怪道をゆく(仮)

酸いも甘いも夢ン中。

タヌキさんに天狗さん

2006年10月30日 22時46分53秒 | ヘンろみち
オバハンみたいな弁慶。
ワタシのツボすぎましたので激写。

今日は83番一宮寺、84番屋島寺、85番八栗寺と打ってきました。オバハン弁慶は説明するまでもなく、屋島寺付近にあったもので、門前のシャッターがおりた土産物屋の窓に義経や佐藤継信とともにおられました。にしても讃岐の山には参りました。見た目は日本昔話の山みたいなのばっかで見栄えもいいですが、いざ登ってみると意外に高いだけじゃなく傾斜がゴツすぎ。勾配25%とか軽くいってます。地図上の標高から軽く見てたら、そんな山を昨日も今日も連日2回ずつ登ったせいで足腰かなりイワされてます。

さぁて本日も化け物アワー。屋島寺は狸に縁の深い場所です。平成たぬき合戦ポンポコですっかり有名になった屋島の禿をはじめ、平家の大将が助けた瀕死の狸夫婦、またお大師さんの札所としてのお話では、霧で道に迷ったお大師さんを寺まで案内した蓑をかぶった老人が太三郎狸だと言われていたりします。…あれ、屋島の禿、どんだけ長生き?

境内には、お稲荷さんのように鳥居がならんだ前に、巨大な太三郎夫婦の像が据えられた蓑山大明神があり、しかも裏に回ったらタヌキの剥製までご鎮座あそばしておりました。その奥には狸塚があり、さらにその奥にはお稲荷さんが。平家の誰かを祀るお稲荷さんのようでした。余談ですが妖怪ウォーカーには交通手段は琴電屋島駅よりケーブルカー利用とありますけども、すでに廃線となっています。よって徒歩か車でしか上がれません。徒歩の方は…エヅくほどの坂がノンストップで40分続くとお考えください。グッドラック。

八栗寺は門前から楽しみがありまして。ここのよもぎ餅は「男はつらいよ」の確か寅次郎の縁談だったと思うんですが、それに出てきたやつなんですよね。朝摘みのヨモギたっぷりの手の平サイズの餅に甘めのアンコがぎっしり、それにきな粉をまぶしたもので、店のおばちゃんがその場で「ちょっと大きめにしたげるね」と丸めてくれたやつをほぉばりながら山に入りました。激うまでした。

八栗寺は五剣山と呼ばれる峻険な岩山の中腹にある、見るからに修験カラーてんこ盛りの場所。と思ったら中将坊と呼ばれる讃岐の三大天狗の一人のスミカでした。他の二人は昨日言ってた白峰さんの相模坊と、も一人は金比羅山の金剛坊なんですって。なーんだこんぴらさんにもいるんじゃない、てな話で、というか知らないワタシがおかしいんですよね(笑)、勉強が足りませんね!また一つ、帰ってからすることができましたネ。なにはともあれ知らないうちに讃岐三大天狗のアジトを制覇しておりました、祝。中将坊のアジトが一番強そうでかっこよかったです!

ちなみに下に上がってる写真だけの妙なブログは、この八栗寺の山門を撮影したものです。鳥居の向こうに山門が見えるワ、なんて撮ったやつを家のパソコンに送ったつもりが送信先を間違えたのです(笑)。携帯からはブログをあげることはできるんですが消したり書きなおしたりはできませんもんで、スミマセン。ついでにこの鳥居は境内にある歓喜天さんの鳥居のようでした。歓喜天に鳥居なんですね、ワタシ知りませんでしたが。

今朝は香川県立博物館に行こうと思ったら休館日だったり、論文の第二校はいつになったら来るのか問い合わせたら執筆者校正は初校だけですなんて返事が来るし…先に言うといてくれょってのと同時にあの複雑怪奇な朱入れがホントにちゃんと直ってるのか相当不安…てなことでヘコみ気味だったんですが、タヌキと天狗に憂さを忘れさせていただけました。

明日はついに結願だぁー。