「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

心地よく秘密めいたところ

2005年03月10日 | ファンタジー・ライトノベル
久しぶりに夢中になって読んだ小説。
最近、新装版も出ていたが、私が
読んだのは古いやつ。

「心地よく秘密めいたところ」ピーター・S・ビーグル 
創元推理文庫

モダンファンタジーとされている。確かにカラスは喋るし
幽霊とお話するし、という点はファンタジー。
だけどミステリーっぽさもある。
さらに恋愛とは何か、死とは何か、といった哲学的な
ことも語られる。

だが、登場人物?が良いのである。
最後はエエ話やったなあ、というのも。
ハッピーエンドだしね。

レベックという男が墓場に住んじゃったの。
この人は優しいんだけど、いわばホームレスと変わらない。
墓場の外の世界に怖くて出られない。
彼はカラスに養われている。なぜか会話ができる。
このカラスもいかにもカラスっぽい生意気な皮肉屋の性格だけど
本質はいい人・・・じゃなく鳥。

んで幽霊のマイケルとローラ。
彼らはレベックとカラスとちょっとした交友関係をもつわけ。
マイケルが前半に死んだ理由を言うところはドキリとします。
だけど物語が進んでいくうちにまたドキリとする。

このへんはシックス・センスとかに近いかなあ。
シックス・センスは途中ちょっと怖い部分もあるけど
最後は本当にジーンときましたね。
あれと結末が同じってわけじゃないですからね(笑)

話はマイケルとローラ、夫を亡くした未亡人のガートルード
とレベックの関係が語られる。

釜炊きメグロ・・・鏡明氏の解説にほぼ共感です。
なんつーかオレが書く必要は無い。
新装版にはこの解説あるのかな?
あったら解説読んでしまいなさい。
そうすれば読みたくなるから。

とにかくおれは疲れてきたんだよぉおおおおおおおおおお

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ことりねこ)
2005-03-16 18:37:00
はじめまして。

ちょこちょこ拝見させていただいております。

この記事を読んで、この本読みたいと思いました。それで、読んでからコメントしようかなーなんて思っていましたが、我が町の古本屋(新品を買え!ですね)ではすぐにみつかりそうもありません。今度、本格的に探してみます!

それから、幽霊船長も読みたい!

「幽霊」という言葉にはなんだかそそられます。怖いお話でなくて、そういう言葉が使われるお話はなんだか惹きつけられます。
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ごーすと~ (秋山からす)
2005-03-17 15:02:04
コメントありがとうございます。

すぐに御返事できなくてごめんなさい。

「心地よく~」は解説も鏡明さんのままで

新装版も全く問題無し!です。

ただ何軒かの本屋さんをまわったんですが

新装版が置いてあったのは一軒だけで、あら?

って感じです。

本当に良いお話ですのでぜひ見つけて読んでくださいね~



それで「幽霊船長」ですが、今週の(3月24日号)週間新潮に「イエスの方舟」の記事が載っていまして、これが幽霊船長に出てくる新興宗教団体のことです。

記事を読んでから「幽霊船長」でも楽しめると思います。

イエスの方舟はカルト宗教とは違うので読んでいるほうもなんとなく安心できます。

特に亡くなった「おっちゃん」が面白いんだ。



だけど「幽霊船長」の魅力はやっぱり前半の部分です。鮎川信夫さんの本も読みたくなりますよ~
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読み終わりました!! (こたつ)
2005-04-27 15:38:52
名前を変えましたです。

ずいぶん日が経ってしまったのですが、結局新品を買って読みました!

とてもとてもよい作品でした。

紹介、ありがとうございました。

感想文を書いたのでおはずかしながらトラックバックさせていただきました。

じつは「幽霊船長」もネットで購入しました。表題作だけ先に読んだのですがおもしろい!

これからも楽しみにしております。
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よかったぁ~ (秋山からす)
2005-04-27 18:49:04
喜んでもらえてヨカッタヨカッタ。

幽霊船長も・・・きっと古本屋さんと天国の河原さんは喜んでおられることですよ(笑)。



読めば読むほど、本当に河原さん独特のテンポ良いリズム感の文章をもっと読んでいたいなあ、と思います。本当に才能のあった方、惜しい、と思わずにはいられません。

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