世界妖怪会議会場で購入した妖怪書籍『写真で見る 日本妖怪大図鑑』(『妖怪大戦争』全日本妖怪推進委員会・編)はなかなかステキな本なのです。この本、なんと世界初の実写版オールカラー妖怪大図鑑。会場入りする前にMr.カメ羽目派が持っていたのをみんなでまわし見していた時からほしくて、「むりやり写した202体!」というキャッチと、税込1050円とお買い得な価格にも魅かれ、速購入しました。
早い話、映画『妖怪大戦争』撮影時に妖怪さんに扮した人たちをいい感じに撮影して村上健司さんの解説文(あと多田克己さんのイラストとか)がついた本です。映画では準主役的に登場する有名どころの妖怪さん以外は、ほとんど一瞬しか映らないので、あの数瞬のためにこんなにがんばっていたのか(笑)な様子もうかがえて、見ていてウキウキするわけです。
で、帰ってからもニヤニヤしながら読んでいたらですね、あるペェジでエエエエと手が止まったのですね。持ってる方は見てください。68ペェジ上です。白蔵主、とありますでしょ。その説明文には、「山梨県甲府市の夢山に住んでいる何百年も歳を重ねた古狐。ある寺の住職になりすましていたが、あるとき犬にかみ殺された」とあるのですよ。
思い出してください、ワタシの7月19日up分の白蔵主を。白蔵主は、大阪の少林寺じゃないのか?!
そういうわけで毎度おなじみ『妖怪ウォーカー』をのぞいてみましたら、ホントだ、あります、甲府市は大泉寺にある、夢山稲荷尊天。なんでも『桃山人夜話』に出てくるとある。『桃山人夜話』は竹原春泉斎(寛政~文化年間頃だが生没年未詳)という大阪の絵師による妖怪絵本なわけですが、ペェジ開いてみたら一番最初にありました「白蔵主」・・・orz。いけませんね、買うだけ買って中身を見ずに本棚に並べていたせいです(ちょっと言い訳するとこれ買った頃はもぅのすごく忙しかったんですようぅ・・・)。
『桃山人夜話』(国書刊行会)の白蔵主の話は、狂言の「釣狐」によく似ています。竹原春泉斎さん、大阪の人だったのなら堺の少林寺の白蔵主のことは知ってたに違いないのに、なぜに甲府の夢山のことであるとしたのでしょうか。今度はそっちのほうが不思議でなりません。『妖怪ウォーカー』によりますと、夢山稲荷のある辺りはかつて「狐の森」と呼ばれていたとかで、また、よい香りのする梅木を大泉寺境内に移植したところ、二匹の白狐が現れて「梅の木を返せ」とばかりに鳴き続け、死んでしまったといい、夢山稲荷はその白狐を祀ったものであるんだそうです。
ちなみに甲府の大泉寺は甲府だけに風林火山の武田氏とゆかりのあるお寺で、「夢山」は信虎・信玄が予知夢を見たという言い伝えにちなんだ名前なんだとか。
『日本妖怪大図鑑』によりますと、白蔵主は「実は死んだと見せかけていまだに夢山に生きており、たまに人に化けて麓のコンビニまで買い物に」でかけてらっしゃるそうな。大徳寺で修行しとるんとちゃうんかい、とツッコミたくもなりましたが、何はともあれ、会いにいってみたいものです、夢山の白蔵主。
早い話、映画『妖怪大戦争』撮影時に妖怪さんに扮した人たちをいい感じに撮影して村上健司さんの解説文(あと多田克己さんのイラストとか)がついた本です。映画では準主役的に登場する有名どころの妖怪さん以外は、ほとんど一瞬しか映らないので、あの数瞬のためにこんなにがんばっていたのか(笑)な様子もうかがえて、見ていてウキウキするわけです。
で、帰ってからもニヤニヤしながら読んでいたらですね、あるペェジでエエエエと手が止まったのですね。持ってる方は見てください。68ペェジ上です。白蔵主、とありますでしょ。その説明文には、「山梨県甲府市の夢山に住んでいる何百年も歳を重ねた古狐。ある寺の住職になりすましていたが、あるとき犬にかみ殺された」とあるのですよ。
思い出してください、ワタシの7月19日up分の白蔵主を。白蔵主は、大阪の少林寺じゃないのか?!
そういうわけで毎度おなじみ『妖怪ウォーカー』をのぞいてみましたら、ホントだ、あります、甲府市は大泉寺にある、夢山稲荷尊天。なんでも『桃山人夜話』に出てくるとある。『桃山人夜話』は竹原春泉斎(寛政~文化年間頃だが生没年未詳)という大阪の絵師による妖怪絵本なわけですが、ペェジ開いてみたら一番最初にありました「白蔵主」・・・orz。いけませんね、買うだけ買って中身を見ずに本棚に並べていたせいです(ちょっと言い訳するとこれ買った頃はもぅのすごく忙しかったんですようぅ・・・)。
『桃山人夜話』(国書刊行会)の白蔵主の話は、狂言の「釣狐」によく似ています。竹原春泉斎さん、大阪の人だったのなら堺の少林寺の白蔵主のことは知ってたに違いないのに、なぜに甲府の夢山のことであるとしたのでしょうか。今度はそっちのほうが不思議でなりません。『妖怪ウォーカー』によりますと、夢山稲荷のある辺りはかつて「狐の森」と呼ばれていたとかで、また、よい香りのする梅木を大泉寺境内に移植したところ、二匹の白狐が現れて「梅の木を返せ」とばかりに鳴き続け、死んでしまったといい、夢山稲荷はその白狐を祀ったものであるんだそうです。
ちなみに甲府の大泉寺は甲府だけに風林火山の武田氏とゆかりのあるお寺で、「夢山」は信虎・信玄が予知夢を見たという言い伝えにちなんだ名前なんだとか。
『日本妖怪大図鑑』によりますと、白蔵主は「実は死んだと見せかけていまだに夢山に生きており、たまに人に化けて麓のコンビニまで買い物に」でかけてらっしゃるそうな。大徳寺で修行しとるんとちゃうんかい、とツッコミたくもなりましたが、何はともあれ、会いにいってみたいものです、夢山の白蔵主。