バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

日本人が韓国のキリスト教会の成長を見抜けず、世界から物笑いとなる&新年所感05  

2024-01-05 04:00:00 | ゴスペル・エッセイ
福井県立図書館で年末から年始にかけて借りた本で

「韓国民主政治の自壊」(鈴置高史著・新潮新書)があります。

この読んで驚いたのは、

韓国のキリスト教会の動きを全く把握していないことです。

この方の著者紹介を読むと「韓国観察者」だとあり、さらに

日本経済新聞社でソウル、香港特派員だったという職歴ですが、

日本国内の反韓の偏ったお粗末な論法なので驚くばかりです。

この本で冒頭に


・・・韓国人が「韓国消滅」と慌てる。出生率の異様な低下により、

一世代後の人口は現在の35%に急減すると報じられたからだ。

「衰退する日本」を見下していた韓国人。

彼らがいつまで「上から目線」を続けるのか・・・


とありますが、韓国のキリスト教人口は全国民の30%、

つまり1/3に達しており、昨年の11月に行われた「ダニエル祈祷会」

の祈祷課題で、聖書の言葉を実現するために韓国キリスト教会は

教団教派を超えて、全会一致して多産奨励の祈りを始めていることを

全く知らないからこそ、このようなお粗末な論調になるのです。

この祈祷会の祈りの多産奨励の祈りは、

「生めよ、増えよ、地に満ちよ」という創世記の神の言葉に基づきます。

そして祈祷会では、クリスチャン家族の多産へのサポートも表明しています。

この事実を知らない鈴置さんの批判は、全く的外れなのです。

また、経済の祝福にしても、鈴置さんは

聖書の祝福の原理を全く知らないので、またもや論調が大きく外れています。

韓国のキリスト教会は、アメリカに次いで

全世界に数万人の宣教師を派遣(注・01)しています。

2000年間のキリスト教史を見れば明らかですが、海外宣教師の多さは、

経済の祝福に密接に連動しているのです。

その最たるケースはアメリカ合衆国であり、400年前はスペイン、

その後、オランダ、イギリス、北欧諸国など資本主義で栄えた国は、

すべて宣教師の数と比例しているのです。

それは神の祝福がともなうからなのです。

そのようなキリスト教史を全く調べたこともないようでは、

「韓国観察者」ではなく、

韓国無知傍観者」と変更された方がいいと思います。

それは鈴置さんだけではなく、日本のマスコミ、

評論家などすべての人にいえることです。

そして韓国のキリスト教事情を全く知らない、

無知が生んだピンボケ批評は、世界の物笑いの的となっていきます。

それと同様にアメリカのキリスト教の持つパワーを知らない日本人も

政治、経済などで大失態(注・02)をこれまで何度も繰り返しています。

また鈴置さんの論では、日本は、慰安婦問題と戦争犯罪の反省がないことを

外交カードにして、今もなおしつこく、

そのような主張を繰り返すことに対して、嫌悪感を表明しておられますが、

これも韓国のキリスト教会を知らないがゆえの事実誤認です。

これは韓国のキリスト教会の祈祷課題と

日本への宣教が全く見えていないからなのです。

まず韓国最大の教会であるヨイド純福音教会は、

50年前から日本のために「1000万人救霊の祈り」を継続しておられ、

そのため日本への宣教活動もかなり盛んに実施されています。

それを紹介すれば切りがありませんが、その一例は、東京中央教会で、

そこの牧師夫妻は日本に帰化され、

すべてを捧げて日本のリバイバルのため献身的に働いておられます。

特に日本の最底辺ともいわれる新宿の貧民者たちへの伝道は熱心で、

路上生活者への毎日の炊き出し、伝道を通して、多くの方が命も魂も救われ、

継続的な生活再生への働きを続けておられます。

これらのことは東京都に公認されていることです。

また、かつて日本帝国主義下の朝鮮総督による、キリスト教会への弾圧、

天皇礼拝拒否者の牧師、信徒への執拗な迫害と殉教、

そして戦争犯罪(中でも従軍慰安婦)など日本人の犯した罪に対して、

戦後、韓国のすべての教会は、赦しを告げているのです。

そうした韓国教会の働きも全く触れられていません。

また、25年間続く韓国国内、17000の教会が協力一致して開催されている

「ダニエル祈祷会」では、まず真っ先に日本のリバイバルのために

祈ってくださっているのです。

そこでは日本人が偶像崇拝を止め、創造主なる神を信じ、

イエス・キリストに立ち返るように祈られているのです。

私は30年前に初めてヨイド純福音教会でそれらのことを知って、

日本人として本当に申し訳ないと強く思いました。

その祈りに応えるため、私は年商2憶の保険代理店を捨てて、献身を決意し、

断食祈祷院を建設することに導かれたのです。

それに反して日本の知識人やマスコミは鈴置さんのような

情けない批判を今もなお、平然と続けているのは、

まさにバカ丸出しとしかいいようがありません。

そしてこのような愚かな批判は世界に向けて

あまりにも恥ずかしいことですが、それ以上に

神からの裁きがこのような方たちの上に臨むことを私は恐れます。


全世界に数万人の宣教師を派遣(注・01)
全世界に韓国各地の教会から宣教師が派遣されていますが、驚くべきことにこの2、30年間で1200名の宣教師が宣教のゆえに殉教していることです。日本では殉教と言えば、秀吉、そして徳川のキリスト教迫害で多くの殉教者が出ましたが、韓国では日本帝国主義による朝鮮総督府支配36年間で、天皇と神社参拝への牧師、信徒の参拝拒否で殉教者が続出しました。日本で1970年に発行された「たとえそうでなくても」(安利淑著)でそれが明らかになりましたが、そのような殉教を韓国の教会から派遣された宣教師たちから続出していることは、日本では一切、報道されていません。昨年の12/31に私が所属しています純福音鯖江教会(韓国人宣教師が牧会)に入った連絡では、インド、パキスタン、アフガニスタンで韓国人宣教師の教会が、イスラム教の武力攻撃を受けて、多くの殉教者が出ているとのことで、その主日礼拝で牧師がとりなしの祈りを要請され、参加した教会員で共に熱く祈りました。韓国のこのような命を賭けた働きは神がご存じであり、殉教の貴い命を決して無駄にさせられることはありません。そして大いなる祝福に転換してくださるのです。

アメリカのキリスト教の持つパワーを知らないで大失態(注・02)
日本は明治維新でアメリカから日本を近代国家に成長させるためにあらゆる分野で欧米から教師、技術指導者を雇い入れましたが、大半がクリスチャンで札幌農学校校長のクラーク博士など熱心に伝道する方が出ています。しかし、クリスチャンになった日本人を明治政府は恐れて、天皇制に囲い込み、聖書とは真逆の偶像礼拝を確立したため、キリスト教国アメリカと戦争にまで発展していきました。これを見越したのが内村鑑三で、彼は「日本はデンマークを手本にするように」と提案しましたが、拒否されます。またアメリカとの全面戦争を回避しようと懸命に太平洋の橋となる活動をされたのは、札幌農学校時代、内村鑑三と同期であった新渡戸稲造でした。二人ともアメリカに学んだクリスチャンであったため、そのような働きが可能だったのです。もしも内村が生涯を賭けて戦った「聖書の日本」になっていたら、あのような悲惨な太平洋戦争は避けることができたはずです。日本は韓国のように全国民の最低でも10%、できれば韓国のように30%がクリスチャンになれば、今後、日本の衰退と国家滅亡も回避されることでしょう。それゆえに韓国のキリスト教会では日本人の1000万人がクリスチャンになるようにと半世紀も祈られているのです。日本がこの事実を無視し、顧みないのであれば、再び太平洋戦争敗戦を遥かに超える悲劇が待っています。
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