「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

魔術探偵スラクサス

2005年08月03日 | ファンタジー・ライトノベル
暑い日は読書でも・・・
ああ日焼けでモケケ(意味不明)

久しぶりに読書をまともにした気がします。
結構夢中で読んだ本日はこれ。

「魔術探偵スラクサス」
マーティン・スコット
早川書房

世界幻想文学大賞受賞って表紙に印刷されてる。
たしかに面白かったけどね。
だけど表紙に印刷することはねーべさ(笑)
帯に書きなさいよ。

元は宮廷に勤めていた戦士スラクサスは
今じゃ、魔術はちょびっとしか使えず、
腹は出て、貧乏探偵をしている。
だけど腕はあるし、なんだかやたら自信満々。
皮肉気なハードボイルド探偵を気取った感じ。

相棒はエルフやオルクの血が混じった美女の
マクリ。彼女は元は剣闘士の凄腕。
今ではウエイトレスをしながらギルドの学校で
哲学なんかを学び、女性の地位向上のための集団に
属し、宮廷の大学で学びたいと思っている。

マクリは結構面白いキャラですね。
詳しくはあとがきを参照のこと。
結構可憐な感じもしつつ、血の苦しみも
持ちつつ、やたら好戦的な・・・すげー性格だ。

腐敗した王政と野心溢れる民主主義がぶつかり
あう国。
なにしろ麻薬が国の上層部まで広まっていて、
選挙じゃ血みどろの争い。

そんなのカンケーねーや、というのが
スラクサスなんですが、依頼人がなんと
王女様・・・それもこんな国の王女ですから
もろに封建的な差別が出てくる・・・

いや、ふつーさ、この手のファンタジーの
王女様ってそれなりに「いい人」でしょう。
なのにこの話はそんな都合の良いことは
許さない(笑)

ま、そんな悪い子じゃなかったけどね。
ともかく魔法を跳ね返す布が大きな外交問題に。
まともなキャラがなかなか出てこない中、
スラクサスは依頼を掛け持ち、借金の催促、
何度も命を狙われ、ついにはドラゴンに
恐るべき魔術師が!

・・・ん~結構唐突感も否めない。
なんか、いきなり戦闘始まったりさ。
普通、なんかもう少し前フリとかあっても
いいんじゃない、と思う箇所がいくつか。
余計な修飾とか描写を省いたってこと?
ま、それで戸惑ったところはあるが
面白いのでいいですけどね。

というより考えてみれば余計なもんが
多すぎてわけわかんなくなるより
全然良いさ。
そーいう意味では読みやすいはず。

イギリスでは続編が何冊も出ているみたいですが
・・・・うーん、日本ではどうなるんだろうか?
2002年発売から3年経ちましたが・・・
続編あるなら読みたいなーって思ったんですがね。
早川さん、がんばれ。いや、別の出版社でもいいですけど。

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