DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

湖の鎮魂歌(94)

2013-11-03 18:51:34 | ButsuButsu


できればもう一度食べてみたい料理というものがあるものだ。

1981年の春、私はスペインのセビリアにいた。

マラガからセビリア、コルドバ、グラナダを巡る旅の途中だった。

同行者は、大学時代の後輩で、ロンドンいた佐藤君だった。

同じ山岳同好会に所属していたが、一緒に山へ行った記憶はほとんどない。

同時期にイギリスにいたので、時間を合わせてスペインへ出かけた。

セビリアは白壁に赤い花が似合う美しい街だった。

ホテルで予約をしてフラメンコを見に行った。

かぶりつきの席でシャンペン(スペインではカバという)を飲みながら観るフラメンコは最高だった。

終わってから気分よく出かけたのが街角の魚貝類専門パブだった。

そこで注文したのがAngulasだった。

そう、ウナギの白子だ。

これをオリーブ油とニンニクと唐辛子と塩でいためたものだ。

これが実にうまい。

ビールにとてもよく合う。

思わず2杯も食べてしまった。

いまではスペインでもウナギは貴重となり、とても高価なのだそうだ。

あれから30年以上たつが、いまだに食したことがない。

それにしても世界中でウナギやマグロが枯渇してきている。

採りすぎか。

環境の変化か。

意地汚い人間の過剰な飽食が、自然の生物を圧迫しているのは事実だろう。

反省する日々が続いているが、やはり、うまいものはうまい。

文化としてなくしたくないものだ。

11月2日(土)のつぶやき

2013-11-03 05:00:55 | 物語