イザヤ書
◆ティルスの審判
23:1 ティルスについての託宣。泣き叫べ、タルシシュの船よ。
ティルスは破壊され、住む家もなくなった。
キティムの地から帰るやいなや/彼らはそのことを知らされた。
23:2 嘆け、海辺の住人たち/シドンの貿易商たちよ。
お前の使者たちは海を渡り
23:3 大いなる水を越えて行き/シホルの穀物、
ナイルの収穫がお前の収入となり/お前は国々の行き交う場所であった。
23:4 うろたえよ、海の砦シドンよ。海がこう言っている。
「わたしは産みの苦しみをしない。
子を産み、若者を育て/おとめらを、はぐくむことはできない」と。
23:5 この知らせがエジプトに達したとき/人々はおののいた/
ティルスについての知らせを聞いたときのように。
23:6 渡って行け、タルシシュに。泣き叫べ、海辺の住人たちよ。
23:7 これがお前たちの陽気だった海辺の町か。町の初めは、
遠い昔にさかのぼり/足である船は、移住の地を求めて/遠くへ市民を運んだ。
23:8 ティルスに対してこのように定めた者は誰か。
ティルスは王冠を戴き、その貿易商人たちは貴族。
取り引きする者らは世界に重んじられていた。
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日本ではかつて1988年のバブル経済、
そして2008年のリーマンショックなど経済崩壊を経験して来ました。
私は1988年から5年間続いたバブル経済の期間は、
保険代理店とファイナンシャルプランナーとして、
まさにバブル経済のまさにバブルの恩恵に預かった者でしたが、
2008年のリーマンショックでは、断食祈祷院で牧師をしていましたので、
この騒動には巻き込まれずにすみました。
最近、福井県立図書館で「リーマンの牢獄」を借りて読みましたが、
これは今日の日本経済がいかに詐欺大国化した
罪の噴出したものであったかが書かれています。
その醜い姿はまさにイザヤがティルスを描いたように経済大国の真の姿です。
濡れ手で粟という驚くべき大罪が正統化され、
平然と普通通りに行われる不気味さがこの本に描かれています。
日本経済はこの2つのバブルで完全に方向性を失い、疾走してしまい、
今日の急激な円安を招き、政治と経済が麻痺し、急速に減退していきました。
しかも神なき日本は哀れです。
イエスはこのように語れました。
ルカによる福音書
6:24 しかし、富んでいるあなたがたは、不幸である、/
あなたがたはもう慰めを受けている。
6:25 今満腹している人々、あなたがたは、不幸である、/
あなたがたは飢えるようになる。今笑っている人々は、不幸である、/
あなたがたは悲しみ泣くようになる。
6:26 すべての人にほめられるとき、あなたがたは不幸である。
この人々の先祖も、偽預言者たちに同じことをしたのである。」
富んでいる人たちは哀れであり、いま食べ飽きているあなたがたも哀れな者です。
いま笑っているあなたがたも哀れです。
なぜなら、やがて飢えるようになるからです。
やがて悲しみ泣くようになるからです。
自分は豊かになったから大丈夫だ。
神にも、キリストにも頼らなくてもいいのだ。
自分は自分でやっていける。
自分には家があり、貯金があり、健康があるから大丈夫だ。
家族がみんな元気で、それぞれの目標に向かって
着々と進んでいるから安心というこうした慢心な思いがある時、
神は鉄槌をもって根底から粉砕されるのです