「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

宇宙飛行士が答えた500の質問

2005年08月13日 | SF・宇宙関連
野口さんも無事帰ってきましたし、しばし
軽い宇宙談義でもしたいという方におススメの本。
しかも分かりやすいので、夏休みの自由研究なんかにも
使えるよ。

「宇宙飛行士が答えた500の質問」
R・マイク・ミュレイン
三田出版会

97年の本なのでちょっと古いものの、
単刀直入で、ユーモアを含んだ実にさくさくっと
読める本です。(そーいやTVKのサクサクから
ジゴローが消えてましたね。ヴィンセント?
やっぱり「ごきげんよう」のせいなんでしょーか
って神奈川県他一部限定の話題、しかも古い)

一応、著者もスペースシャトルの乗組員。
宇宙に3回行ったそうです。
コロンビアの事故はまだ起きてないので、
チャレンジャーの事故の話までしか出てきませんね。

考えてみれば、この時代はスペースシャトルが
年に何度も打ち上げられていた頃で、今とは全然違うなあ。

毛利衛さんが野口さんのスペースシャトルが自分の時よりも
はるかに危険を排除しやすくなっている、みたいなことを
テレビで言ってたのを見て、うーん危険を知らずにずっと
飛んでいたと見てよいのかどうなのか・・・と。

昨日、御巣鷹山の事故の番組を見ていたとき、
事故のアメリカ側の調査による報告ではなんだか1万3千回
だか1万3千時間だか忘れたが、それくらい飛んだ時に
なんか耐えられなくなって、それが123便の時だったみたいな
話があってねえ。

なんちゅーか機体の寿命とか部品の寿命とか耐久力とか
やっぱり宇宙飛行だと凄まじいんだろうか、とか考えました
ですねえ。

ともかく本の中身を紹介。
まあトリビアみたいなのもありますが。

NASAには「ゲロ彗星」という飛行機がある。
・・・ホントみたいです。無重力にする旅客機らしいです。

どうしてシャトルはフロリダばかりから打ち上げるのか?
シャトルは月まで飛べるのか?・・・無理なんだって。
シャトルの椅子は居心地が良いのか?・・・悪いみたい。

曇りの時、打ち上げ中止になるのはなぜ?
・・・ここで耐熱タイルが実は「発泡スチロール」みたいで
壊れやすく、簡単に指でめりこむってことが書かれている!
こんな弱いんですか・・・なのに熱には強い。
不思議な素材だ・・・

そして「UFOは見たの?」という質問は定番。
著者も2番目に多い質問と答えています。
常識的な答えじゃないかね。

こう言ってます。
「スター・トレックの使命が未知の世界を探索して、新しい
生命と文明を求め、人類未踏の宇宙に勇敢に航海し・・・それから隠れること」
だったら、どれほどばからしいだろう、と。

宇宙で話はできるの?
・・・真空では音は伝わらないから聞こえない。
当たり前っちゃー当たり前だけど、気付かなかった(苦笑
本書にもあるように耳元で核爆発が起きても音は聞こえないんだね。
うーむ。そりゃあSFも迫力無くなるなあ。

SF映画の宇宙戦闘機のように急降下・急上昇はできるか?
・・・シャトルは無理なんだね。
これはUFOモノの本で読んだな。シャトルってUFOに較べて
のろいからすぐに撃破されてしまうだろうってなこと。
まあ、シャトルは無理なんだって。だけどそのうち技術の進歩が
そんなこともできるようにするかも。

真空の宇宙空間でも銃は撃てるか?
・・・撃てる。ただし反動でぐるぐる回っちゃう。
これもガンダムの本で読んだなあ。だからビームなんだって話。

そうそうシャトルに武器は用意されているか?
・・・無いそうだ。エイリアンが襲ってくるとは考えていないから。

それからシャトルの掃除機の話。
宇宙では背が高くなる!・・2~5センチくらい伸びるって。
ただし痛いそうです。

宇宙では髪の毛がただよう!
再突入ってどんな感じ?・・・省略、そんなとんでもない感じだ。
省略の部分は実際に読んで(笑)
ほんとうにとんでもないぞ。

乗組員の相性は?・・・やっぱり宇宙飛行士のようなプロでも
喧嘩だってするんだね。それを見せないのはプロだから。

引退した後の宇宙飛行士の話。
・・・これは宇宙飛行士を目指す人は読んどくべきかも。
なぜ著者は3回で宇宙へ飛べなくなったか。
永遠の喪失感の意味とは。
読んで。
宇宙に行った人ゆえの苦しみだ。

NASAの予算が実は国家予算の1%。
保健福祉省と較べるとたったの6日分!
うわー・・・ま、今は違うのかな?
小さな政府ですしね。
あ、だけどイラク戦争なんかで・・・うーん
どうなのか。

最後に若田光一さんの話も付いている。
とにかく500の質問はなかなか。専門的過ぎないし。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿