前回までのあらすじ
俺の名はピースケ。
単身、竜王に戦いを挑んだ俺。死闘の末、やっと、竜王を倒すことに成功した!
~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~
ピースケは光の玉を、竜王の手から取り戻した!
光の玉をかざすと、まばゆいばかりの光があたりにあふれ出す・・・。
世界に平和が戻ったのだ!
俺はやったんだ!ついにやったんだ!
竜王の城を出ると、毒の沼地だった部分が、花畑になっていた。イッツアミラクル!
リムルダール
「ついに竜王を倒されたのですね!ええ!分かりますとも!
見てください、この世界のすがすがしさを!これは、世界に再び平和が戻ったあかし。
ありがとうございました!」
う~ん・・・。俺には、すがすがしさの違いは分からねえが・・・感謝されるのは悪くねえな。
いや、ちょっと待て!何で、俺が倒した本人だって、知ってるんだよ!?
「あなたとってもかっこいいわよ!男の中の男ってあなたみたいな人のことねっ」
・・・。マジすか??(照)
ナナ 「やっとロッコに会えたの。もう、いつもトロくさくてイヤになっちゃうわ!
えっ?ロッコの持ってた笛が、平和を取り戻すだめに役だったの?ふーん。ロッコったらトロくさいだけじゃなかったのね。」
その節は、お世話になりました。
カギ屋のじじい
「さて、平和が戻ったことだし、わしは研究の続きをしようと思うんじゃよ。何度使っても壊れない、魔法のカギの研究をな・・・。」
何で、もっと早く完成させてくれなかったんすか!
マイラ村
「話は聞いたぜ!人は見かけによらないっていうけど、まったくその通りだよなっ。」
失礼な。
パフパフの子
「こんなにのんびりした気持ちでお湯につかるのは何年ぶりかしら・・・。前は、お湯につかっても心まではあったまらなかったものね。」
・・・・・。それだけ??
もう、ぱふぱふしてくれないの?(泣)
ドムドーラ
何だか、透けた人がいる。
「おや?あなたには私の姿が見えるようですね。私の名はガライ。かつて、この地を旅していた吟遊詩人です。
かつて、ここドムドーラも、それはそれはにぎやかな街でした。ほら、こうして目を閉じると、あの頃の情景が浮かび上がってきました。」
すると、陰気な音楽から、明るい町の音楽に変わった。
そして、男は、・・・消えた。
・・・・おおお・・・俺は・・・なんにも見てねぇからな!!
ラダトーム村
預り所のおばさん
「あんたがロトの勇者だったとはねえ・・・。そのあんたがうちの宿屋に泊ったこともあるだなんて、あたしゃハナが高いよ。」
女を連れこんで、すいませんした。
ぐふっ。って死にかけだった人。
返事がない・・・。ただのしかばねのようだ・・・。
も・・・もしかして・・・。あの時、助けを呼べば、助かってた!?俺のせい!?
ひいいい!すいません・・・。化けて出ないで。
呪い解いてくれるじいさん。
「いや~めでたいのう。しわくちゃな顔が、ますますしわくちゃになってしもたわい。」
年には勝てませんなぁ。
つづく。 → 第17回