鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

昔の滝の小屋

2020年01月06日 | 鳥海山
古いアルバムから出てきました。遠望しかなかったです。今の滝の小屋と外観は変わりません。
 この小屋が改築されたのは1987年。写真は1985年に写したものです。この当時、滝の小屋までの車道は今よりもカーブ三つ分くらい下でした。舗装もしてありません。雨裂で道路は荒れ放題、四駆で腹をこすりながら車道終点まで行きました。
 去年は旧道入り口は通行止めになっていました。案内標識の英語、中国語、ハングル必要ですか。別に嫌韓論者ではないですけど。

 そうそう、常々思うのですが、山に営業小屋はいらない、有人であっても小屋を管理するためだけ。
 近年のニュースのごとくヘリ各社が山小屋への荷揚げから撤退し、残り一社の荷揚げ料金も高騰、いずれ近いうちヘリによる荷揚げも不可能となり、百年前の姿に戻らなくならざるを得ないのですから。どこの山小屋もそれほど儲かってはいないでしょう、鳥海山でも(おそらく経営難で)河原宿小屋を閉鎖しましたしね。それに全国山小屋の親父というものは威張り腐っているし、小屋の常連というものは常にマウンティングしたがるし、こうしてみると避難小屋が一番よろしいようで。知らなかったのですが、北海道には山小屋、営業小屋というものは無いんだそうですね。管理人がいて飲み物を販売するくらいはあるようですが。

 さて、この当時の道路延長、小屋改築の状況に関しては酒田ハイキングクラブ イワカガミさんのHPをぜひご覧ください。そのなかのこの道路に関するページはこちらです。

http://www3.ic-net.or.jp/~sierra/shizen/shizen01/mamoru01.html 

 貴重な証言ですので是非ご一読ください。
 このページの最後の「山は本来静かな場所であり、自然の状態のままにしておいてこそ山としての価値がある。 」、本当にそうですね。
 無理して作ったこの道路、しょっちゅう路肩が崩落しているようです。自然は元に帰りたがっています。道路が無くなったら困るだろう、って? 別に困りゃしません。昔に戻るだけですから、それに私しゃ登山、山登りが好きなんじゃなくて鳥海山が好きなだけなんですから。



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