ベコが行く!涅槃な旅路

旅するベコのゆるみ系ブログ。

ベコの山形紀行5 出羽三山で生まれ変わりの旅だべこ!

2020年08月23日 | ベコの山形紀行2019

昨年訪れた夏の山形紀行も3日目。

今日もお天気はまずまず。

いよいよ修験道の聖地、出羽三山を巡ります!

出羽三山とは、羽黒山、月山、湯殿山の総称。

ベコもしっかりと修行しないといけませんね。

見えてきたのは朱色の大鳥居。

おおー、これはデカイ!

真っ赤な鳥居を過ぎてしばらくすると、羽黒山にある出羽神社(いではじんじゃ)に到着。

ちょうど天皇陛下御即位で祝賀ムード満点です。

けど、鳥居をよく見ると月山、羽黒山、湯殿山の文字が!

あれれ?

ここは羽黒山だけのはずでは…?

うーん、ここは出羽三山すべてを巡る壮大な旅の出発点。

おそらく鳥居もそれを示しているのでしょう。

ちなみに、出羽三山にはそれぞれ意味があるそうです。

・羽黒山…現世の幸せを祈る山(現在)

・月山…死後の安寧と極楽往生を祈る山(過去)

・湯殿山…来世への生まれ変わりを祈る山(未来)

修験道では、この三山を巡礼することを「生まれ変わりの旅」と呼ぶそうです。

さあ、それではベコもいよいよ生まれ変わりの旅に出発です!

まずは入口の随身門をくぐります。

ここから先は霊験あらたかな御神域。

大きな杉の木が立ち並んでいます。

おー、これは雰囲気満点です。

が、今日も猛烈な暑さ。汗が吹き出してきます。

そして見えてきたのが祓川(はらいがわ)にかかる神橋

朱塗りの橋が印象的です。

かつての修験者たちは、この川で身を清めてから巡礼を始めたそうです。

参拝客が次々に橋を渡っていきます。

緑の林の中に朱色の橋が鮮やかですね。

それにしても、大きな杉の木が立ち並びます。

そんな杉のひとつがこれ!

爺杉です!

羽黒山境内の杉の中では最古の杉なのだとか。

天然記念物にも指定されてます。

そして、そんな爺杉の近くに建っているのが…

国宝・五重塔です。

大きいですが、素木造りのシンプルできれいな塔です。

この五重塔、実は明治時代以来の特別公開中。

天皇陛下御即位の記念公開のようですが、ラッキーでした。

ただ、内部は残念ながら撮影禁止。

さて、ここから先にあるのが長い長い石段。

杉の木立のなか、延々と続いています。

この石段は、羽黒山山頂にある社殿まで続いているのです。

しかし、あまりの蒸し暑さにベコもヘロヘロ。

これ以上、外にいるのは危険と判断。

早々に出羽神社を出ることにします。

車のエアコンで涼んだ後は、羽黒山山頂まで車で移動しましょう!

つづく

 

<ベコたびinformation>

出羽三山と羽黒山

修験道の聖地として有名な「出羽三山」は月山・羽黒山・湯殿山の総称。今回訪れるまでこの三山は別々の山かと思っていたのですが、実は月山が主峰で羽黒山と湯殿山が峰でつながっているのだとか。

三山はそれぞれ現在、過去、未来を表しており、江戸時代から広まった出羽三山参りでは、羽黒山(現在)月山(過去)湯殿山(未来)と巡礼し、これを「生まれ変わりの旅」として、「三関三渡(さんかんさんど)」と呼んだのだそうです。

そんな出羽三山を巡る旅の始まりは、ここ羽黒山。三山の中でもっとも村里に近く、現世利益をかなえてくれる観世音菩薩を表す「現在」の幸せを祈る山です。

標高は414mで、山というよりは小高い丘といった感じ。ただ、その神社の内部はなかなか感動的です。まず入口の随身門をくぐるとそこから先は御神域。月山、湯殿山へとつながる壮大な生まれ変わりの旅の始まりです。

羽黒山の山頂まではなんと2,446段の石段があるそうです。聞いただけで挫けそうになりますが、生まれ変わるためには必要なのですね。

境内を進むと、祓川にかかる朱色の神橋に差し掛かります。この祓川は羽黒山に登るために身を清めた川。その名の通り「おはらい」の意味があるようです。

五重塔と爺杉

その後、見えてくるのは国宝・五重塔。創建は平将門だそうで、高さ29m、こけら葺き・素木造りの歴史を感じさせる建物です。江戸時代に改修されたとされますが、建築様式としては鎌倉・室町時代のものだとか。

訪問当日は、天皇陛下御即位にともない明治以来の内部特別拝観が行われていました。ここぞとばかりに行列に並んで待っていると、なぜか足場を上って2階部分へ。

小さな小窓から内部を見学でき、塔を支える心柱などを垣間見ることができました。2階から小窓を覗いた後、順路に沿って進むとそのまま出口にたどり着き、なぜか1階部分は見ることができず残念。あっけなく終了となりました。

なお、五重塔の近くには樹齢1,000 年ともいわれる「爺杉」があります。幹周りは8.25 m とのことで、羽黒山最大・最古の杉なのだとか。

また、羽黒山の参道の両側には樹齢350500年ほどの杉並木が続いており、総数580本あまり。霊験あらたかな雰囲気を醸し出しています。

そんな出羽神社へのアクセスは鶴岡市街から車で30分ほど。神社の向かいにある「いでは文化記念館」の駐車場に車を停めて見学します。ここの駐車場はそこそこの広さはあるものの、スペースはやや限られておりちょっと心配。

当日もほぼ満車でしたが、それほど順番待ちせずに車を停められたのはラッキーでした。周辺の空き地にも臨時駐車場があり、それほど駐車場の心配をする必要は無さそうです。

なお、いでは文化記念館の営業時間は午後4時半まで。羽黒山山頂の神社まで行って閉館までに戻れないと車が出せなくなりそうなのでご注意下さい。


 


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