小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

自然教育園日記 その167 自然教育園の紅葉 ラウンド2 645中判カメラとフルサイズカメラの対決

2020-12-21 22:30:16 | 写真日記
自然教育園日記 その167 自然教育園の紅葉 ラウンド2
645中判カメラとフルサイズカメラの対決

12-6~20まで自然教育園の紅葉撮影で。以下の機材のトライをしました。645中判カメラFujifilm GFX50SとフルサイズカメラSony alpha7RIII/IIの対決です。

① 中望遠レンズ


② 広角レンズ


(註:1)茶色文字は中国製 2)Fotodioxはまだ手に入っていないので、今回はトライできず。3)Magic Format Converterはフルサイズレンズを1.4倍にして中判カメラに適合させる。4)中判カメラに使うとレンズの焦点距離は実質約0.8倍となる。)

何でこんなに色々なトライをするかというと、絵画的写真を撮りたいからです。何で絵画的写真を撮りたいかというと、陶芸のモチーフを探すからです。

これだけ色々なトライをしても、今のところ紅葉で絵画的写真を作ることは成功していません。紅葉は陶芸モチーフに向いていないのでしょうか?

当方はすでにGoToトラベルでの軽井沢で紅葉の池への映り込み撮影でとりあえずは挑戦すべき陶芸モチーフ・ネタを手に入れています。

今回も意外な陶芸ネタを手に入れたのです。







ただの落ち葉です。紅葉は葉っぱの色や模様を色々変えてくれる。自然は作家さんより優れたアーティストだ。この写真はただ落ちている葉っぱをまったくそのまま撮ったものです。

さて、これで紅葉撮影の目的は達成したと言ってしまうとこのブログはもう終わりになってしまいます。

以下、膨大なトライから削って削っていくつかの写真を載せます。
頭を切り替えて、カメラ機材の話にしましょう。

今回のトライで以下の疑問にエイヤっと答えを出してみます。
①重たくて、機材が限定されるデメリットにもかかわらす中判カメラを選ぶべきか、レンズ、機材が豊富であり機動性の高いフルサイズを使う方が結局いい結果を得られるか?

②中望遠レンズではボケの大口径中望遠レンズと細密描写のマクロレンズはいずれが紅葉撮影に向いているか?

③広角レンズでは焦点距離何mmくらいが紅葉撮影に適当か?

④レンズの種類が足りない中判カメラにアダプタ―を付けてまで、レンズの幅を広げることは純正レンズを越すメリットを与えるか?

⑤今回使った4種の中国製レンズおよびレンズアダプタ―は使えるか? 中国製カメラ機材に手を出すのは誤りか、意味あることか?



枚数が多いのですが、長々と続ける価値もないので、一気に載せます。

比較の為にラウンド1での写真も一部載せています。12-6~20と期間が長く、晴れの日も曇りの日もあり、紅葉もどんどん変化し、最後の方は惨めな写真となりました。

1,中望遠レンズ

① Fujifilm GFX50S + GF120mm macro F4








② Fujifilm GFX50S + 中一光学85mm F1.2














③ Sony alpha7RIII + Sony/Zeiss 135mm F1.8
















④ Sony alpha7RIII + Sony 135mm STF (F4)
これは12-20撮影で、紅葉はすでに終わっており無理やりの撮影です。





2,広角レンズ

⑤ Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF23mm F4








⑥ Fujifilm GFX50S + Fujifilm GF45mm F2.8




⑦ Fujifilm GFX50S + Zeiss Distagon 18mm F3.5












⑧ Fujifilm GFX50S + Laowa 15mm macro F4




⑨ Sony alpha7RII +Zeiss Distagon 18mm F3.5












⑩ Sony alpha7RII +Zeiss Distagon 21mm F2.8
これも12-20撮影で、紅葉はすでに終わっており無理やりの撮影です。



答え:
①重たくて、機材が限定されるデメリットにもかかわらす中判カメラを選ぶべきか、レンズ、機材が豊富であり機動性の高いフルサイズを使う方が結局いい結果を得られるか?

Fujifilm GFX50Sの圧勝です。絵画的写真を目的とするので、いずれの写真もぎりぎりまで色を修正してますが、Fujifilm GFX50Sは色がきれいです。Sony alpha7RIII/IIはビビッドで撮っても色がさえないので、無理やり修正してます。修正しすぎであることは認めますが、Fujifilm GFX50Sの方が修正しても嫌味にならない。全体の印象も645中判の方が勝ります。

②中望遠レンズではボケの大口径中望遠レンズと細密描写のマクロレンズはいずれが紅葉撮影に向いているか?
引いた画面ではマクロ細密描写でいいと思います。あえて絵画的にするためにボケを入れてみましたが、ボケはもっと接近した画面で複雑なボケを駆使しないと意味ありません。自然教育園ではロープが張ってあるので、自由に対象に近づけないこともありますが、ボケ写真はもっと考えないといけない。

③広角レンズでは焦点距離何mmくらいが紅葉撮影に適当か?
紅葉撮影にかつては12mmまで使っていましたが、18mmでも広角過ぎる気がしてきました。21mmの撮影時は紅葉が終わっていましたし、中判45mm(実質35mm)の撮影は少なすぎてわからない。今後どこまでも超広角に進まずに、デホルメを狙うには18mm(中判だったら23mm)までが限度、さらに中判45mm(実質35mm)をもっとトライしてもいいのではないかと思っています。


④レンズの種類が足りない中判カメラにアダプタ―を付けてまで、レンズの幅を広げることは純正レンズを越すメリットを与えるか?

やはり純正レンズで攻めるべき。645中判のボケ中望遠レンズはGF110mm F2で攻めるべきでした。これはフルサイズの85mm に当たるわけで、ボケはフルサイズ Canon 85mm F1.2Lには及ばないでしょうが、GF110mm F2はメチャクチャ評判がいい。30万円の投資です。これから30万円かせいでGF110mm F2を買いましょう。

だけど、中一光学85mm F1.2, Laowa 12mm, Laowa15mm macro, それにこれからトライするSony A マウントレンズを中判カメラに付けること。みな面白いじゃないですか。思わぬ絵が得られるかもしれません。どんどん楽しみましょう。

⑤今回使った4種の中国製レンズおよびレンズアダプタ―は使えるか? 中国製カメラ機材に手を出すのは誤りか、意味あることか?

中一光学85mm F1.2は絵は悪くないが、周辺減光が激しく(F1.8程度まで絞っても)、載せてる絵は周辺を5%くらいカットしています。中判はフルサイズより20%くらい画面が広いので、5%削っても中判カメラで使う意味はありますが、85mm F1.2と名乗るのはサギくさい。ネットでこのレンズにある程度の評価を与えているのはAPS-Cでテストしているからでしょう。 このようにいい所と悪い所が共存するのが中国製カメラ機材の平均的感想です。しかし、ここで使った中国製カメラ機材はいずれもそれなりに使う意義をちゃんと持ってます。他にないスペックを主張していて、それなりに使えるのですから文句はいえません。

来年の自然教育園での秋冬写真展ではこの中から2枚選んで出すことになるでしょう。自然教育園の観客で絵画的写真に反応する人はどうせ100人に1人ですから、受けを無視して自分の気に入った絵を出しましょう。


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