怪道をゆく(仮)

酸いも甘いも夢ン中。

怪日記vol.15 山梨にも?

2005年07月31日 02時45分31秒 | 怪日記
世界妖怪会議会場で購入した妖怪書籍『写真で見る 日本妖怪大図鑑』(『妖怪大戦争』全日本妖怪推進委員会・編)はなかなかステキな本なのです。この本、なんと世界初の実写版オールカラー妖怪大図鑑。会場入りする前にMr.カメ羽目派が持っていたのをみんなでまわし見していた時からほしくて、「むりやり写した202体!」というキャッチと、税込1050円とお買い得な価格にも魅かれ、速購入しました。

早い話、映画『妖怪大戦争』撮影時に妖怪さんに扮した人たちをいい感じに撮影して村上健司さんの解説文(あと多田克己さんのイラストとか)がついた本です。映画では準主役的に登場する有名どころの妖怪さん以外は、ほとんど一瞬しか映らないので、あの数瞬のためにこんなにがんばっていたのか(笑)な様子もうかがえて、見ていてウキウキするわけです。

で、帰ってからもニヤニヤしながら読んでいたらですね、あるペェジでエエエエと手が止まったのですね。持ってる方は見てください。68ペェジ上です。白蔵主、とありますでしょ。その説明文には、「山梨県甲府市の夢山に住んでいる何百年も歳を重ねた古狐。ある寺の住職になりすましていたが、あるとき犬にかみ殺された」とあるのですよ。

思い出してください、ワタシの7月19日up分の白蔵主を。白蔵主は、大阪の少林寺じゃないのか?!

そういうわけで毎度おなじみ『妖怪ウォーカー』をのぞいてみましたら、ホントだ、あります、甲府市は大泉寺にある、夢山稲荷尊天。なんでも『桃山人夜話』に出てくるとある。『桃山人夜話』は竹原春泉斎(寛政~文化年間頃だが生没年未詳)という大阪の絵師による妖怪絵本なわけですが、ペェジ開いてみたら一番最初にありました「白蔵主」・・・orz。いけませんね、買うだけ買って中身を見ずに本棚に並べていたせいです(ちょっと言い訳するとこれ買った頃はもぅのすごく忙しかったんですようぅ・・・)。

『桃山人夜話』(国書刊行会)の白蔵主の話は、狂言の「釣狐」によく似ています。竹原春泉斎さん、大阪の人だったのなら堺の少林寺の白蔵主のことは知ってたに違いないのに、なぜに甲府の夢山のことであるとしたのでしょうか。今度はそっちのほうが不思議でなりません。『妖怪ウォーカー』によりますと、夢山稲荷のある辺りはかつて「狐の森」と呼ばれていたとかで、また、よい香りのする梅木を大泉寺境内に移植したところ、二匹の白狐が現れて「梅の木を返せ」とばかりに鳴き続け、死んでしまったといい、夢山稲荷はその白狐を祀ったものであるんだそうです。

ちなみに甲府の大泉寺は甲府だけに風林火山の武田氏とゆかりのあるお寺で、「夢山」は信虎・信玄が予知夢を見たという言い伝えにちなんだ名前なんだとか。
『日本妖怪大図鑑』によりますと、白蔵主は「実は死んだと見せかけていまだに夢山に生きており、たまに人に化けて麓のコンビニまで買い物に」でかけてらっしゃるそうな。大徳寺で修行しとるんとちゃうんかい、とツッコミたくもなりましたが、何はともあれ、会いにいってみたいものです、夢山の白蔵主。


いんふぉめーしょん こないだのハテナ

2005年07月30日 16時59分44秒 | その他
今月半ばに生田神社へ行った回(7月11日up分)で、ワタシ、左の狛犬に角が生えているのはナンデヤとコラムの下のほうでつぶやいていたのですが、その謎が解けました。東京でうろうろしている時、ケウちゃんとMr.カメ羽目派が、あれはねと教えて下さいましたのです。

神社本殿の前にたいてい飾ってある二匹の犬、現在は両方ともを狛犬、と言っておりますが、本来は向かって右側にいる阿形のを「獅子」、左側にいる吽形で頭に角を持つものを「狛犬」と言うんだそうな(あの後、京都の北野天満宮を通りがかりましたが、あそこのも向かって左にいるのにはちゃんと角が生えておりました)。ですから、角のないのが二匹あったりするのは、狛犬じゃなくって両方ともが獅子、ということになるのかなぁ。

ケウちゃん、Mr.カメ羽目派、どうもありがとうー。
勉強になりました(^-^)/

怪道vol.11 東京道中馬鹿日記 24日編(Ⅱ)

2005年07月29日 22時14分25秒 | 怪道
かれこれ1週間近く経ってしまいまして。あれから、どう・・・だったかな?よく思い出せない(笑)。

万博は場所柄ウキウキした気分になりました。人の並んでいないパビリオン(ブルガリア、チュニジア、ボスニア・ヘルツェゴビナ)ばっかり回りましたので順番待ちのイライラを感じることもなく。あっ、そうそう、日本館ですがね、あれは竹細工でできた「ヨモツモノ」みたいでしたよっ。今にも加藤とか出てきそうでした。いやむしろ加藤のナリであの上に立ってみたい。

その他の万博会場は特に覚えていません(笑)。会場内を移動するキッコロ・ゴンドラで「茨城姥」に出会ったことぐらいでしょうか。「茨城姥」というのはワタシ達で名づけた妖怪です。茨城から来た二人連れのオバチャンだったのですが、またすばらしいキャラクターで、自分が地上はるか高いゴンドラから見ているにも関わらず、池に浮かぶ蓮を「蓮ではない」と言い張るのですね。いくらMr.カメ羽目派が説明しても、最後まで自分は蓮の名産地茨城から来たと言って聞かなかったのでした(笑)。

妖怪には、洒落やこじつけでできたモノたちも多いと言います。それでは、自分たちが味わったタノシイ人々やできごとを、石燕に倣って名づけていこうではないか、と発足したのが、「百器徒然袋-漏」。今のところ3体発見されております。まだまだこなれてはおりませんが、ブックマークにある「落日の渡辺家」内に随時あげていく予定ですので、興味のある方はのぞいてみてください。ただしそれ以外は・・・ほんとうにアホ・ブログですので、お気になさらぬように。
ちなみにこの「渡辺家」は、よみうりランドにむかう電車の中で一反化繊くんをお兄ちゃんと呼んだことにはじまった架空の家族です。移動中、すっかり定着してしまいまして、今後、本当に家族のフリをして旅行に行く計画をたて中。全員20代なんですが、年上組2人が30代半ばを、年少組2人が10代半ば~後半を詐称すれば、家族に見えなくもないのですね、これが。実際、東京のタクシー運転手に小さい組2人の親と思われましたから、ワタシ(怒)。

万博会場を後にしてからは、名古屋市内にあるというカッパの神社を探索に出かけることになりました。だいたいの場所しかわからないけれども、適当に歩けば見つかるだろう、というなんとも行き当たりばったりな探索だったので、2時間近くさ迷い歩き、結局見つからず。さ迷い歩き→見つからず(水元公園)、ではじまった今回の旅、最後もこれかよという感じ(笑)。

爆笑時間が睡眠時間を明らかに上回ったであろうこの2日間。雰囲気だけでも伝わりましたでしょうか。今回のシリーズで、いっきにブログの品位が下がった気がします(笑)。当分は何を言っても胡散臭く感じられてしまいそうですが・・・ぼちぼち、回復に努めることといたしましょうー。イヤ、この5回シリーズが一番、ワタシらしいっちゃワタシらしかったんですよぅ。 (東京道中馬鹿日記 おわり)


動いているのには会えませんでしたが、おっきなモリゾーに会えました。

怪道vol.10 東京道中馬鹿日記 24日編(Ⅰ)

2005年07月28日 17時40分22秒 | 怪道
7時起床ですよ、日曜日なのに。
旅先だから?いっぱい観光する予定だから?・・・とーんでもないっ。7時半からは、超英雄時間がはじまるからです。

朝、Mr.カメ羽目派の部屋に集合。うかがいましたらまだ寝てはりましたので、ケウちゃんとたたき起こしました(いい忘れておりましたが一反化繊君は所用があるとかで東京で別れております)。昨日見つからなかった水元公園のポプラ並木の確認のため、特にこの日の響鬼のエンディングは重要でした。ところがどっこいこの日の響鬼エンディングは水元公園ではなく、お台場の海浜公園だったのです。くやしまぎれに、本日は前を歩く人は振り返ったが最後、後ろの人間がニヤッと笑うなり全力ダッシュしないといけない、という決まりになりました(意味がわからない人は是非、日曜朝8時の仮面ライダー響鬼を見てください)。

その後は昨晩する予定だったマジレンジャー・呪文降臨ダンスの練習開始です。ダンスそのものはそれほど難しいものではありません。なにしろ見ているよい子のお友達でもすぐに覚えれるレベルのものですから。ただ、なにが難しいかというと、この5人、微妙にリズム感がトチ狂った感じで踊られるのですね。それをコピーするのが難しいわけで。おそらく一番難易度が高いのはイエロー・小津翼ではないかと思われます。腰振りすぎですから。Mr.カメ羽目派が購入したDVDをノートパソコンで再生しながらの練習・・・休憩中にはカップリングのデカレンジャーやアバレンジャーも楽しみました。アバレンジャーはですね、あまりにもアバれろアバれろとけしかけてくるので、何回言いやがるかと勘定していたらなんと39回も。アバレた数だけやさしくなるとかゆうし・・・いいのかテレ朝、とツッコミたくなりました。

ドタバタ練習していると突然部屋の電話が。なんだ、うるさいダマレの苦情電話か?と思いきや、チェックアウト時間過ぎてるし早よ出て行けという連絡でした・・・朝っぱらから何をやってるんだか。そういうわけで、ちょっぴり情けない気持ちで荷物まとめて名古屋駅へ向かったわけです。

なぜに名古屋に来たか。
普通です。数十年ぶりの国内開催の万国博覧会、愛・地球博を見に来たんです。ただ、万博会場最大の目的は、水木プロ出店の「ゲゲゲの森」。あと、モリゾーに会うこと。

万博会場までの道のりは、当たり前のようにオバケの名前の古今東西。いやぁ、Mr.カメ羽目派もケウさまもさすがです。基準はワタシが知っているかどうかで、ワタシが知らなかったらアウトというもの。自然、わりに有名どころ(かなぁ?と思うのですが)になるわけです。ワタシもだいぶ覚えてきたと思っていたのに、「こういうところで一般人の感覚をとりもどすっていうのも重要だよね」と言われてしまいました。一般人が姥が火とか瀬戸大将とか知ってるのかなぁと・・・モゴモゴ。いやいや、もっと精進せねば。ハイ。

ゲゲゲの森は、半分が妖怪の展示、半分が妖怪グッズのお店、となっておりました。ちゃんとありましたよ、ねずみ男の服。透明のアクリルケースの中に厳重に収容されておりまして、ふたを開ければニオいがかげるようになっていました。フタには「注意!」クサいよとある。それを嗅ぎに来たんですよ、と開けてクンクン、「くさっ」バタン。てなもんです。とはいえ、どことなくダシのきいたような・・・くさいんですが何かオイシイ感じのニオいだな、と思いました。展示してあるのは、水木大先生の着用してらしたシャツはともかく、日本地図に妖怪フィギュアを配置したフィギュアなど、おそらくこれ全部グッズゾーンで買えってことなんだろうな、なものばっかり(笑)。案の定、それらはほぼ全部販売していたわけです。くやしかったのは「すねこすり」ちゃんが完売していたこと。妖怪大戦争の出方からして、これからのかわいい妖怪スタンダードになるんだろうなぁと思いましたが、早くも完売ですか(涙)と言う感じでした。

その後、万博に来てまで行かなくてもいいのに、なんですが向かいのお化け屋敷に入り(妖怪が出てくる昨日とは違い何が出てくるかわからなかったので大層怖かった(笑))、あとはブラブラ普通に楽しみました。
お化け屋敷より怖かったのは、そこから少しいったところにある水のないウォータースライダーのような滑り台。対象年齢6歳以上12歳以下、の遊具で、「12歳以下」の部分は無視したんですけども、・・・ワタシが滑り出してすぐ後ろからケウちゃんが滑りはじめたのですよっ。滑り台というのは、前の人が滑り終わってから滑るんですよっ。このままでは着地するなりケウちゃんのバルカン超特急(by柴田あみ)を食らってしまう!と、15秒余りの恐怖の時間を味わったのでした。足がつくなり横に飛びのいたので無事だったんですけどもね。それはそうと、公園担当の万博のコンパニオンのお姉さんがすっごい顔して我ら3人組をにらみつけていたの、気づいてましたかお二人さん。

・・・24日編は1回でまとめようと思っていたのに、やはり2部構成になりそうです。ということで、続きはまた明日(笑)。


ゲゲゲの森、入口。


日本地図に配置された妖怪フィギュア。ほ、ほしい・・・。

怪道vol.9 東京道中馬鹿日記 23日編(Ⅲ)

2005年07月27日 11時34分30秒 | 怪道
というわけで、ようやっと到着しました、今年の世界妖怪会議の議場です。

つくなりうねうねと蛇行する人の列に一瞬うんざりしたんですが、抜群のタイミングで救いの着信音、合流が遅れた柴利鷹どのからMr.カメ羽目派に電話が。なんでもサンプラザ内の喫茶店にいるから来い、とおっしゃる。わざわざ呼びつけるとは何かあるに違いないと謎に期待して突撃すると、肝心の柴さん、会って「よう」と言ったっきり、なんのフォローもなかった・・・(v_v)。後ろにズラリとアコガレの妖怪精鋭部隊さまがいらっしゃるというのに、何の紹介もしてくれないんですね、さすが柴さん(恨)。結局居場所なさげーにすみっこの方に座ったあげく、何も飲まずにすごすごと退散して、付かず離れず、招待状を手に会場入りしたのでした ( ̄ε ̄)。

この間、なつかしき(と言っても1週間ぶりぐらいだけど)KR修士とも再会、なんでも村上健司さんがわざわざ持ってきて下さったという隠れ里の機関誌をいただいてしまいました狂喜乱舞。この場を借りまして、重ねて御礼申し上げます誠々恐々、頓首頓首。
来るまでは、周囲で応募した知人友人全てに招待状が当たっていたので、1枚で2名様来場可ということは会場半分しか埋まらへんのとちゃうか、とモヤモヤ心配していたんですが、逆に全員座れるのか?!というぐらいの混雑っぷり、大盛況。妖怪書籍購入に走った後は、人ごみって苦手・・・とばかりに、おとなしく会場の最上段にちょこんと座って開会を待つことにいたしました。

会議、おもしろかったですよっ。
妖怪大戦争、最高でしたよっ。あれは間違いなく、「大ヒットー」ですね(グーを作って☆)。やっぱり日本人たるもの、小豆を大切にせにゃあなりません。輸入なんてダメですよ、全豆国産化をめざしましょう。
・・・ちゃんとご報告したいんですけどね、舞台の皆さまのあの絶妙なユルさは、ワタクシごとき者の手に表現できるようなものではないわけです。
詳しく知りたい方は見てくださいね妖怪大戦争。8月6日公開です。会議も毎年どっかでやってますから、ぜひともご自分の足でおもむいてください。・・・総括、以上。

ところで、地震にはちょっと驚きました。はじまってちょっとのころにグラッと来まして、でもだいぶ揺れたわりに会場で悲鳴一つあがらなかったのはさすが妖怪集団というかなんというかで、「演出じゃないですよ」と京極さんがおっしゃって会場がドッと笑ってからは、何事もなかったようにkeep goin’でした。実は行く前にうちの母と、行った先で大震災とかいややなぁゆうとったとこだったのです。まぁこれ、東京に行くたびに我が家でなされる会話なんですけども。

出口では主催者側から招待者全員にあずき一袋とあずき茶が配られました。あずき茶の方はですね・・・空腹、かつ昼間食べた竹むらのおいしいおしるこが念頭にあった我ら4人組は、一口飲むなり全員が無口になりました。いや、ほんのりあずき風味なお茶、と思って飲めばきっとおいしかったと思うのですよ、しかしワタシどもにとりましては・・・、空腹を助長するもの以外の何ものでもありませんでした。

笑激の3時間半を過ごし、さて、これから新幹線で名古屋に向かうぞ!と再び盛り上がったところで、思いもよらぬ地震の爪あとが。そう、何線ゆうんかは知りませんが、JRがビクとも動かなくなっていたのです。結局なんとかタクシーをひろって東京駅へ向かいましたが、予定のこだまには無事乗り遅れました。ただ、東京のタクシーの運転手さんは皆さん当たりでしたね!この運転手さんもほんとにいい方で、思いがけず夜の東京観光ができたのでした。

東京⇔名古屋はさすがにバッテリーも切れるか、と思いきや、とどまることを知らず逆にテンションあがりっぱなし。威吹鬼フィギュアと轟鬼フィギュアで遊んだ遊んだ、大の大人が恥ずかしげもなく。エンジンの回転があがるにつれて、よい子のみなさんにはお見せできないような姿勢をとらせては撮影をくり返し、新幹線で何をやってるんだこの人たちは、という有様。車両には寝たい人もいるのにねぇ。だめですよこんなことしちゃ。

名古屋着後は翌日に備えて(?)今晩は魔法戦隊マジレンジャー・呪文降臨ダンスの練習だ!と更にはりきっていたのですが、集合場所のMr.カメ羽目派の部屋をのぞくと、お一人様、一足先にスイッチが切れておられたのでした。・・・ホントに一日、お疲れさんでしたねぇ(笑)。


※以下は、よい子の皆さんにもお見せできる範囲のものです


音撃!かっこいい!


だーれだ。・・・何のプレイ?


仲間割れ!・・・方向性がおかしくなったのは、これ以降です。