ささゆり日記

猫、絵手紙、トールペイント等等日々の出来事を綴っていきます。

苦手意識

2019-06-07 08:31:47 | 絵手紙

今では絵手紙が生活の一部になっている私ですが

子供の頃は絵が苦手で、好きでもありませんでした。

でも、お人形や洋服の絵を描いて

着せ替え人形を作って遊んだ記憶があるので

ずっと小さい時は好きだったんだと思うのです。

ではいつ嫌いになったか・・・

思い当たることは二つあります。

 

小学生の頃、絵画教室に通った事があります。

別に私が習いたいと言ったわけではなく

何やかや習わせたい母だったのです(笑

初めて行った時、アリの絵を描きました。

バックは何色でも好きな色を塗ったら良いと言われ

私はなぜか藤色を塗りました。

そうしたら先生があきれた顔で

「どうしてこんな色を塗った?絵が台無しになるでしょう」

と言われました。

緑か茶色が正解だったのかもしれませんが

好きな色って言ったくせに・・・と私は内心思いました。

まあ藤色を塗った私も私だと思いますが(^^;

その後も全然楽しくなくて、絵画教室はほどなく辞め

絵に対する苦手意識だけが残りました。

 

もう一つは中学生の時

「図形で絵を描く」という夏休みの宿題で出ました。

2学期が始まった日、宿題を忘れた男の子が

学校に来て、朝の時間にあっという間に描いて提出しました。

私はもちろんちゃんと夏休みの間に時間をかけて

三角錐を並べた絵を描きました。

そして一列だけに反対色を塗るというのが私なりのこだわりでした。

 

その時の美術の先生は、みんなの前で一枚ずつ絵を見せながら

その場で5段階評価をする先生で

朝学校に来てから描いた男の子の絵は「4」でした。

私の絵は「3」でした。

そして先生は「なんで一か所だけ色を変えるかなあ」と言われました。

そこが私の一番工夫した所だったのに完全否定され

あんなに一生懸命考えて描いたのに

私はやっぱりダメなんだと再認識してしまいました。

その後高校で美術を選択しなかったので

絵に苦手意識を持ったまま大人になりました。

 

50歳の時、何か好きなことを見つけたいと思った時に出会った絵手紙。

絵は苦手だからなあと思っていたのに

「ヘタでいい」って書いてあったんです。

絵手紙の本を片っ端から借りてたくさんの絵手紙を見ましたが

確かに上手な絵ばかりじゃないんだけど、なんだかとても惹かれました。

上手でなくても良いなら私にも出来るかな・・・と思って始めたことが

今につながっています。

 

絵手紙の良い所は「否定しないこと」かなって思います。

ダメって言われたらその言葉だけで嫌いになってしまいます。

絵手紙は手紙だから上手下手じゃなく気持ちが大事。

はみ出ようが歪もうが滲もうが、心を込めて描けばそれが一番。

そういう所がとても好きです。

とはいえ今も講師をしながら

この人は子供の頃から絵が上手だったんだろうな

って思う生徒さんに出会うと

私の中の絵に対する苦手意識が顔を出して不安になってくるのですが

逆にこんな私でも大丈夫なんだから誰でも描けるんですよ

って開き直ることにしています(笑 

 

 

笑顔は七難隠すと言いますが

絵手紙は大きく描けば、下手は隠せなくても元気は伝わりますよね。

なので私みたいに苦手意識がある人ほど大きく描くといいと思うのですよ。

笑顔と元気を届ける絵手紙が私は大好きです。

 

コメント (17)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする