「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

しおんの王1-8

2012年05月17日 | comic
結構前に終わった作品ですけど。
将棋が好きになったので読み直した
連載中は流し読みしてたんだけど、そのときは将棋に目覚めてなかったので。

両親を殺されて、棋士の家庭で育てられた女の子が主人公。
事件のショックで記憶が一部なく、声も出ない。
けれど将棋をはじめて、いろんな人に出会ううちに強くなっていく、というお話。
と同時に事件の犯人が動きだし、刑事たちが犯人を追い始める。

事件の凄惨さを絵では描いているんだけど、かなり安直過ぎる感はある。
というか、お前らの事件への想いはそれだけか、的なものはあるんですよね。
それは、もう作品の方針としてそうしたんだろう、と思うけども。

これねえ、事件の凄惨さのわりに、読後感が異様なほど明るくしているんですよ。
そのへんにはイラッとくる。
もっとどす黒くあらねばならないのでは、というのが。
だからこれはもう主人公の成長物語として、完全に割り切っているのかな、と。
作者方針なのか編集方針なのかは知りませんが。

犯人の弟もね、毒気抜けているわけですよ、最後には。
お前、一美さんのあの苦悶の表情を忘れたのかい、と思うほど。

監修は元女流の林葉直美さん。ペンネームのかとりなんちゃら名義です

絵柄もストーリーも柔らかい感じで、それはアリだとは思うんだが
あの凄惨さを持ってくるのなら、ちょっとね、と。
読者がこれを認めたのなら、どんだけ甘ちゃんなんだとは思う。
まあ関係ないけど、もうアフタヌーン読んでないので。

しおんの王(8) <完> (アフタヌーンKC)
クリエーター情報なし
講談社

しおんの王(1) (アフタヌーンKC)
クリエーター情報なし
講談社

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