DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

湖の鎮魂歌(93)

2013-11-02 15:09:03 | ButsuButsu


土曜日だが、たまった原稿を片付けるために、フラフラと大学へやってきた。

普段より人通りが多いので何事かと思ったら、学園祭をやっていた。

今日から二日間の催しらしい。

正門でパンフレットをもらった。

何気なくページをめくると

「アルコール類の販売や飲酒をすべて禁止しています」

の文字が躍っていた。

こんなんで面白いのかな。。。と思いながらも研究室へ向かう。

そう言えば、11月祭(いまはN-FES?)も近い。

ホームページを見たら、京大はまだお酒を認めているようだ。

そうだろう。

祭りに酒はつきものだ。

1970年に大学へ入学したとき、18なのに酒をたらふく飲んでいた。

学園祭でも飲み屋(洋酒喫茶)を長い間やっていた。

一番遅くまで開店している模擬店として有名だった。

わざわざ木屋町のスナックに通って、バーテンの稽古をしたこともあった。

N-FESは4日間続く。

狂乱と、解放と、痴情が乱舞した時代だった。

いま、学生たちは草食系となり、かすかにコンサートでエネルギーを発散する。

どちらが良いとか、悪いとかいうことではなく、時代が変わったということなのだろう。

おじさんおばさんたちの、青春の光と影は、今の若者たちに引き継がれていないことだけは確かだ。

私たちが青春時代に叫んだ「画一主義からの脱却」は、いま、確実に逆方向へ走っている。

団塊の世代への反動なのだろうか。

文化が薄っぺらい下敷きのようになり、向こう側が透けて見えるような時代となり、熱く語り合える精神を私たちはどこに落としてきたのだろうか。

テレビ文化が作り上げる虚構のような価値観が、この国を堕落させ続けている気がしてならない。

11月1日(金)のつぶやき

2013-11-02 04:59:02 | 物語