こんにちは、別水軒です。
またしてもはじめるはじめる詐欺だと思われた皆さん。ご期待に沿えず申し訳ございません。世の中がご即位だ新時代だと大騒ぎな10連休中に、わたくしもごたぶんにもれずがっつり10日間お休みをいただきまして。とはいえほとんど家からも出なければ、家の中でも動かない、な生活を送る中、本ブログの再開宣言を威勢よくぶちあげていたのですが。10連休後にこれまた世の皆様と同様に全世界に呪いをかけたくなるほど憂鬱なココロもちで職場に出かけて行ったところ、ハックシュンなくしゃみの瞬間、絵にかいたような魔女の一撃を腰に食らってしまったのであります。
魔女の一撃、すなわち。ぎっくり腰であります。
さっそく西洋の言葉を使ってみましたけれども。皆さんもテキトーにググっていただいたら出てくると思います。魔女の一撃とはもともとドイツ語「Hexenschuss」からきた言葉であって、それが英語でも直訳された形でwitch's shotとかshot by a witchなどと言われますよ、とあります。日本語では「一撃」、なんて訳され方をしているので、達磨落としみたいに木づちで円柱をスコーンと叩き抜き飛ばされたような痛みを知っているそこのアナタは、私と同様、木槌を持った魔女がフルスイングで人の腰を叩きぬきやがったイメージを持たれたかもしれません。が、中世から続く「魔女の一撃」は下の絵(Johann Zainer『Druck um』c.1490)にございますように、魔女の矢に撃ちぬかれるかたちが正解(英語でも「shoot(撃つ)」であって「hammer(叩く)」ではありませんネ)。これなら一撃というより「一矢」じゃねぇかと思いますがそれはさておき。
(※ 画像はWikipedia Commons掲載のパブリックドメインのものです)
しかし、ぎっくり腰というのはいつ頃からあるんでしょうね。主に年齢や運動不足(急に体を動かすなど)が原因と言われますが、こちらの15世紀の絵の中で魔女の餌食になってる方は見た目お若そうですよねぇ。この方の場合は運動不足(個人的にはぎっくり腰の原因には過度なストレスもあると思います)だとして、運動不足になりがちな職業や都市型生活者が現われるまでは、なんとなく、歴史的には上流階級/有閑階級特有の症状だったのだろうなぁとか。なんか昔、貴族の日記を読んでて、ぎっくり腰になってる人がいたような、霞がかった記憶があるようなないような…夢で見ただけかもしれませんが。
ちなみにですが、英語圏の人たちにぎっくり腰のことを「いやぁ昨日は魔女の一撃を食らっちゃってねぇ」なんて言っても、経験上、通じる確率のほうが低いような気がするのでお含みおきください。一番つたわる言い方は、My back got strainedですね。そして、ぎっくり腰と聞くと謎に笑っちゃったり、なんかもうそれですべてが許されちゃうような雰囲気になるあたりは洋の東西は問わない感じですのでご安心ください。
別水軒はここ数年は1年に1~2回ペースで魔女の的になっているんですけれども、比較的接近した日程で数をこなしておりますと逆に治し方もよくわかってくるものであります。というわけで、べっすぃさんの知恵袋ということで、以下ご参考まで。
1) 最初の2日間は炎症期なのでとにかく冷やすこと
(これは行きつけの整骨院の方にも同じことを言われます、絶対あっためるな、風呂も入るなと←いや入れませんけどね、痛くて。)
2) 整骨院などで、プロの方に周囲の筋肉をほぐしてもらうこと。
3)動けるようになってきたら、可能な範囲で下半身のストレッチにはげむこと。足の裏の筋(椅子に片足ずつ乗せるのがおすすめのポーズ)、足の前の付け根の筋のほか、足の内股の筋が重要です(←ここが固い人は腰をやりやすい)。
4) 朝の起き抜けは、足を三角にたてて右と左に何度か体をひねってから起き上がるのをクセにすること。
5)なんだかんだで、鍼治療がいちばん治りが早い気がします、っというのは個人的な感想です。
というわけで、復帰第一弾は、こんなはずじゃなかった怪日記でごまかしてしまいました。長時間いすに座れない生活を送っておりましたのですが、おかげさまでこのとおり、日々座ってられる時間の記録を順調に更新しております!
次回はたぶん、エゲレス国はロンドンの、Ghost Clubに潜入した際のルポを書きたいと思いますー。
またしてもはじめるはじめる詐欺だと思われた皆さん。ご期待に沿えず申し訳ございません。世の中がご即位だ新時代だと大騒ぎな10連休中に、わたくしもごたぶんにもれずがっつり10日間お休みをいただきまして。とはいえほとんど家からも出なければ、家の中でも動かない、な生活を送る中、本ブログの再開宣言を威勢よくぶちあげていたのですが。10連休後にこれまた世の皆様と同様に全世界に呪いをかけたくなるほど憂鬱なココロもちで職場に出かけて行ったところ、ハックシュンなくしゃみの瞬間、絵にかいたような魔女の一撃を腰に食らってしまったのであります。
魔女の一撃、すなわち。ぎっくり腰であります。
さっそく西洋の言葉を使ってみましたけれども。皆さんもテキトーにググっていただいたら出てくると思います。魔女の一撃とはもともとドイツ語「Hexenschuss」からきた言葉であって、それが英語でも直訳された形でwitch's shotとかshot by a witchなどと言われますよ、とあります。日本語では「一撃」、なんて訳され方をしているので、達磨落としみたいに木づちで円柱をスコーンと叩き抜き飛ばされたような痛みを知っているそこのアナタは、私と同様、木槌を持った魔女がフルスイングで人の腰を叩きぬきやがったイメージを持たれたかもしれません。が、中世から続く「魔女の一撃」は下の絵(Johann Zainer『Druck um』c.1490)にございますように、魔女の矢に撃ちぬかれるかたちが正解(英語でも「shoot(撃つ)」であって「hammer(叩く)」ではありませんネ)。これなら一撃というより「一矢」じゃねぇかと思いますがそれはさておき。
(※ 画像はWikipedia Commons掲載のパブリックドメインのものです)
しかし、ぎっくり腰というのはいつ頃からあるんでしょうね。主に年齢や運動不足(急に体を動かすなど)が原因と言われますが、こちらの15世紀の絵の中で魔女の餌食になってる方は見た目お若そうですよねぇ。この方の場合は運動不足(個人的にはぎっくり腰の原因には過度なストレスもあると思います)だとして、運動不足になりがちな職業や都市型生活者が現われるまでは、なんとなく、歴史的には上流階級/有閑階級特有の症状だったのだろうなぁとか。なんか昔、貴族の日記を読んでて、ぎっくり腰になってる人がいたような、霞がかった記憶があるようなないような…夢で見ただけかもしれませんが。
ちなみにですが、英語圏の人たちにぎっくり腰のことを「いやぁ昨日は魔女の一撃を食らっちゃってねぇ」なんて言っても、経験上、通じる確率のほうが低いような気がするのでお含みおきください。一番つたわる言い方は、My back got strainedですね。そして、ぎっくり腰と聞くと謎に笑っちゃったり、なんかもうそれですべてが許されちゃうような雰囲気になるあたりは洋の東西は問わない感じですのでご安心ください。
別水軒はここ数年は1年に1~2回ペースで魔女の的になっているんですけれども、比較的接近した日程で数をこなしておりますと逆に治し方もよくわかってくるものであります。というわけで、べっすぃさんの知恵袋ということで、以下ご参考まで。
1) 最初の2日間は炎症期なのでとにかく冷やすこと
(これは行きつけの整骨院の方にも同じことを言われます、絶対あっためるな、風呂も入るなと←いや入れませんけどね、痛くて。)
2) 整骨院などで、プロの方に周囲の筋肉をほぐしてもらうこと。
3)動けるようになってきたら、可能な範囲で下半身のストレッチにはげむこと。足の裏の筋(椅子に片足ずつ乗せるのがおすすめのポーズ)、足の前の付け根の筋のほか、足の内股の筋が重要です(←ここが固い人は腰をやりやすい)。
4) 朝の起き抜けは、足を三角にたてて右と左に何度か体をひねってから起き上がるのをクセにすること。
5)なんだかんだで、鍼治療がいちばん治りが早い気がします、っというのは個人的な感想です。
というわけで、復帰第一弾は、こんなはずじゃなかった怪日記でごまかしてしまいました。長時間いすに座れない生活を送っておりましたのですが、おかげさまでこのとおり、日々座ってられる時間の記録を順調に更新しております!
次回はたぶん、エゲレス国はロンドンの、Ghost Clubに潜入した際のルポを書きたいと思いますー。