7月20日(土)
いよいよ出発の時が来た。
昨夜見た夜空は、特に美しかった。
もう少ししたら、満月になるだろう。
日本で見ても、モンゴルで見ても、同じ月に変わりはないのだが、なぜか近くに見える。
初めてチャーリーが参加したツアーだったが、お互いに有意義だったと思う。
コンクリートのジャングルとは異なった、生の自然と触れていると、なんだか自分までも浄化した気になる。
今回は、リカルド(リチャード)がとても頑張ってくれた。
びわ湖をはるかに凌ぐ漁獲生産が期待できる湖だということが分かったが、あまり開発してほしくないと思う。
異邦人の無責任な発言かもしれないが、それに見合う価値がこの湖にはあるのだ。
その思いを、この地の若い人たちに知ってほしい。
自然を壊すのは簡単なことだ。
しかし、元に戻すことはできない。
特に、北緯52度標高1500mの僻地に位置するこの湖は、びわ湖の10倍もの図体をしながら、とても壊れやすのだ。
バヤルタイ(さようなら)、フブスグルノール(フブスグル湖)。
来年、再びこの地を訪れたいと思う。
こうして私はゆっくりと年を取っていくのだろう。
それもいいことだ。