美 going on

長野県下の小中学校の図工美術教師による,毎日の「図画工作」「美術」の授業の様子を紹介します 

古い道具を描く 

2014年06月18日 22時20分57秒 | 過去の題材
裾花中,長崎です。

比較的手軽な短時間題材ばかり紹介してきているような気がするので,たまには絵画表現も。

これは5年生で行った題材です。
そのクラスは,資料室の整理などを行っていたことがあり,普段からモチーフになった道具類は皆,目にしておりました。

しかし,それらがどのように使われるものかわからないものもあり,みんなでその古い道具類を資料室から引っ張り出し,教室へ運びました。


年配の先生方にお聞きしたり図書館で調べたりして,その道具が当時どんな役割を持っていたのか,想像したりしました。


その後,気に入った道具を絵に表しました。

画材は基本,選択で。
形のゆがみは気にせず,どっしりとした年季の入った感じを表すことを大事に,墨汁で輪郭を描いた子が多かったです。


木製で古い物が多いので,放っておくと茶色の絵の具をそのまま使ってしまうところを,物の明暗を見ながら,いろいろな色を混ぜながら色を付けていくようにしました。


指導者側からすると,少々技法に走りすぎたかな?という反省もありますが…,どの子も満足感いっぱいの作品に仕上げることが出来ました!

実はこの題材。
学校美術館(よしだアートプロジェクト2009)を作り上げたあとの題材です。

表現することの本当の楽しさを学ぶと,こんな普通の題材であってもその高まりが見事に反映されていくのですね…。



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