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最近は映画の感想がメインですが、
元は戦車模型のblogでした。

花のあと

2011年12月12日 | 日本映画 評価3
2009年 中西健二監督
    出演 北川景子、甲本雅裕、宮尾俊太郎、
    市川亀治郎、國村隼 他
『剣の道を目指した父に剣術を仕込まれた武家の子女は、
 男顔負けの腕を持つが、今は決った許婚との婚儀を待つ日々。
 そんな彼女はかって試合で負けた平侍に恋心を抱くも、
 今は思いを断ち切って江戸からの許婚の帰りを待ち続ける。』

新評価 3.0

藤沢周平原作と言うことで鑑賞。主役は北川景子。
役によって良否の差が大きい彼女ですが今回はいかに?
結果的に女剣士姿での凛とした良さが出ていますが、
美人過ぎて表情が乏しく見えたのはちょっと残念。

今回も藤沢周平作は悪い奴は憎いほどに悪くて、
正義の剣士が最後にバッサリ切り殺す痛快時代劇・・・。
いやいや今回は本当に痛快なのか?
武家の子女が仇討ちを果たす理由がいまいち薄い。

悪役もただの悪い奴より、恥知らずで卑怯な奴に、
言いようのない嫌悪感を感じるのですが、
今回は悪役もいまいち味が薄かったかなと。
そう、恥を知らない奴が一番嫌いです。

でも途中から出てくる許婚がいい味がでていました。
最初は少し軟派に登場し男勝りな子女もやや軽蔑。
しかし、さすが父親が目利きをした許婚は、
子女の願いを聞くや意図を鋭く見抜いて手助け。

最後は藩の悪事をすべて平らげて万事をおさめ、
子女の尊敬も勝ちうると何とも見事な働き。
やはり旦那は嫁からの尊敬を得てなんぼ。
いや、それが一番難しいのですが。

相手の身分が低いとか、格が下だとかで、
人を騙したりする自尊心の高い方は、
ほんと勘弁願いたいですわ。
そんな話しは藤沢修平の小説だけに願いたい。
コメント
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