ある日、鳥海山の山頂で休んでいると、そこへやってきた若い登山者の一団、大物忌神社と書いた木標を見て
「へ~、ダイブツ忘れ神社だって」
今日は遊佐町へラーメンを食べに行ったついでに鳥海山大物忌神社蕨岡口ノ宮まで足を伸ばしてみました。
上の写真は随身門。ここから口ノ宮に行きます。
昔の修験者たちはここから山頂の本殿へと向かったんですね。
知人は一度、吹浦の口ノ宮の登山道跡から山頂奥宮へと挑戦したそうですが、途中でギブアップ。
平日、口ノ宮に訪れる人も無くひっそりとしていました。あ、でも一人観光案内を持った若い男がいましたが。
日本百名山なんて本につられてただ闇雲に山頂を踏み荒らすのではなく、こういった神様を祭った山にはそれなりの接し方があると思うのですが。
今年は例年以上に鳥海山での遭難者が多かったですが、ほとんどが年配者でした。
何であんなところで、道に迷うのか、というところで迷う人もいました。
今まで鳥海山中で会った年配の方は、下調べも十分にしないで山に入り、根拠の無い自信に溢れた人が多かったですね。
そういう自分も年配の部類に突入しましたが。
ここにきたらこの写真の荘照居成神社(そうしょういなりじんじゃ)にも行ってみましょう。
ここには天保年間、三方領知替えにまつわる矢部駿河守定謙(さだのり)が祭ってあります。
そのあたりのことは調べてみてください。
この神社なかなかの彫り物が飾ってあります。
正面、この写真には写ってていませんが鳳凰が、その左右には龍。
そして龍の後ろには獅子が肉球をちらと見せて吼えています。
もう秋ですね。稲田も色ずきはじめました。