DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

ひきがえるタッドの冒険 : ジャンプ大会-7

2013-03-09 20:16:27 | ButsuButsu


耳をつんざくような歓声と共に、付添人が大きくてずっしりした手で、カエルのジャンプマットをピシャリとたたいた。

恐怖に駆られたグリーン・ダイアモンドは、全力でジャンプを行った。

彼は、付添人がマットを打つのと同じような大きな音を立てて、ドシンと着陸した。

次は、タッドの番だった。

躊躇することなく、タッドは完ぺきなジャンプを行った。

そして、グリーン・ダイアモンドが跳んだ距離より少し後ろの地点に注意深く着地した。



何と思いやりがある優しい行為なのだろう。

観客から大きな声援があがった。



2011年 南三陸町沖調査-3

2013-03-09 17:43:52 | ButsuButsu
再び南三陸町

2011年5月18日

港へと向かう。

7時50分 港へ到着、出港準備。

報道関係者も乗り込んできた。

今日は、歌津崎を北へ回り込んだ漁場へ向かう。

8時42分 現場に到着する。

水深30m地点で最初の潜航を行う。

ウニ、ヒトデ、アイナメ、カツカイ(リュウグウハゼ)など多くの魚類が見られる。

10時15分 ワカメの養殖場跡へ移動する。

漁師さんからメカブをもらって食する。

うまい!

水深54m地点

このあたりには魚も多かったが、ごみも多かった。

仮谷寿丸と書かれた籠を見つけた。



白いハンドバッグもあった。

ウニ、カニ、ナマコ、カレイ、ギンポを見つける。

鯉のぼりがあった。



被害にあわなければ、今頃、空にたなびいていたかと思うと胸が熱くなる。

すべてが破壊尽くされた三陸海岸で、5月の青空が目にまぶしかった。




ひきがえるタッドの冒険 : ジャンプ大会-6

2013-03-09 17:25:58 | 物語
彼は、ディナー皿のように巨大なサイズのウシガエルと最終決戦を争うことになった。

タッドは、その大きなカエルの影に隠れてしまうぐらいだった。

ウシガエルの所有者は非常に動揺しており、幾分怒り狂ったように、その運のないカエルに怒鳴っていた。

次のような言葉が、私の耳をとらえた。

「いいか、グリーン・ダイアモンド。

おまえが勝利者になれるこれが最後のチャンスだぞ。

去年のように大失敗しちゃいけない。

もう、2着や3着はうんざりだ。

もし負けたら今夜の晩御飯にカエル足のから揚げにして食べてしまうからな。

そして沼に行って、お前に代わって真の優勝者となるカエルを見つけてくる。」

タッドはすべての話を聞いたようだ。

というのは、数分の間、二ひきがカエル語で話をしていたからだ。



そして、グリーン・ダイアモンドが最初にジャンプすることになった。

3月8日(金)のつぶやき

2013-03-09 04:31:29 | 物語