チルドレン

『チルドレン』伊坂幸太郎

こういう奇跡もあるんじゃないか？
まっとうさの「力」は、まだ有効かもしれない。信じること、優しいこと、怒ること。それが報いられた瞬間の輝き。ばかばかしくて恰好よい、ファニーな「五つの奇跡」の物語。
吉川英治文学新人賞作家、会心の受賞第1作！
短編集のふりをした長編小説です。帯のどこかに“短編集”とあっても信じないでください。
伊坂幸太郎


わーんおもしろい！
ちょっとした悪意や狡さといった人間の弱さ。その間に見え隠れする、優しさやユーモアといった人間の強さ。
“愛”や“希望”なんて恥ずかしくてとても口には出せないけど、でも確かにそういった類のものが感じられる、そんなオシャレな一冊、、、だと思う（うまく言えない）

今回もシビれる文章＆セリフ満載ですが、中でも“非行少年なんて更生するわけないのにお前ら甘すぎるんだ！”と酔っ払いのおっさんに絡まれた時の不良家裁調査官・陣内さんの一連のセリフにとってもぐっときました！
啖呵きった後で「ところで、あんたたちの仕事では、奇跡は起こせるのか？」って！（なんて気持ちいい捨て台詞！）