06日 10時11分25秒 | サッカー

いくらホームであったとしてもウェールズはやりにくかっただろう
サッカーワールドカップのプレイオフのウクライナ対ウェールズ戦

現在のウクライナの状況を知る多くの人がウクライナを応援している
対戦相手のウェールズのサポーターでさえ「今回は負けても良いかもしれない」
の声があった
会場はいつもの張り詰めた空気とは違うように思えた

世界でスポーツ大国と認められるには3つの条件があって
ワールドカップに出場すること、F1ドライバーがいること、
あと一つが忘れてしまったがウィンブルドンかマスターズゴルフ絡みだったような、、
(日本は何年か前にクリアした)

欧州におけるサッカーは日本で想像しているものと規模も熱気も違う
その熱気そのまま、予選の戦いは繰り広げられた
どのチームのストーリーがある
ウェールズは64年ぶりの出場をかけて、片やウクライナは知るところだ

こういう時は、中心となる別格の選手がいる方に女神は微笑む
好きなタイプではないがウェールズにはベイルがいる
とんでもなく走るのが速い選手で、キックも凄まじい
出場をきめた得点もベイルのFKからで、本当に何故かそういう流れとなる

実はウェールズにはもっと早い時に出場機会を与えたかった
というのはマンチェスターユナイテッドのライアン・ギグスがいたからで
彼の全盛期に出ることができたら、相当インパクトを残しただろう
(マンチェスター・ユナイテッドではベッカムよりギグスのほうが好きだった)

勝負ははっきり結論がでる(ウェールズ1−0ウクライナ)
悔しさは残っても戦った選手は、やるべきことはやったと吹っ切れるかもしれない
(でも思い出すたびに悔しいだろうな)
それでも人生は続く、、、
ウクライナの人たちは、今それを実感しているかもしれない

サッカーを応援して一瞬でも辛いことを忘れる
それは根本的な解決ではないが、人が生きていくための知恵として
こういうこと(存在)は必要だと思う

ウクライナの戦争が早く収まりますように!

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オシムさんのこと(サッカーの監督のこと)

2022年05月05日 11時03分38秒 | サッカー

オシムさんは日本代表の監督時代、PK合戦になった時
見ていられなくなってベンチから離れたという話があった
どうやら心臓に少し悪いところがあって
ドキドキするのは体に良くなくて、見ないようにしたらしい

オシムさんの代表監督は日本だけでなくユーゴスラビアも経験している
ストイコヴィッチがまだあまり知られていないころで
今でも覚えているのがワールドカップのアルゼンチン対ユーゴスラビアの戦い
マラドーナがいたアルゼンチンに対して、退場者が一人出て
不利な条件のなか獅子奮迅の活躍をしたのがストイコヴィッチ
サビチェビッチがチャンスを決めていればベスト4まで行けたのに
(そこまで育て上げたのがオシムさん)
最終的にはPK合戦で負けてしまった
(ストイコヴィッチは外してしまった)

あのときのユーゴスラビアはすごかった
東欧のブラジルといわれ、技術的にも優れた選手が多かった
だがその後のユーゴスラビアの分裂と同様に
個性的な選手の集合というのは難しかったのだろうと思われる
ユーゴスラビアは多民族、多宗教、多言語でチトー大統領の力で
なんとかまとまっていたのと同じように、個性的な選手もオシムさんの力で
まとまっていたのではないか

あの試合はビデオに残しているが、実は監督がオシムさんだったと
気づいたのは日本代表をすることになったときだった

日本代表時代は、オシム語録が面白かった
逃げるうさぎは痙攣を起こさないとか
走れ、考えろ、、単に根性論に徹するのではなく
含蓄のある言い回しで言葉は力を持つものだと感じさせたものだった

当時もうひとつ有名になったのは多数の色のビブスを使った練習で
敵味方だけでなく味方も2色に分けて、パスを交換できる選手のビブス
の色を決めていて、いろいろ状況が変化する中で選手は近くにサポートにいったり
離れたりをポジションをときには無視して行わなけれならない
このポジションにこだわらない考え方が好きで
自分もコーチ時代にこの練習を真似てみたことがある
すると思いのほかこの練習は効果的だった
まずは顔を上げることが多い、味方の選手がどこにいるかを常に気にするようになる
そして状況判断を、時には例外的なことも選択する

監督の色が確かにチームのカラーとなる
グランパスは風間さんのときはダイレクトパスを多用し、攻撃に特化していた
点は取れそうだったが、守りはしょぼかった
その全く反対が去年のグランパスで、フィッカデンティ監督は
失点しなければ負けない精神でチームづくりをした

子供のサッカーも監督とかコーチの考え方でチームカラーが違ってくる
自分はオシムさんに近い流動的な形が好きだった
決められた形で守りを固めるよりは、自己判断のもとプレイの選択をするようにした
(守りはほっといても心配性の子が後ろに構えることが多かった)

練習最後のお楽しみ試合の時間は、ざっくりしたポジションを決めた
前目の人、後ろの人、その間の人、、それにどこでもいい人を
じゃんけんで決めたりした(みんなどこにでも行ける人になりたがった)

小学校1、2年の子たちの試合には「ボールに20回以上触ること」
と課題を設けてみた
どちらに向かって蹴ろうが進もうが、まずはサッカーの試合に参加する
その楽しさとか舞い上がった気持ちを味わってほしかった
低学年だとざっくりポジションを決めても実際には守れない
すぐに団子状態になる
ところが、これが役に立たないかというと彼らは少しづつ慣れて
離れてチャンスを待つ子が出てくる
試合は一番の練習になるし子どもたちもやりたがった

この団子状態のサッカーは前に進む力が強い方にボールは落ち着いていく
縦の力が強い方にボールがこぼれてくるのは大人の世界でも同じだ

あと一つ、オシムさんのことで覚えているのは5対5でミニゲームをしていた時
オシムさんは片方のチームにもうひとり入るように指示をした
一人多いチームは当然有利になってゲームが進んだが、ゲームの途中だったか
終わってからか忘れたが、オシムさんは
「なぜ数が少ないチームはもうひとり自発的に入るようにしなかったのか」
と怒ったそうだ
言わんとすることは指示されたことを行うのではなく、
自分で適切なことを判断をするようにということだった

この発想は「言うは易し行うは難し」の部類だろう
そして自己判断で何かを行ったり、自己の考えを他人に伝えるというのは
この国(日本)では思いのほか難しいということも、少し考えてしまう

ということで、オシムさんことからいろいろ思い出したということ






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グランパスのマテウスのこと

2022年04月29日 09時45分23秒 | サッカー

たった2分で逆転されたグランパス(1−2)
試合は前半の一点で勝ちきれる雰囲気だったが
ジュビロの途中交代の大津にCKからのヘッドで同点に
そのあと丁度良いところにこぼれてきたボールを
またもや大津の素晴らしいミドルシュートで
あっという間に流れが変わってしまった

こういう試合は割とあることで
一般的に負けには理由があるというものの
その日のラッキーボーイにやられるのは珍しくない
運不運で片付けるのは情けないが「今日は彼(大津)の日」という言い方で
仕方ないと割り切るのも次に引きずらないコツかもしれない

でも敗因はやっぱり得点力不足だ
グランパスには突出した点取り屋がいない
移籍した酒井もいまいちフィットしていないし、金崎もベストの状態から遠い
柿谷はストライカーのタイプではない
昨年チームの得点王の稲垣はボランチのポジションだ

昨年は失点しなければ負けないというコンセプトのもと戦ったが
それでは更に上には行けないというので
守り重視だけの戦い方から少し改めた
確かに昨年より得点の匂いはする
だが匂いがするだけで結果は伴っていない

長谷川監督もいろいろ試行錯誤している
3バックにして守備の安定を図るとか
マテウスを2トップの一人に抜擢したりして

個人的にはマテウスは実は扱いにくい選手だと思っている
彼はみんなで崩していくプレースタイルではない
ドリブル突破とか多彩なキックによるシュートと解説者は説明するが
彼のプレーはチームにリズムを与えるとか機能しているのか?
と思うと、彼のパスは少し雑すぎる
そしてボールを持ちすぎる

マテウスのアシストで得点というのは昨年も多かったようには記憶していない
つまりはアシスト役、パサーとしても役割には物足りない
だがよく走るし、とりあえずキープ力もあるから監督は
使いたい気持ちもわからないではない

使いづらい選手をどのポジションにするか?を考えた時、ストイコヴィッチのことを思い出す
(彼は使いにくいと言うよりは、どこに使ったほうが良いかという問題だが)
彼のポジションは2トップの左側だった
彼には役割を決めて約束通り動くというのは効果でないと考えたベンゲル監督は
どちらかというとフリーなプレーができるトップのポジションにおいた
トップのポジションなら彼が例えうまくかいなくても点がとれないだけだ

それを2列目において彼が機能しない時のほうがリスクは大きい
そう考えるとマテウスもトップのポジションにする方が
被害は大きくないと考えても無理はない

でも問題は彼が本当に機能しているかという問題
走行距離とか闘争心とか体幹の強さとかスタミナとか若さとか
そうしたものがグランパスの中では優れているとしても
チームプレイの中では、、自分の好みには合わない
彼は少し休ませて試合に飢えてる選手にチャンスを与えて欲しい
すぐに結果が出ないとしても、使ううちにフィットするかもしれない
DFの藤井は最近良くなったと思う
やはり使われ続けるのが成長の一番の薬だ

マテウスの個性は今のプレーだから、それを変えるようにするのは
長所を潰すことになるかもしれない
そのあたりが監督のチーム作りの方向性だと思う
不意に監督がやたらと得点はとれたチーム作りの風間さんだったら
彼はマテウスを使ったのだろうか?
あるいは、どのように使ったのか?と考えてしまった

個人的にはマテウス依存のチームづくりは
徐々に変更したほうが良いように思えるが、さて






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ドイツとスペインか!

2022年04月02日 08時59分18秒 | サッカー

サッカーワールドカップの対戦相手が決まった
日本はE組で、ドイツ・スペイン、そしてニュージーランドとコスタリカの勝者が相手だ

なんてこった!
えらく困難な相手に当たったものだ
リネカーは「サッカーは22人がボールを追いかけて、最後にドイツが勝つゲームだ」
とこぼしたくらい、どのチームもあたりたくないのがドイツだ
ドイツは一対一で負けない、相手より多く点を取る、試合はホイッスルが鳴るまでが勝負
を徹底して行える厄介なチームだ
それにドイツはやられた相手に倍返しのようにリベンジするチームで
日韓ワールドカップの時、決勝で破れたブラジルにはブラジル大会で大量の得点差で
ブラジルを叩きのめした
メキシコ大会の勝者アルゼンチンに対してもやはりリベンジを果たしているし
因縁のイングランドにもやはりリベンジしている
とにかく勝ち切るのが難しいチームだ
勝っていてもヒタヒタと押し寄せる迫力は不気味という他はない

スペインは強いときは手の打ちようがないほどなんともならないが
ラテン系の特徴か時々ポカをする
それを期待すればドイツよりも戦いやすいかもしれない
スペインと戦うのは第3戦で、その時までにはスペインの調子はわかるだろうが

この組の日本の希望的な予想は、1勝1敗1引き分けで
勝ちはプレイオフのチーム、引き分けはスペイン、勝てないのがドイツ
これが妥当なところかもしれない

ワールドカップは思い切り現実を目の当たりにさせられる
点を取れないと勝てないという事実(ストライカーがいない)
シュートは落ち着いて行うという癖
パスの精度の問題、勝負を諦めないという戦う気持ち
これらを再確認しなければならないのは少しばかり残念だが、
それでも肌で感じる経験はその現場を経験したことの無いチームよりは
一ランク上に行ける可能性を持てる

気になったのがお隣の韓国で
H国はポルトガル、ガーナ、ウルグアイが対戦相手だ
ポルトガルはクリスティアーノ・ロナウドがいるし、
ウルグアイも南米らしくしぶといしスアレスがいる
結局のところ、どの組も楽に勝ちあがるのは難しそうだということで
勢いとか運に恵まれることが必要なんだろう

それにしても日本の問題はやはり得点能力だろう
ずっと抱えている問題で、どうすれば解決できるか
これは協会が必死になって考え、方針を決め、訓練していかねば解決できるとは思えない

日本にストライカーが出ないのは社会の構造やらメンタリティのような気がする
そもそも全世界的にストライカーは変人が多い傾向にある
変人をその才能故に許せるか?
と考えると日本はどうしても型に入れたがってしまう
ヨーロッパで戦っている日本人選手はステップアップするには
個人の能力アップしかないと実感している
その思いを日本にいるサポーターが全員共有化できればいいのだが
残念なことにマスコミはわかりやすいコピーで選手を甘やかしてしまう

となると、強くなるにはサポーターの意識
マスコミの伝え方も考える必要があるということ

それにしても強い相手と真剣に戦えるのはとてもいい機会だ
戦うのはスポーツの場だけにしてほしいと切に思う


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ボールを前に運ぶドリブル

2022年03月31日 09時50分12秒 | サッカー

昨日はいまいち体調が良くなかった
季節の変わり目は毎年何か不具合が出てくる
それ程疲れている感覚はないが、どこか疲れているかのようだ
特に左右の視力に差がある眼は思いの外疲れているようで
それが原因かわからないが目眩がした

29日のサッカーワールドカップアジア予選の最終戦 ベトナム戦は
何が何でも勝たなくてはならない状況から抜け出せていたので
今まで使われなかった選手がアピールの場としてチャンスを与えられた
(結果は日本1−1ベトナム)

だが9人が替えるとなるとやはり上手くいかなかった
個人的にはボランチに守田を残しておいてほしかった
上田、三笘、久保のFW陣はイマイチだった

それは個人アピールに気持ちが入りすぎだったようだ
攻め手が6人も違うと、いくら練習でやっていたとしても本番は
微妙に違ってくるのだろう

ところでドリブルについて気づいたこと
ヌルヌルと抜ける三笘のドリブルだが、ベトナム戦ではさほど効果的ではなかった
相手が彼のプレイスタイルを研究していた面もあるが
欧米人よりアジリティの高いアジア人には、彼のドリブルには対応しやすいのかもしれない
(オリンピック練習試合でも小柄なアルゼンチンの選手には通じなかった)

ドリブルはスピードで抜くタイプと相手の重心の逆を取るような変化で抜くタイプがある
最初のパターンの選手が伊東純也で、オリンピック代表では相馬直樹だ
彼らは単純に走るスピードが早い
三笘もやはりスペースがある方がプレイしやすくても彼らとは違う

ここでドリブルする位置を考えてみる
伊藤も三笘もサイドでドリブルをする
彼らはコートの左右の中央部ではそれほどドリブルをしない
ドリブルは抜くためのドリブル、サイド攻撃のためのドリブル
そしてボールを運ぶためのドリブルがある

このボールを前に運ぶためのドリブルが日本人はなかなかできない
それは途中でボールを取られると危険ということのあるだろうが
基本的にパスでボールを運ぶほうが良しとしている可能性がある

相手のカウンターを防ぐにはボールを取られるにもサイドのほうが
危険は少ないと考えて、サイドからの攻撃が大好きだったのは
前グランパスの監督フィッカデンティだった

だが真ん中がしっかりしないと相手にサイド攻撃させられているような気さえする
やっぱり基本は中央の充実が必要と思う

ボールを前に運ぶドリブルができたのは中田英寿と本田圭佑だった
彼らは華麗ではなかったが推進力があった
伊藤や三苫は中央の位置でドリブルをできるかというと
少し特徴が違う気がする

中央でドリブルできるのは誰か?と考えると久保はできる気がする
いつもボールを足元においてメッシに似たドリブルは
どの場所でもドリブルができる

とういことで、久保を真ん中にした後半はその特徴を出せそうな雰囲気はあった
だからもうすこし時間を与えたかったな

原口はハードワークの献身的な選手だが、パスを交換して生きる選手とは違う
旗手は周囲との経験不足、上田は肝心な時に実力を発揮できない運をどうやって
クリアしていくか、、

日本代表はこれから生き残りの戦いだ
いつも思うのはマスコミの無責任な報道
選手のキャッチフレーズが独り歩きして、それがわかりやすいために選手評価になって
その選手を使わざるを得なくなる、、、なんてことになってほしくない

旬の選手、戦える選手、伸びしろのありそうな選手
そういった選手が選ばれるといいな
あとボールをドリブルで運べる選手を







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見ている方が疲れる

2022年03月25日 09時10分02秒 | サッカー

昨日のサッカーワールドカップアジア予選 対オーストラリア戦
自分はDAZNに入っているので生中継を見られたが
結果は日本2−0オーストラリアで、予選突破できることになった

始まる前の状況は、サウジアラビアが1位(勝ち点19)
2位日本(勝ち点18)、3位オーストラリア(勝ち点15)
2位までが予選突破で3位になると別のグループの3位とプレーオフ行って
そこで勝ち残ると大陸間プレーオフで更に闘うことになる

残り1試合を考えると勝てば、もう勝ち点の逆転はできないから
無条件に予選突破となるが、負けたりすると勝ち点は18で一緒になる
同じ勝ち点なら得失点差の大きいほうが上に行くルールで
この試合前の時点ではオーストラリアは9点、日本は6点

最後の対戦相手は日本はベトナム、オーストラリアはサウジアラビア
日本はホームで勝てると思うが、オーストラアも既に予選突破して
緊張感にかけるサウジアラビアには気合で勝つ可能性がある
つまり、負けるとかなり危なっかしい状況に陥る

ただ最終戦のそれぞれの対戦相手を考えると、最悪でも引き分けが要求された

「見てるほうが疲れる!」
と本音を漏らしたのが解説者の岡田さんと内田さん
「見てるより、やってるほうが楽だ」(内田さん)
選手はもう開き直るしかないから、その場で全力を尽くす
ところが見てる方は何もできないから、ハラハラしながら見るしかない

実際、前半のチャンスを逃したあと、相手にもシュートチャンスがあって
まるでどちらに転ぼうかを決めかねているような試合展開は
試合レベルという点ではなく、勝負のアヤという点で不安は消えることがない

チャンスを逃し続けると勝利の女神は去っていく
という経験を何度か経験すると不安は募る
解説者が言ってたように前半は殴り合いのよう試合だった

この日不安はDFに富安がいなかったことだ
最近の富安は本当に頼りになる存在で、彼がいれば容易に負けることはないだろう
と思わせるものだが、今回はいない
その代わり板倉が代わりに入ったが、彼は前回のサウジ戦でそこそこできていたので
不安解消までは行かないが、仕方ないと思うしかない
もう一つ痛かったのは酒井宏樹もいなかったことだ
実はFWの大迫もいなかったが、個人的には大迫はピークを過ぎたか
コンディションが悪いかわからないが、あまり期待できないでいたので
そこは今、勢いのある選手で良い思っていた
(前回のオーストラリア戦のラッキーボーイ浅野が選ばれた)

試合は最悪でも引き分けかな、、ちょんぼとかセットプレーでやられなければいい
と思っていた残り5分くらいで、守田、山根がいい崩しをして折り返しを三笘が決めた
残り時間を思うとオーストラリアは精神的にがっくりきただろう
三笘の2点目は時間稼ぎをすると思ったが勝負に出てトドメとなった

ホント疲れた、、というのが第一印象
まずは良かったよかった
これで最終戦は少しいろんなチャレンジができる
前目の選手に若い久保とか上田とか旗手とかにチャンスを与えて
全体的な底上げをして欲しい

ホント、まずは良かった(疲れたけど)

ところで結果を出した三笘は良かったが、
個人的には守田がいい選手だなと実感した

コメント
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