鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

今宵我が家は70年代のジャズ・ライブハウス

2020年03月02日 | Jazz
 CDアルバムのチェックをしばらく怠っていたら、なんと、小田切一巳のリーダーアルバムが去年、CDで再発されていたのですね。このLPレコードはかなりの高値で取引されていました。
 雰囲気は1970年代のジャズ・ライブハウスにいるよう(1976年、アケタの店で録音)。当時Pit Innの前を通りかかると出演者に小田切一巳4と書いてあるのをよく見ました。あの時聴いておけばよかった。
 小田切一巳を初めて聴いておどろいたのは森山威男グループでの演奏、Hush-a-bye。そのサックスソロはまさに完璧と言いたくなるものでした。
 小田切一巳についてはサックス奏者の淵野繁雄さんのブログにかなり詳しく思い出が記してあります。ジャズ以外は一切演奏しようとしなかった人、惜しくも若くして亡くなってしまいましたが。
 当時のジャズを演奏しようとする連中は、スタンダードなんぞ演奏する連中を「けっ、」という風に見ていました、実はスタンダードを演奏するだけの力量が無かったのですけど。それでも、コルトレーン、マッコイのように演奏し、ステージの上で途切れなく演奏する情熱はありました。逆に、そういったところが嫌いなリスナーが日本のジャズを聴くことを拒み続けているようです。それでも市場というのは不思議なもので、こういった日本のジャズの70年代頃のものは、LPはそう高値は尽きませんが、廃盤になったCDは驚くほどの高値がついています。もちろん、ブルーノートのオリジナル盤ほどではありませんが、それでも二万円前後の値段がつけられています。最近のジャズに物足りなさを感じている方は、まあ騙されたと思って入手可能なうちに聴いてみてください。三曲目イントラピット・フォックス (Take 2)、いいですね、当時フレディ・ハバードのレッド・クレイで演奏されたもの、もちろん著作権料は支払って、私は知りません。

もう一枚、植松孝夫のSTRAIGHT AHEAD。ピアノが益田幹夫。これは1977年録音。
 Invitation 植松孝夫のサックスもいいし、もちろん益田幹夫のピアノは最高です。
ベルリン・ジャズ・フェスティヴァルの日野皓正でも植松孝夫の熱い演奏を聴くことが出来ますが、こちらのCDは入手超困難。もちろん持っています、えへん。
 評論者ではないのでジャズに関してもうまくは書けないですね、ただのジャズ者なので。たぶん、1000枚以上あるCD、そろそろ処分しないといけないかなあ、と思いつつまた買ってしまうのでした。いつ聴くんだ、と言われると困るのですが、欲と煩悩の塊なので断捨離なんてとても無理なようです。