鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

河原宿小屋再建

2023年10月12日 | 鳥海山

 令和二年の「ゆざ議会だより」にあった河原宿小屋再建計画が実現するようです。

 山渓オンラインの9/23の記事にも「八丁坂を上り切ると、河原宿に到着(山小屋は壊れていて閉鎖中・近く再建されるそうだ。」とあります。別の記事によれば漸く設計が始まったようです。さてどんなものが出来るでしょう。

 


画家 小野幸吉

2023年10月11日 | 兎糞録

 佐藤三郎の書いた「酒田よもやま話」という本がありますが、その中で小野幸吉について触れています。この本は今まで何度も読んだのですがなぜか小野幸吉の名は頭に中に入りましたが彼の絵は見ずじまいでした。平成の年に地元の美術館で展示されたのですがその時は興味もなく行っていなかったのですがWEB上ではありますがその絵を見てどうしても見たくなりました。常設はされていないので現物は次の機会に見ることが出来るのを待つのみです。

 昭和五年に二十歳十か月で亡くなるという短い生涯ですがなんと言いましょうか、とても引き付けられる画の数々です。なんとしても手に入れたいと思いましたが小野幸吉全画集が古書業界では数万円、ごくまれにオークション、フリマサイトでかなり傷んだものが格安で出るのですが今回なんと中身の綺麗なものを結構安く手に入れることが出来ました。

 下の画像は「酒田よもやま話」の中で小野幸吉について触れられている箇所です。この本も今ではほぼ入手不可能。

 絵を見て取りつかれたのは何年ぶりでしょうか。印刷したものでこうなのですから本物を見たらどうなるやら。

 こちらに美術館の展示会についてのページへのリンク張っておきました。


昨日見つけた写真集

2023年10月11日 | 鳥海山

 軍司秀峰「鳥海山への招待」

 この方は鳥海山で遭遇していません。この本はあまり出回っていないようです。なんと500円で購入。

 以前山野草の雑誌で鳥海山の高山植物特集で何度か見ています。この本も高山植物がメイン。解説に池田昭二「風と雪と氷河の鳥海山」が掲載されています。

 あれっ?どこかで読んだような。そう、これは「萬助小舎酒田市営小舎二五周年記念誌」に掲載された池昭の記念講演です。同誌とこの写真集でしか読むことが出来ないでしょうから貴重な一文です。池昭さんと言えばこの二冊。

 鳥海山には1000回も登ったというつわもの。あとを嘱望された息子の拓君は不幸な事故で亡くなってしまいましたが生きていれば鳥海山の自然保護に誰よりも力を入れていたことと思います。

 もう一冊がこれ、

 軍司秀峰の写真集からそれましたが高山植物の写真見るよりこちらの方がずっと興味深く読むことが出来ます。山が好きな方はぜひこちらを読んでみてください。


Apple ID情報が更新されました

2023年10月10日 | 兎糞録

 迷惑メールフォルダに振り分けられた表題のメール

 「Apple ID情報が更新されました」

 最近急増した詐欺メールです。

 これはメールアドレスだけ記載されていますが本物はApple IDの登録氏名が宛名として記載されています。

 ここでうっかりリンクを踏むと様々な情報を抜き取るサイトへ誘導されます。さっそく削除、削除。


こんなところに温泉が

2023年10月07日 | 鳥海山

 何度か目を通していたはずなのに、大して注意力が無いんですね。人から指摘されて気づきました。

 図は「万助小舎二十五周年記念誌の中」の「『万助さん』を訪ねて」という一章の中に在るものです。万助道は明治の初めに万助という人が炭焼きしながら開削した参詣のための登山道です。これはその宣伝のための版画チラシ。

 よく見ると鳥海湖から川が流れでてるように書いてありますがこれは道をあらわしているのではないかとのこと。その鳥海湖の右に目をやるとなんと温泉が。これを見たある方からこれはボタ池ではないかと。

 そこで鳥海山の湧水専門家 Susumu Ooeさんから助け舟。これは千畳ヶ原の湧水であろうと。

 図の中央、淡いピンクの所が千畳ヶ原上部熔岩です。その千畳ヶ原上部熔岩の末端から湧き出ている湧水が温泉であろうと。「『万助さん』を訪ねて」の中でも温泉について「近くに印してある『温泉』は、春早くに雪が消えて山肌が露出することから、」地熱による消雪だろうとする想像から出た産物として理解できると地元の人も言う。」とあります。 Susumu Ooeさんは絵図でここが「フロ」と書いてあるのを見たと。

 なるほどですね。こんな貴重な場所があったとは。登山道から外れた場所ですので興味本位で訪ねないこと、これ以上自然に立ち入ることは止めましょう。