太った中年

日本男児たるもの

泣けるカツ丼

2009-08-16 | weblog

早いもので明日、妻が来日して1ヶ月になる。またまた食い物ネタなんだけど、ブログで振り返ってみると一人暮らし最後の食事が近所の惣菜店で買ったうな丼だった。ああ、そうだ、猛暑が続くからうな丼でも食おうかなと思い妻に聞いたところ、案の定「ウナギ ダメ」の答えだった。しかし近所の惣菜店は行ったことがなかったから、日本男児たるものここでヒルまず、ナニカあるだろうってことで妻と一緒に行ってきた。店内に入ると妻は各種惣菜には目もくれず、弁当コーナーを物色した。チャーハンをテイクアウトするのかなと思ったらカツ丼がいいと申すではないか。そういえば昨年フィリピンの日本食レストランでカツ丼を食べたことがあった。それを思い出したのだろうか。おおお。妻はヒレかつ丼¥500をテイクアウトした。で、家に戻ってイザ食わんとするまえに、ちょーっと待った。折角なんでカツ丼は警察の取り調べ室で刑事がここぞというタイミングで犯人の供述を得る、或は、自白に追い込むためのスペシャルフードである。カツ丼は犯人が思わず泣きながら食べるものだ、っていう特殊な食文化を有する食べ物であること教えようと思った。しかし、そんなこと妻がニホンゴで理解できるワケがあるまいし、また、コッチだってタガログ語で話せはしない。仮に理解しても「ナンデ カツドン?」とか突っ込まれたら答えようがない。夫婦関係にヒビが入る。であるから、警察の取り調べ室は省いて単純に「日本人は泣きながらカツ丼を食べる」と教えたら、まったく相手にされず、妻はタマネギをキレイに残してカツ丼を平らげた。カツ丼ひとつでフィリピン人妻との食事は実に楽しい。