怪道をゆく(仮)

酸いも甘いも夢ン中。

お大師デイ

2006年10月22日 20時46分49秒 | ヘンろみち
古物商も営む旅館でよさげな煙管を発見、250円で購入。
…しましたが四国にゃ肝心の煙草が売ってない(笑)。ので仕方なくPEACEをばらして詰めてみたりしてます。そこそこイケます。…違う葉っぱと間違えられたらヤバいんですけどネ。

というわけで、昨日21日は58番仙遊寺の宿坊に泊まりました。いい感じの名前のお寺でしょ、阿坊という仙人が作ったと言われるお寺なんですよ。40年修業してある日突然いなくなったといいますからきっと登仙しちゃったんでしょう。ちなみにここのご住職は遍路道を世界遺産にしようって活動をされてる、お四国巡りをしてる連中の間ではちと有名な方だったりします。精進料理を食べさせてくれたり風呂は温泉だったりと宿坊の評判もすこぶるいいところでしたので、ラッキーだったなぁと思ってた上に!

なんと21日はお大師さんの日(月命日みたいなもんです…イヤ、まだ生きてらっしゃる?んですが)ということで特別に檀家の人などが集まっての護摩焚きをやる日だというのですね。恐ろしいばかりにツイてる、ということで当然ながら参加してきました。なかなかにスゴい勤行でございました。

お勤めに参加するたびに言うてますが、やはり音痴に住職は勤まりませんな。お経って歌みたいなもんですものね、仙遊寺のご住職はかなりイイお声。そして法具というのは楽器でもあるんですなぁ、数珠と五鈷ショをこすりあわせたり、護摩壇でなんやかんやするたびにリズムよく実にきれいな金属音がいたします。

圧巻だったのはやはり参列されたみなさんがお書きになった護摩木を焚く、儀式のハイライトです。ご住職の「仏説摩か般若波羅蜜多心経~」を合図にみんなで般若心経を合唱するわけですが、座のリーダー的なおばちゃんが拍子木でリズムをとり、その反対側では巨大な木魚が同じリズムでポクポク打たれ、また一方で火炎太鼓がどんどこどんどこ打ち鳴らされ、さらにその他の場内にいる人は全員短い錫杖を持たされて(法要開始時に全員に配られたのです)それをじゃんじゃん拍子木にあわせて鳴らすわけですよ。もんのすごい声と音の嵐の中で、護摩木の燃える火と煙が雰囲気をさらに盛り上げていくわけで。まぁなんとゆう一体感でしょう、とちょっと引き気味に拝見しておりました(笑)。いやー、宗教儀式ってほんとにすごいですね。

護摩木をくべ終わるとさらに続く般若心経の合唱の中でご住職がなにやら分厚いお経をぱらぱらと転読されるややおら立ち上がって、そのお経でもって参列者全員の背中を順に2回ずつ叩いてまわるんですね。隅っこではありますがご住職の手元が最もよく見える場所を確保するために最前列にいたワタシはトップバッターでどつかれまして、正直かなり唐突すぎてゲフっとなりました。なんてお経にシバかれたのかが大変気になりましたので法会終了後おたずねしたところ、大般若経理趣部の第一巻ということでした。どんな意味があるのか激しく気になりましたのでおたずねしたところ、「生きる力です」とのことです。

とってもいい体験ができてうれしかったです。

さてさて、釣りが趣味な元ハシリ屋の兄ちゃんをガードマンにして毎日愉快に歩いております。ある日丸太の橋を渡っている時にふと、バレーボールが飛んできたりして、打ってくるのはお大師に間違いないと言うてるうちに、88番では戦車に乗ったお大師が待っとるぞ、いやいや風雲お大師城はやっぱり高野山やろ、とイマジネーションが膨らみ、ちょこざいなトラップ仕掛けてきやがって、と大師堂の前に立つたびにやたら気合いが入る日々。お杖をかついで謎に殺気立って歩く二人連れを見かけましたら、それは間違いなくワタシ達です。
(↑…あんまり本気にしないように・笑)

そんなわけで、明日はお大師マウンテン・横峰寺へ突撃です。


しーこく しーこく あいつを倒したら
しーこく しーこく 星になるだけさ


BGM*No.New York /BOOWY