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◆CO2排出削減の数値目標を掲げたローソン

2008年05月13日 | 企業/産業界の取り組み
ローソンは先ごろ,2012年までに一店舗あたりの
二酸化炭素の排出量を2006年に比べて10%削減する
ことを目標として掲げることを発表しました。

2012年というと,京都議定書の約束期間の最終年ですね。
京都議定書では,2012年の時点で1990年比でマイナス6%
削減することを目標としていますが,2006年には逆に6.4%
増加している状況です。ですから,トータルで12.4%の
削減が必要とされています。

いっぽう,ローソンの目標は2006年比で10%削減ですが,
2006年時点ですでに1990年比で22.8%(二酸化炭素原単位)
削減していますから,さらに高い目標を掲げているわけです。

具体的な数値目標を掲げるというのは,責任が伴いますし,
相当な覚悟だということは十分に想像がつきます。


4月1日付の日経新聞では,「消費者の間で温暖化対策への
要求が高まっていることに対応する」と書かれています。

このことから分かるのは,地球環境に対する企業の取り組みに
消費者の声が大きな影響を与えるようになっているということ
です。

消費者の声に応えるというのは,企業の基本的な姿勢なのは
当然ですが,環境対策においては取り組みが遅れていたように
思います。

しかし,世間の環境意識が向上する中で,
環境姿勢を打ち出すということが企業責任であるという認識が
次第に深まり,また消費者とのコミュニケーションが企業の
メリットにもなるということが理解されてきているようです。

※関連記事⇒流通各社,CO2削減の投資活発化


ローソンは同時に,買い物などでためたポイントを二酸化炭素の
排出枠と交換するカーボンオフセットの取り組みも始めました。

そして,わずか1週間で100トン分のCO2と交換があったということ
です。利用者の自発的な行動でそれだけの削減が実現したという
のは驚きですね。ちなみに参加した利用者は1週間で583人だとか。

利用者の中に,単に企業に削減を求めるだけでなくて,
自らも小さなアクションを起こしたいって思っている人が
少なからずいるってことですね。嬉しいことです。


企業自らが努力して削減することも大切ですが,
消費者とコミュニケーションをとりながら,
利用者を巻き込んで削減する仕組みづくりももっと
広がってほしいですね。


※関連HP⇒ローソン社会貢献ページ
ローソンの環境保全・社会貢献のページは一般消費者にも
理解しやすい分かりやすい内容で,またグラフやイラストを
多用していて見易く,非常にすばらしい出来です。
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